夜職から昼職に転職しようとしている人の中には、夜職と同じくらい稼げる昼職に転職したいと考えている人も多いのではないでしょうか。夜職と同じくらい稼ぐためには、インセンティブが欠かせません。

そこで今回は、ノルマがあってインセンティブで稼げる昼職について紹介します。

インセンティブって何?稼げる昼職選びの注意点

インセンティブとは、成果報酬のことを指します。夜職でも、指名料という名前でインセンティブを受け取っていた人が多いでしょう。

昼職のインセンティブは、会社の売り上げをアップさせることに直接的に関係した仕事をした人に対し、その人が貢献した売り上げの数%を基本給に上乗せするという形で支給されます。

インセンティブが発生するのは、限られた職種だけです。例えば人事や事務職のように、いわゆる「間接部門」と呼ばれる、直接的に売り上げに関係しない職種では、どんなに頑張っても基本給と賞与、その他手当だけが支給されます。

一方、「直接部門」と呼ばれる営業職のように、直接的に売り上げに貢献する職種の場合は、その企業の就業規則によって、契約・販売数に応じたインセンティブが発生するということです。

ここで注意したいのは、インセンティブがある仕事の給与形態です。基本的にインセンティブが発生する仕事の多くが、「目標」という名のノルマを課せられます。

ノルマを達成するのは当然のことであり、そのノルマのさらに上に挑戦し、達成した人にインセンティブが支給されることが多いのです。

気をつけたいのは、インセンティブは基本給に含まれないという点です。基本給は基本給として、比較的安価で設定してあり、基本給にインセンティブが乗っかって初めて高収入になるという仕組みが一般的です。

稼げる!と思ってすぐにインセンティブがある仕事に転職すると、ノルマが達成できなかった月にはあまり稼げず、家賃や生活費の支払いに苦労するという人も多くなっています。

転職する前に、基本給とインセンティブのバランスを確認し、ノルマを達成した月でも十分に暮らしていけるかどうかを慎重にシミュレーションするとよいでしょう。

ノルマがあってインセンティブで稼げる昼職3選

ノルマがあってインセンティブで稼げる昼職3選

基本給のみの間接部門では、大企業で活躍しなければ高収入を実現するのは難しいでしょう。やはり稼ぎたい人にはインセンティブがつく仕事がおすすめです。

そこでここでは、基本給の他に支給されるインセンティブで、夜職と同様にバリバリ稼ぎたいという人にオススメの昼職を3つ厳選して紹介します。

不動産営業職

不動産会社に勤務し、マンションや一軒家の売買、土地を駐車場にして有効活用する仕事です。営業職は、売りたい物件の案内、買いたい土地を地主にオファーして契約し、会社に直接的な売上として貢献します。

不動産業界が稼げる業界なのは、1件の契約における客単価が非常に高額だからです。マンション1室が売れれば、数千万円単位のお金が会社に入ります。会社はその見返りとして、契約を取り付けた営業職に対し、契約金額の数%をインセンティブとして支給するということです。

不動産の勉強が欠かせないことはもちろん、マンションや家の購入は1人の人間が一生に一度経験するかしないかという発生率のため、ノルマをクリアするのは簡単ではありません。

しかし、夜職などの異業種からの転職がしやすく、なおかつ高収入が期待できるということから、昼職で稼ぎたい人には人気のある仕事です。

生命保険営業職

生命保険は、万が一加入者が死亡した際、あらかじめ決められた受け取り人に対してまとまったお金が保険会社から支払われるというものです。日本国内では、ある程度の年齢になって、自分にもしものことがあった場合を想定し、多くの人がこの生命保険に加入しています。

厚生労働省によると、66.3%の国民が生命保険に加入しているということです。
(参考:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/shakai_hoken/k-nenkin/h11/gaiyo04.html

まだ加入していない人や、今現在他社の生命保険に加入している人に対し、営業をかけて契約を取り付けるのが生命保険会社の営業職です。ほぼ全ての生命保険会社では、ノルマが設定されています。

