キャバ嬢が働くキャバクラは、黒服のボーイや店長を除けばほぼ全て女性の世界です。
女性が多い職場というのは、どんな業界でも人間関係が悪化しやすいもので、昔から働く女性の悩みの種でもあります。
そこで今回は、キャバ嬢の頭を悩ませるストレスの元、キャバクラでの人間関係の中で、実際にどんなところにストレスを感じるのか、そして人間関係を良好にするためにすべきことについて紹介します。
Contents
キャバ嬢の仕事でストレスなのは人間関係だけじゃない?主なストレス源とは?

確かに人間関係も、キャバ嬢に大きなストレスを与えていることは間違いのない事実でしょう。
しかし、キャバクラでの仕事はストレスが多く、人間関係以外にもストレスの源になることはたくさんあります。
そこでここでは、キャバ嬢が仕事で抱えやすいストレスの源について紹介します。
接客がストレス!上から目線のお客様に、しつこい勘違い系のお客様も
キャバクラには、20代から40代を中心に、幅広い年齢層のお客様がいらっしゃいます。
客層が高級クラブや会員制ラウンジに比べると、所得がそこまで高くない方も多く、遊び慣れていないお客様や、無粋な行動をされる方もたくさんいらっしゃいます。
そこで働くキャバ嬢としては、どんなお客様でも基本的には接客をしなくてはならず、まず自分で「ちょっといやだな」と感じた方の接客をする時点でストレスを感じるでしょう。
- キャバ嬢を見下したような態度(年配の方に多い)
- 職業や人格を否定するような言動
- 勘違いしてストーカーまがいのことをしてくるお客様
キャバ嬢の方で予防線を張っていても、一度勘違いしてしまったお客様の気持ちをコントロールすることはとても難しいでしょう。
このようなクセのあるお客様が定期的に来店されると、キャバ嬢にとってもかなりのストレスになってしまいます。
稼ぎが不安定なのがストレス!コロナ禍でさらに雲行き怪しく
この新型コロナウイルスの影響で、夜職業界全体が大きなダメージを受けている昨今ですが、何よりも大きな影響が、報酬の激減です。
営業時間の短縮に、緊急事態宣言が発令された際には営業自体を止められるなど、キャバ嬢の稼ぎが大きく削られています。
出勤してもノーゲス(お客様がまったく来店されないこと)という日も珍しくないような、コロナ前には考えられない状況になっています。
そもそもキャバ嬢という仕事自体が、指名や同伴・アフターなど、時給とは別に発生する報酬の上がり下がりが大きく、不安定な傾向があります。
そこにこのコロナ禍の影響が上乗せされ、キャバ嬢にとっては「来月生活できるかわからない」という不確実な生活がそのままストレスになってしまうのです。
人間関係で生まれるストレスも、それは出勤できてはじめて生じるもの。
ノーゲスが続き、店長から「今日はシフト消しといたよ」という連絡が来たら、キャバ嬢としては人間関係よりも大きなストレスを感じてしまうでしょう。
夜型の生活リズムがストレス!年齢と共に体がついていかなくなる

キャバクラは風営法によって運営されているため、原則は深夜0時で閉店しなければいけません。
しかし、ほとんどのキャバクラでは「18:00〜LAST」のように、開店時間は明記されるのに、閉店時間は「LAST」とぼかしています。
これはつまり、ほとんどのお店では深夜0時に閉店することはなく、多くの場合深夜2時、ひどい場合は朝の5時くらいまで営業しているということです。
もちろん、このような営業時間は完全に風営法に違反しており、警察に通報されたら風営法違反で摘発されてしまいます。
しかし、お店として稼げるのが0時以降であることから、利益を優先してお店を開店し続けているのです。
キャバ嬢としては、この営業時間で働かなければならないため、夜型の生活リズムになってしまい、体調不良からストレスを抱える人も多いようです。
実際、面接時にはLAST時間を知らされず、働いてみてから「明日LASTまでお願い」と言われ、朝の4時まで勤務したというキャバ嬢もいます。
思ってもいない生活を強いられれば、キャバ嬢も大きなストレスを抱えるのは当然のことでしょう。
やっぱり決め手は人間関係のストレス!キャバ嬢同士の確執がすごい

キャバ嬢には特有のストレスがあることを紹介してきましたが、やはり多いのが人間関係のストレスです。
ここでは、キャスト間に生じる女性が多い職場ならではのストレスについて紹介します。
無視、いじめがあることも!実力主義の世界ならではの人間関係
キャバクラのキャスト間でなぜ摩擦が生じるのかというと、「指名バック」「ドリンクバック」「同伴バック」など、時給とは別に発生する報酬があり、これを取り合う形になってしまうのが主な原因でしょう。
キャバクラにもよりますが、永久指名制度のキャバクラの場合、最初に指名をもらったキャストが永久的にそのお客様を担当します。
ここでいきなり太客をつかんだ場合、ヘルプで入っても、ほかのキャストが頼んだドリンクのバックは、本指名のキャストに入るというシステムです。
そのため、本指名の争いが激しく、より高い報酬を稼ぐために、キャスト間に火花が散る…という構図です。
実力がある人が本指名を多く取り、本指名を取った人が多く稼ぐという実力主義の世界ですから、心優しく競争が苦手、という女性には、大きなストレスに感じるでしょう。
お局的なキャバ嬢から目をつけられるのも大変

