水商売を長く続けると、業界の常識が当たり前になることはよくあります。これは水商売に限らず「職業病」という言葉があるように、どの業界でもあることでしょう。

しかし水商売から全く違う異業種に転職すると、水商売で身につけてきたクセのようなものが知らないうちに出てしまい、経歴がバレてしまうことがあります

そこでこの記事では、水商売経験者の特徴と昼職転職する際に気をつけるべきことについて紹介します

水商売経験者の特徴とは?

人

水商売経験者の中には、転職後すぐに水商売経験がバレてしまう人がいます。そんな人がやっている「水商売経験者のバレる行動」は主に以下の4つです。

夜職経験がバレる4つの行動
  1. メイク・髪型・服装が水商売の頃のままになっている
  2. 水商売特有のリアクションの大きさが原因に
  3. 男性の扱いが異常に上手い
  4. 飲み会の席で気が利きすぎる

この特徴を知っておくだけで、転職先でバレることなく、馴染むことができます。それでは、一つ一つ詳しく確認していきましょう!

1.メイク・髪型・服装が水商売の頃のままになっている

水商売経験がバレる一番の理由は、夜職の服装やメイクなどを引きずったまま昼職に転職しているからでしょう。

水商売ではフルメイクが一般的ですし、アイメイクに力を入れている女性が多いでしょう。しかし、昼職では企業間で顧客対応する場合もあり、なるべく目立ち過ぎないメイクを心がける必要があります

さらに髪型も華美になり過ぎたりと「おしゃれ=水商売のスタイル」が定着してしまっている人は、水商売経験がすぐにバレてしまいます。

服装に関しても露出度の高い格好や、コンサバファッションは見た目の派手さでバレる可能性があるので注意が必要です。

服装・メイク・髪型は以下の点について気をつけましょう!

メイク フルメイクでもアイメイクは控えめに。目立ちすぎないメイクを心がけましょう!
髪型 スプレーで固めすぎたり、過度な装飾はビジネスシーンでは合わない場合があるので、注意が必要です
服装 コンサバファッションをするときは特に要注意です!休日は構いませんが、仕事の日はなるべく露出を抑えた服装が無難といえます。

2.水商売特有のリアクションの大きさが原因に⋯⋯

2つ目に水商売経験がバレる要因は、リアクションが大き過ぎる点です。

水商売では、会話で「えー!うそ!」「すごい!!」など、大きくリアクションして「ちゃんと聴いてますよ!」とアピールすることもマナーの1つでしたよね。

しかし、昼職では黙々と仕事をする会社も多いため、大きすぎるリアクションをすると、疑問に思われることもあります。うまく誤魔化すポイントとして、誰に対してもそのリアクションを心がければ「こういう性格の人なのかな?」と思うかもしれませんね。

ただ、夜職のテンションを引きずったまま昼職で働くとバレてしまう可能性があるので、注意しましょう!

3.男性の扱いが異常にうまい

2つ目のリアクションの大きさにも関わることですが、女性に比べて男性の扱いだけ妙に上手いのもバレる可能性が高まります

夜職では、女性の多さからいじめや派閥問題はつきもので、女性同士の人間関係を苦手に思っている人も多いでしょう。その反面、男性の扱いは上達していきます。その結果、男女の対応の差が水商売経験者独特の雰囲気となり周囲にバレてしまいます

また一般的な会社では、従業員の男女バランスが大きく偏っている職場はそれほど多くなく、女性同士の人間関係関係が苦手な人や男性の扱いが上手い人は目立ちやすい傾向にあります

特に以下の点に関して、思い当たる所がある人は要注意です。

  • 男性から誘われた時の断り方が妙にうまい
  • 女性社員と距離をおいている
  • 男性社員にだけ「よいしょ」している

このように一般的には出来ない「接客で磨かれたスキル」が見え隠れする点も、水商売特有のオーラを出してしまう要因となりますので意識的に行動しないようにしましょう。

4.飲み会の席で気が利きすぎる

飲み会

飲み会の席で気を利かせすぎるのも注意が必要です。

水商売では、「お酒が切れる」「タバコの火」「つまらなそうにしているお客様の顔色」などを一瞬で察知して、気を回すことも仕事のうちですよね。むしろ、こういったにすぐ気がつく人ほど、仕事ができるキャストとして重宝されるものです。