最初は親族や友人を勧誘し、それから飛び込みで営業をかける場合がほとんどです。昼職の企業のお昼休みに、保険会社の営業担当者が来て、声をかけられている…というのは、日本企業でよく見られる場面でもあります。

生命保険会社のインセンティブは、概ね0.3%程度です。「なんだ、そんなもんか」と思う人は、かけられた生命保険の「保険金に対する0.3%」だということを覚えておきましょう。

つまり、死亡保険金が5,000万円の契約を取ってきた場合、あなたにはインセンティブとして15万円が支給されるということです。このような大型の契約を月に何件も取ってくることができれば、年収1千万円を超えることも夢ではありません。

自動車メーカー営業職

自動車メーカーに勤務し、自動車の販売を行う営業職も、稼げる昼職として人気があります。メーカーだけでなく、ディーラーでの営業職も同様に人気があります。

自動車営業職はノルマが厳しいということでも有名ですが、その分のインセンティブは十分に期待できます。ノルマの対象となるのは、新車の販売台数だけではありません。

JAFへの加入、定期点検、車検、自動車保険など、車に関するあらゆるサービスがノルマに含まれます。ただ、生命保険の営業職でも紹介したように、保険に関しては保証される金額の数%がインセンティブとして営業職に支給されます。

現在、自動車のディーラーの営業職を見てみると、圧倒的に男性社員が多く、女性社員は受付を担当していることに気がつくでしょう。メーカーやディーラーの中には、自動車は男性が好むものとして、営業職に男性社員を配置するところが多いのも事実です。

しかし、自動車の購入決定権を持つのは女性であることもあり、女性の営業職は意外とニーズの高い存在だと考えられます。

ノルマが厳しくてもいいから、高収入を実現したい人や、車に興味があって、性別や年齢に関わらず心からお勧めできる車があるという人には、自動車メーカー、ディーラーでの営業職がおすすめです。

インセンティブが発生するデスクワークの昼職

基本的に会社の売り上げに直接影響を与える営業職は、ノルマを達成し、さらに契約・販売数を伸ばすことによって、十分夜職同様に稼ぐことができます。

しかし、性格上どうしても営業が無理という人や、夜職で人と積極的に関わる仕事が疲れたから昼職に転職したいという人も多いでしょう。ここまで紹介してきたインセンティブが発生して稼げる仕事は、どれも顧客単価の高い営業職ばかりです。

しかし、営業職以外でもインセンティブによって稼げる仕事はあります。例えば、文章を書くことが得意な人は、セールスライターとして転職することをおすすめします。セールスライターは、商品やサービスの購買意欲を掻き立てて、読んだ人の購買行動を起こさせるという仕事です。

自分が書いた文章によって、売り上げに貢献するため、インセンティブが発生します。もちろん、セールスライティング、コピーライティングの勉強が必要ですが、特に学歴や資格を問われるものではないため、未経験からでも転職できる可能性が高いと言えます。

まとめ:高いインセンティブを維持すれば昼職でもバリバリ稼げる

夜職から昼職に転職すると、多くの場合は年収が落ちてしまいます。理由は、基本給だけで勝負しようとするからです。基本給が元々高い大企業に転職できるなら良いのですが、未経験で異業種転職しようと思うと、基本給だけで夜職と同じように稼ぐことは難しいでしょう。

稼げる昼職に転職するためには、まずノルマがあってインセンティブの発生する仕事を探す必要があります。

この記事で紹介してきた3つの営業職や、セールスライティングなどの仕事なら、インセンティブが基本給に上乗せされ、夜職同様、あるいは夜職よりも稼げる可能性があります。

もちろん、ノルマを達成できなければ基本給のみで生活しなければいけません。稼げる仕事を維持するためには、ノルマを達成し、さらに継続的に高いインセンティブが支給されるよう、行動し続けることが大切です。