「水商売」と聞くと、あまり良いイメージを持たれませんが、水商売には他の仕事以上に身に付くスキルも多いのです。
そこで今回は、水商売の中でも「キャバクラで身に付くスキル」に焦点を当てて紹介していきたいと思います。
「水商売なんてしてたら就職で不利になる…」や「キャバクラで働いたら昼職で役に立つスキルなんて手に入らない!」と思っている人は、一度この記事を読んで考え方を変えてみましょう。
Contents
大学生が水商売で身につけるべき8つのスキルとは?

大学生に限らず、水商売で身に付くスキルは多くあり、主に以下の8つのスキルを身につけておくと、就職後に非常に役に立つ場面があります。
- 会話上手・聞き上手になれる
- 共感する能力
- 情報採集能力
- メンタルが強くなる
- 気配りができる
- 礼儀やマナー
- 交渉能力
- お酒の知識
会話上手・聞き上手になれる
キャバクラで最も身に付くスキルは、「会話を続ける能力・相手の言葉を聞ける能力」です。
おそらく一番イメージしやすいスキルだと思いますが、いわゆる「聞き上手・会話上手」といったところです。キャバクラのメインの仕事は「お客と会話する」ことなので、人気店などになると、1日で数十人のお客さんと接する可能性があります。
キャバクラに来るお客さんのほとんどは「話を聞いてほしい」という願望を持っていますので、それだけ気配りが必要になり、気配りは社会に出てからも重要になります。
同僚や上司、取引先とは何回でも打ち合わせを行う中でどの人が何を求めているのか、それに対して自分の意見を言えるタイミングはいつなのかを見極めなければいけません。同じタイミングで入社した同僚と比べると、キャバ嬢として経験があるアナタの方が有利になるでしょう。
共感する能力
キャバ嬢にとって聞き上手なのは重要なことはわかりましたが、ただ「うんうん」や「へぇ~そうなんだ」と相槌をうっているだけではいけません。その話を聞いて「共感」してあげることが重要なんです。
例えば、「そうなんですよね!分かります!」であったり、「そんなことあったら私でも落ち込んじゃうなー。」のような感じです。相槌と違う点は、「この子は自分の話をちゃんと聞いてくれている」という実感があるという点でしょう。
社会人にとって話し合いや会議、取引などはスピードが命と言われており、円滑なコミュニケーションを取る必要があります。
そういった場面で共感する能力が活かされ、その人の人物像と、心の機微が感じ取れれば、円滑なコミュニケーションを取っていくことができるでしょう。
情報収集能力

キャバ嬢は、お客さんを良い気分にさせて「また指名をもらう」ことが大事です。そのため、お客さんが話したことを覚え、それを会話のネタとしてストックしておく必要があります。
そこで身に付くのが「情報収集能力」です。
最近はネットが普及しているので情報収集自体は比較的簡単に行うことができますが、さり気なく検索してくれてたことにお客さんは感動することでしょう。それに関連するプレゼントなども用意しておくとさらに効果的です。
会社では、情報は同僚や上司だけでなく会社全体で共有されますし、取引先に渡すプレゼン資料などでも確実な情報が求められます。
ネットだけで拾ってくるのではなく、書籍や場合によっては専門家などに取材を行う必要もあり、何が知りたいのか、それをどうリスト化するのか、どうやって見やすい資料にするのかなど、キャバクラ時代に得たスキルが役に立ちます。
メンタルの強さ
お客さんには、フレンドリーな人もいれば、上から目線で威圧的な人や、なかなか打ち解けてくれない人など、多種多様なため、メンタルが鍛えられます。
どんな人であっても、キャバ嬢として働いているのであれば会話を盛り上げて、お客さんが楽しくお酒が飲めるようにしてあげなくてはいけませんが、場数を踏むことで、いつの間にか初対面でも緊張しなくなったり、物怖じしないメンタルが完成するでしょう。
このスキルは、社会に出てから必ず輝きます。
なぜなら、社会に出ると初対面の人と話す機会の方が多くなるからで、上司、同僚、後輩、取引先など働いている限り初対面に人は増えていくでしょう。だからこそキャバクラでメンタルを鍛えることで、「今日会う人は初対面だから緊張して会社に行きたくない…」といった感情になりにくいのです。
社会に出て「緊張するから行きたくない」というのは、気持ちは分かりますが厳禁です。
気配りができる