しかし昼職でも気を利かせ過ぎてしまい、水商売経験があることがバレてしまう人もいますもちろん、気が利くこと自体は昼職でも歓迎されるスキルですが、飲み会や接待の席では程々にすることも必要です。

クセでお酒やタバコに気が利き過ぎて「あれ、もしかして」「絶対昔やってたでしょ?」と、バレる人もいるので、飲み会の席では料理の取り分けやお酌は会食の雰囲気を考えて動きましょう。

水商売出身を隠して転職する時に気をつけるべきこと

昼職への転職時に気になる整形はどの部分?

水商売出身であることを隠して昼職に転職するためには、ここまで紹介してきた水商売だとバレやすい特徴を全てクリアしておかなくてはいけません

でも実際に染み付いた癖を隠すには、どうしたら良いのかわからないですよね。そこでここからは転職した際の注意点や、隠し方のポイントについて紹介していきます

1.メイク・服装・髪型は控えめに

メイク・服装・髪型を控えめにすると言っても、ただ地味にする必要はありません。自分の好みに合う「女性ワーカー向け」のファッション雑誌を見て、転職先の業界で受け入れられやすいファッションを真似すると良いでしょう。

また、業界や職場によって「NGのドレスコード」があります。

例えば、金融などのかための職場では「デニムはNG」「ジャケット必須」といったものです。

他にも「半袖はOKだけど、ノースリーブはNG」「スカートはOKだけど、ワンピースはNG」など、企業によっては細かくドレスコードが指定されている場合があります。このような細かいドレスコードは会社見学や人事に確認すると良いでしょう。

2.リアクションは小さめに、飲み会では特に要注意

職場ではあまり大声で話さないことや、リアクションを小さくしておくことを心がけましょう。

特に飲み会ではアルコールが入り、水商売の仕事のくせが出てしまうことがあります。そのため飲む量は控え、料理を取り分けるのは「毎回ではなくてたまに」「お酌は近くの人にだけ」「忘れることも忘れない」ということに注意しましょう。

ここで重要なのは「忘れることも忘れない」ということです。飲み会の席ではあえて気を回さず「取り分け忘れた」「注文し忘れた」を演じることで昼職の女性を演じることができます。

最初は違和感を感じるかもしれませんが、慣れてしまえば「あ、こんなに気を使わなくていいんだ」と楽になってくるでしょう。

夜職の職業病は完全になくした方がいい?

キャバクラ店側が税申告をしていないケースが多い

ここまで、夜職の職業病について解説してきましたが、一概に職業病が全ていけないということではありません。

例えば、警察官は非番の日にも交通ルールや不審者を探してしまったり、教師は自分の子どもにも先生のように接してしまう人もいます。このように職業はその人の生活に深く関係し、人格や態度、言葉遣いなどに大きく影響を及ぼしている大切なことです。

それくらい仕事を通して続けてきたことは、体に馴染んでいます。ですので、無理に変えようと悩まず、少しずつ昼職に慣れていけるといいかもしれませんね

夜職の仕事で身についたコミュニケーションスキルや、人見知りを和ませるテクニックは、私生活でも役立つもことも多いでしょう。こういったスキルを自在にコントロールできるようになると、仕事でのコミュニケーションも上手くこなせるようになります

また、どんなお客様にも楽しんでほしいという思いから、さまざまな業界の情報収拾をしているキャストもいます。こういった幅広い業界の知識や動向もまた、夜職を辞めた後も持っていた方がいいものの一つだと言えるでしょう。

まとめ:水商売がバレるのは外見だけじゃない!言動にも注意しよう

水商売経験がバレる原因を見てきましたが、これらの要因はほんの一握りです。だからこそ、メイク・服装・髪型だけでも昼職になじむようにしておきましょう。

また、男性だけに気を回すということがないよう意識し、飲み会ではあえて気が回らない場面も作ることが大切です。ちょっと男性に対して気が回らない感じが、水商売経験があることをカモフラージュしてくれて、経験者ではないことを匂わせてくれるでしょう

水商売を辞めて他の業界に移ると、違うことが多く戸惑うかもしれませんが、意識するだけでもバレる可能性を下げることができるので、覚えておきましょう!