キャバクラの世界にもお局的なキャストがいます。
地方のキャバクラで見られるのが、「お局キャストが新人をいじめる」という光景です。
いじめといっても、かげに呼び出して暴力を振るうとか、そのようなことではありません。
他のキャストにあらぬ噂を流して、新人が新しい人間関係を作るのを邪魔するなど、精神的な攻撃の方が多いものです。
また、お局キャストが店長と恋愛関係にあって、新人にいいお客様をつけないように邪魔したりすることもあるそうです。
多くの場合、そういう店内の恋愛関係というのはダダ漏れで、新人も事情に気がついて何もできずにやめていく、ということが多いということです。
怖いのは派閥!どこにつくかで変わる自分の稼ぎ
規模の大きなキャバクラの場合で多いのが、「派閥争い」です。
派閥争いの場合、いくつかのパターンがあります。
普通に同じお店で働いていて、気が合い、プライベートでも仲良くしているキャストがグループになっている「仲良し派閥」の場合は、大してストレスは生じにくいものです。
派閥同士で少し険悪なムードはありますが、大きな問題には発展しにくいでしょう。
問題は、「ナンバー取り合い派閥」です。
ある派閥のトップ同士が、ナンバー1を常に拮抗しながら争っている場合、グループ同士で人間関係が壊れてしまいます。
「うちの◯◯ちゃんの方が可愛い」「あんたのとこの◯◯、枕してるだけでしょ」など、控え室で言い争いになったりあからさまに店内でも声の掛け方が違ったりと、激しい争いが・・・
キャバ嬢の人間関係を良好にするためにすべきこと

キャバ嬢として働きたいけど、人間関係は良好なまま保ちたい、という場合は、いくつかのポイントに注意するだけで、かなりストレスが小さくなります。
人間関係が悪化する前に、入店する時点で以下のことに注意して働きましょう。
ドライな人間関係がベスト!でも小さなプレゼントは忘れないで
まず、新人として入ると、派閥があるお店の場合は、派閥を大きくするために、複数のグループから声をかけられるケースがあります。
初日に食事に誘われたり、飲みに誘われるケースが多く、それについていくと、自動的にその派閥に属することになってしまうのです。
そうならないようにするために、初日はどのグループに誘われても理由をつけて断るようにしましょう。
- 「友人と約束があるので」
- 「この後もバイト掛け持ちしているので」
どの派閥にも属さないことで、争いに巻き込まれずに済みます。
ただ、あまりにもドライな人間関係だと、それが先輩キャストの反感を買ってしまい、いじめの対象になることもあります。
そうならないよう、どの派閥にも満遍なく、
「この前、お誕生日でしたよね!これいつもお付き合いできなくて申し訳ないんですけど…」
と、小さめのプレゼントを渡しておく心くばりが大切です。
ブランド物のハンドクリームなど、ちょっとしたもので構いませんので、「ドライなのはわざとじゃありません!」というアピールをしておきましょう。
派閥には属さず、仕事以外で関わりを持たない
派閥争いが最も大きなストレスになることから、初回だけではなく、その後も仕事以外で会うことはやめましょう。
勤務終わりに何の気なしに飲みに誘われてついて行ったら、次の日から派閥メンバーに追加されていたということもあります。
LINEをきかれても、「私めちゃくちゃレス遅いんですよ!怒らないでくださいね!」などと念押ししておき、メッセージが来ても半日間返さないなどの対応を繰り返すことで、次第に声をかけられることが減っていくでしょう。
お局様には初期対応が肝心!相談するのもテクニックのうち
お局キャストに嫌われないようにするためには、初対面の段階で、「尊敬」「親しみ」の気持ちを表すことが大切です。
「お客様がこういうことを言われたとき、どうしたらいいんでしょう?」など、あえてお局キャストに相談して頼ることで、お局キャストに可愛がられる存在になるという方法もあります。
ただ相談しても、面倒臭がられることも多いため、初対面で年上であること、自分よりも勤続年数が上であることに対して、本当に尊敬していることを態度で伝えておくことが大切です。
まとめ:キャバクラの仕事は人間関係でストレスがたまりやすい!付かず離れずでギブアンドテイクを忘れない

確かにキャバクラの仕事は派閥争いやお局キャストの対応などでストレスがたまりやすい物です。
大きなストレスに発展する前に、キャバクラではドライな人間関係を維持しながらも、要注意人物をいち早く見抜く必要があります。
派閥のリーダーや、きつそうなお局キャストをいち早く見分けることで、早い段階で理想的なギブアンドテイクを行うことができます。
派閥に巻き込まれない代わりに、小さなプレゼントをする。
お局に注意されないために本心は置いておいて、お局キャストを頼って相談し、お局の自尊心をくすぐるという「ギブ」をすることで、ストレスのない人間関係を「テイク」できるでしょう。