キャバ嬢は美しいドレスはもちろんのこと、服装に合わせたヘアセットも、大切な身だしなみです。

しかし、キャバ嬢経験のない方は、いくつか疑問があるでしょう。

自分でセットするのか?それともサロンに行かないといけないのかなど、気になりますよね。

そこで今回は、キャバ嬢のヘアセットについて、誰がどこでセットするのか、ヘアスタイルの注意点についても紹介します。

キャバ嬢のヘアセット、誰がするの?3つのパターンを解説

そもそもヘアセットをどこで誰がするのか、ということを疑問に思っている人も多いでしょう。

実は、これには明確な答えはなく、「お店による」が正解です。

では、お店によってどのような選択肢があるのかについて、3つのパターンを紹介します。

お店に専属ヘアスタイリストがいるパターン

コロナ前までに最も多かったのが、キャバクラがヘアスタイリストを専属で雇用しているパターンです。

このため、ヘアセットが絶対ルールになっているお店では、お店側が専属ヘアスタイリストを雇用していて、多くのキャバ嬢が利用しています。

専属だけに、スタイリストは夜職向きのヘアスタイルを心得ていて、「盛り」「巻き」を夜職向けにすることが非常にうまく、失敗することがないという安心感があります。

口頭で「こんな感じで」となんとなく伝えるだけでも、理想形にしてくれるため、多くのキャバ嬢が利用しているのです。

セット料金の比較
  • 一般的なヘアサロンでヘアセットしてもらうと、1回あたりアップ料金で3,000円から4,000円ほど
  • キャバクラ店内の専属ヘアスタイリストだと、11,000円から1,500円程度

特にルールがなく、自分でセットするパターン

キャバクラの中には、特にヘアセットに関するルールがないお店もあります。

首都圏の歌舞伎町や六本木など、一等地にあるお店はだいたいヘアセット必須ですが、地方都市にあるキャバクラなどでは、ヘアセットをあまり重視しないお店が多いようです。

この場合、ヘアセット代がかかってしまうため、多くのキャバ嬢は自分でセットしてしまいます。

ヘアアイロン、スプレー、コーム、ピンなどは、100均などで安く買えますし、ヘアセットの方法はYouTubeで無料で見ることができます。

ただし、誕生日やクリスマスなど、お店でイベントがある時だけは、お店からヘアセット指令が出ることが多くなっています。

自分でヘアセット派のキャバ嬢は、ヘアセット指令が出たら、その日だけはヘアサロンに行く、というケースがほとんどです。

ヘアサロンでセットしてもらうパターン

ヘアセットが必須のお店なのに、店内に専属のヘアスタイリストがいない場合は、行きつけのヘアサロンに行くことになります。

歌舞伎町などの繁華街には、キャバ嬢のドレスに映えるヘアスタイルに仕上げてくれるサロンもあり、オーダーの際にも細かく伝えなくてもイメージ通り仕上げることが可能です。

ヘアサロンを利用する場合、その料金はキャバ嬢持ちになりますから、上記のような繁華街のヘアサロンでは、割引サービスをしていることも多くなっています。

最近では、ヘアセットのサブスクリプションサービスで、月額15,000円で何度でもヘアセットしてもらえるというお店もあります。

ヘアセットの注意点!キャバ嬢はダメージと盛り方に気をつけよう

キャバ嬢のヘアセットでは、気をつけないとかなりのダメージを負うことがあります。

ここでは、ヘアセットの際の注意点について紹介します。

ヘアセットの注意点は逆毛・アイロンによるダメージヘア

キャバ嬢の髪型といえば、「盛り」が大切です。

より華やかに美しく見せるために、多くのキャバ嬢が「盛りヘア」を選びます。

しかし、この「盛り」を作る過程の中で行う行為が、髪の毛に大きなダメージを残すのです。

盛りヘアを作るためには、まず自宅の場合はヘアアイロン、サロンの場合はカーラーで大きめのカールを作る必要があります。

この段階で高熱によるダメージを受けていますが、さらにダメージを強くする行為があります。

それが「逆毛を立てること」です。

逆毛を立てるには、髪の毛を毛先から上に向かって、コームなどで細かくといて行きます。

逆毛の立った状態は、パンクロッカーのようなかなり激しいイメージになりますが、これをまとめたり、散らしたり、さらに編み込んだりすると、キャバ嬢独特の盛りヘアが完成するのです。