人気のキャバ嬢というのは、それだけお客さんの評価が高く、「気配り」ができる傾向があります。
例えば、暑い日にはスーツを脱いでかけれるように準備しておく、灰皿がタバコでいっぱいになる前に交換する、お酒が無くなりそうになったら率先して新しいお酒を作るなどです。また新人の子が会話に入れるように誘導することも気配りと言えます。
会社では言われる前に動くことで評価は上がり、他の取引先とのプロジェクトを任されることが多くなるでしょう。
取引先との連絡などもスムーズに行えれば、顧客の動き方を考え先回りすることもできます。無理して気を配る必要もありませんが、自然体でできるのはキャバ嬢として働いてたおかげと言える日がくるかもしれません。
礼儀やマナー
社会人にとって「礼儀」や「マナー」は必要不可欠なスキルであり、社会に出てから学ぶこともできますが、早めに身に付けておいて損はありません。
お客さんと隣同士に座って数時間話すこともありますので、接客業の中でも失礼のない振る舞いが必要になってきます。店長やスタッフから指導してもらえることもあるので、比較的正しい礼儀を学ぶことができます。
丁寧な言葉遣い、目を見て話す、名刺の渡し方、テーブルマナーなど、その場にあった礼儀やマナーを学ぶことで、就職後にスキルが非常に役に立ちます。
社会では礼儀やマナーは「常識」です。身に付いている前提で仕事のやり方を教えますので、1から基本的な礼儀やマナーを教えてる暇はありません。取引先の印象を悪くしないためにも、キャバ嬢でスキルとして身に付けましょう。
お酒の知識

上司や重役との食事会であったり、他の会社の責任者との接待など、お酒を飲む機会になった時に役に立つ場面があります。
その人の好みを聞いておすすめのお酒を教えてあげたり、お酒の話で盛り上がる可能性もあり、焼酎や日本酒などの銘柄を知っていると思いもよらない評価を得ることがあるのです。交流の場で活用していきましょう。
交渉能力
キャバ嬢がお金を稼ぐには、何よりお客さんに指名をしてもらうことが大切で最終目標は、同伴やアフターに付き合うことと言えるでしょう。
それに加えて、食べ物であったりお酒であったりを注文してもらうことで稼ぐ額も増えていきます。そこまで繋げていくには、どれだけ自分を売り込むかが大切であり、相手が求めていることに対して自分が何ができるのかを考える必要があります。
これは社会に出てからも使う技術であり、上司が求めていることに対して、自分ができることを提示していくなど、多くの場面で交渉しなくてはいけません。とくに営業職に就く場合は、こういった交渉能力は非常に大切なスキルです。
キャバ嬢の指名と同じように、どれだけ契約を取れるかによって給料が変わるため、下手に出る必要はありませんが、相手のことも考えて交渉できるキャバ嬢経験者は有利と言えます。
まとめ

今回の記事をまとめると以下のようになります。
- キャバクラでは総じてコミュニケーション能力が身に付く
- 一般常識やマナーなど、身に付いていない人が多い中で期待される人物になれる
- 水商売で鍛えたメンタルで社会の厳しさにも耐えられる
- お酒の知識など思いもよらぬタイミングで役立つこともある
本記事で分かるとおり、キャバ嬢として働くことによって周りが思っている以上のスキルを身に付けることができます。
その上で大事なことは、「キャバ嬢という仕事を真剣に行う」ことです。キャバ嬢はコミュニケーションが命ですので、この時点で適当にやっていては身に付くものも身に付きません。
今後昼職に就くことを考えているのであれば、自分のスキルを伸ばすことにも集中しましょう。