逆毛を立てるとどうなる?
逆毛がなぜ髪の毛に大きなダメージを残すのかというと、「キューティクルを破壊するから」です。

髪の毛の表面を覆うキューティクルは、髪の毛を外的ダメージから守り、ツヤを作る要因になっています。

キューティクルは本来、上から下の方向に向かって重なるように構成されています。

しかし、コームなどで下から上、つまりキューティクルとは反対の方向にとくことによって、キューティクルが壊れ、髪の毛が大きなダメージを受けるということです。

このように、高熱によるダメージと、逆毛によるダメージを出勤のたびに繰り返すことになるキャバ嬢の髪の毛は、非常に傷みやすい状態にあると言えます。

サロンでのトリートメントできちんとケアする

今は雑誌『ageha』が全盛期だった頃のような、盛りすぎヘアは流行ではありません。

それでも、華やかさを重視するキャバ嬢には、依然として盛りヘアが人気です。

でも、注意点として挙げられるのは、出勤するたびにこのようなダメージ行為を続けていては、自分の髪の毛が日に日に弱っていくことです。

そこでおすすめなのが、ヘアサロンでのトリートメントです。

自宅で毎日トリートメントするのは基本のケアですが、やはり市販のヘアケア用品では限界があります。

ヘアサロンのトリートメントはヘアサロン専売品であり、施術の工程で髪の毛に必要なミネラルを補給したり、頭皮からしっかりケアしてくれるため、1度のトリートメントで2週間から1ヶ月ほど効果を実感できます。

毎日のケアはもちろんですが、ここぞというキャバクラでのイベント前や、ちょっと傷んできたなと思ったら、ヘアサロンでのトリートメントを受けて、ツヤのある美髪をキープできるように心がけましょう。

ヘアセット前に保護用スプレー、保護用セラムで対策

キャバ嬢ヘアスタイルを毎日のように繰り返すと、髪の毛にダメージが残りやすいことが注意点であることを紹介してきました。

しかし、実はこの注意点も多くのキャバ嬢が行なっている対策をすることで防ぐことができます。

対策の手順
  1. まず、ヘアセット前の素髪に保護用セラムを使用します。
  2. 熱のダメージから髪の毛を守るセラムを、毛先を中心につけて、なじませていきます。
  3. そのあと、ヘアセット用のスプレーを髪の毛全体に吹きかけて、ヘアスタイルキープと熱からのさらなるダメージを防ぎます。
  4. あとはいつも通り、ヘアアイロンで髪の毛全体をゆるく巻いて、髪の毛をまとめ、コームで逆毛を立てていくと、いつもよりもダメージを受けずに、ヘアスタイルをキープできるでしょう。

盛りすぎないゆる巻きハーフアップで、髪にお休みを

最近のキャバ嬢は、あまりフルアップにせず、ハーフアップにする場合も多くなっています。

ハーフアップでも、トップの髪の毛だけを盛るようにすれば、かなり華やかな印象になり、逆毛を立てる箇所を少なく抑えることができます。

あまりにも髪の毛の傷みが激しくなったキャバ嬢の中には、地毛をショートカットまでバッサリ切ってしまい、完全にウィッグで接客している人もいます。

これなら、地毛にはまったくダメージはありませんが、ウィッグは高級品を使わないと、人形の髪の毛のような不自然さが出てしまうため、注意しましょう。

まとめ:キャバ嬢のヘアセットにダメージは付き物!徹底ケアで映えるヘアスタイルをキープしよう

キャバ嬢の髪の毛は、その独特の「盛り」を演出するために、高熱のヘアアイロンや、キューティクルの流れに逆らった逆毛を立てる必要があります。

ヘアセット前にはダメージから髪の毛を守るためのセラムやスプレーを使用し、定期的にヘアサロンのトリートメントを受けるようにすることで、このダメージを抑えることができます。

また、すでにもう髪の毛がどうしようもないほど傷んでいる!という人は、美容師に相談してエクステ(付け毛)をつけてもらったり、ボブやショートヘアにしてウィッグで対処するという方法もあります。

注意点としては、エクステやウィッグを選ぶ際は、キャバドレスとマッチするように、できるだけ人毛でできたものを選びましょう。

リカちゃん人形のようなポリエステルやアクリルなどの人工繊維だと、「いかにもウィッグ!」という感じが出てしまい、安っぽい印象になってしまいます。

お客様に与える印象を考えながら、自分なりのダメージ克服方法を選び、賢くダメージケアをしていきましょう。