中学生、高校生の頃、自分が風俗嬢になると考えていた人がどれほどいるでしょうか。人生は本当に色々で、様々な事情を持ちながら働いている風俗嬢がいますが、そのほとんどは「このまま人生終わるのか」と不安に感じているでしょう。

そこで今回は、風俗嬢として働き続けた女性の末路を紹介しながら、人生を棒に振る前にこれからできる具体的な行動について解説していきます。

風俗嬢の末路!風俗を続けた先に待っていることの事例紹介

今はまだ若くても、この先もずっと風俗嬢を続けたら、どうなるのでしょうか。ここでは、風俗嬢を続けた女性の末路について、実際にあった事例を3つ紹介していきます。

風俗嬢の末路①:42歳まで風俗を続けて体を壊したJさんの末路

Jさんは高校生の頃から「ブルセラ」と呼ばれる、使用済みの下着を販売するバイトをしていました。履いた下着を販売するだけで、1日に多い時は3万円ほど稼げることに味をしめたJさんは、大学には行かず、高校卒業と同時に水商売の世界へ入ったそうです。

最初はキャバクラで働いていましたが、交際していた男性から風俗を勧められ、最初はライトな風俗で働くようになり、当初は短時間でキャバクラよりも稼げる仕事に満足していたそうです。

しかし、同棲していた男性が相談なく仕事を辞めて働くこと自体を辞めてしまいました。Jさんの給料だけで2人分の生活費を稼ぐことになり、自分の意思とは裏腹に、ハードな風俗に転職することになったのです。

この時Jさんは28歳。ここから42歳まで、ハードな風俗を続けることになります。

同棲していた男性は、結婚して籍を入れる訳でもなく、仕事をする訳でもなく、浮気を繰り返した結果、Jさんが35歳の時に姿を消したそうです。

35歳で風俗から転職することは難しく、Jさんは42歳になって、子宮の病気で入院することに。保険にも入っていなかったため、治療費は高額になり、それまでわずかに貯めていた貯金もなくなってしまいました。

それからは田舎の実家に帰り、ずっと引きこもりのような生活を続けています

風俗嬢の末路②:お小遣い稼ぎで始めた風俗が夫にバレて離婚したKさんの末路

Kさんは結婚して仕事を辞め、ずっと夫からの少ないお小遣いで生活していました。しかし、服や化粧品など欲しいものがたくさんあり、お金が足りなくなったKさんは、お小遣い稼ぎの感覚で風俗で働くことにしたそうです。

1日で数万円も稼げる風俗だったため、味をしめたKさんは、徐々にシフトを増やしていきました。ある日、自宅に高価な服やバッグ、化粧品が増えたことに気がついたKさんの夫は、Kさんに探偵をつけてしまいました。

風俗の仕事を続けて5年が経った頃、夫から離婚を切り出されたKさん。探偵に撮影されたと思われる証拠写真を何枚も突きつけられ、不貞を理由に離婚してしまいました。

専業主婦だったKさんが、生活水準をキープしていくには、もっとハードな風俗に転職する必要があり、今もその風俗で働いています

風俗嬢の末路③:辞めたくても辞めさせてもらえなくなったSさんの末路

20歳から友達に誘われて風俗嬢になったSさん。

最初はビデオチャットなどで稼いでいましたが、リアルの方が稼げることに気が付いたSさんは、もっとも給料がいい風俗に転職しました。

そのお店は、不運にも反社会的組織が経営しているお店で、入るときはいいけれど、辞めることが大変難しいお店だったのです。働いてすぐに、Sさんはお店の風俗嬢の扱い方、給料の取り分について、不信感を持つようになります。

辞めたいと申し出ると、お店側から不法な方法で引き止められ、辞められないということが続きました。

「飛ぶ」ことも考え、実行してみたそうです。しかし、お店は友人や実家の電話番号も調べ上げ、Sさんをどこまでも追ってきます。

Sさんは自分の周囲の人に迷惑がかかることを恐れ、お店に戻り、それから今もずっと働き続けました。飛んでも引き戻されることを学習したSさんは、ある日突然誰にも連絡せず、漫画喫茶を泊まり歩きました。

今はようやく飛ぶことに成功したものの、風俗でしか働いたことがないSさんは、生活水準を落とし、家賃3万円代のボロアパートで暮らしながら、ビデオチャットで働き続けているそうです。

人生を棒に振る前に今すぐ行動するべきこと

ここまで読むと、風俗嬢の末路は悲惨なものが多く、自分の末路と重ね合わせて悲観的になっている人も多いでしょう。

しかし、残酷な話ですが、風俗嬢をずっと続けることは難しく、転職もしにくいという現実があります。かと言って、すぐに諦めてしまってはいけません。

ここで紹介してきた風俗嬢の末路を後追いしないために、今すぐ行動するべきことについて紹介します。

風俗で働く前なら、風俗の世界には行かない

今のあなたがキャバクラやスナックでバイトをしていて、これから風俗への転職を考えているなら、風俗への転職をやめるという行動が実現しやすいでしょう。

風俗に転職してしまうと、「その先」が非常に限られていて、それ以外の選択肢を打ち消す結果になってしまいます。お金に困っていて風俗に転職しようとしているなら、同じキャバクラでも時給がいいお店に移るか、昼のアルバイトに転職することをおすすめします。

不法な方法で引き止められたらNPO組織に相談する

あなたが風俗を辞めたくても辞められずに悩んでいる場合、相談できる機関があります。特定非営利活動法人ぱっぷすでは、アダルトビデオや性風俗産業で、辞めたくても辞められない人の相談に乗り、場合によっては弁護士を紹介してもらうこともできます。

どんな仕事をして生きていくかは、他人に決められることではありません。あなたが風俗を辞めたいと思ったなら、辞める権利があなたにはあります

不遇な環境にいると、どうしても「風俗で働いた自分が悪いんだ」と自分を責めて、辞められないのは仕方ないと思ってしまう人も多いでしょう。しかし、これからの生き方は、あなた自身で選ぶことができるのです。

ここで紹介した組織は、営利を目的としていないので、お金が目的で動いているわけではありません。あなたの不利益になるようなことはせず、あなたが仕事を自由に選ぶ権利をサポートしてくれるものです。

親身になって話を聞き、女性の権利を最大限に考えてくれるため、今風俗を辞められずに困っている人はぜひ活用してみましょう

(参考:https://www.paps.jp/support)

風俗で働いているなら、辞められた人の成功談を聞く

あなたが既に風俗で働いている場合は、自分も辞められないかもしれない、と悲観的になってしまうでしょう。しかし、ここでは紹介できませんでしたが、風俗を辞めて昼間働くことに成功している人もいます

また、稼ぎのいい男性と結婚して、専業主婦になって風俗から足を洗った人もいます。同じ風俗の仕事を経験して、辞めることに成功した人の話を聞くことで、自分の将来像についても具体的に想像できるようになるでしょう。

ちゃんと辞められたら、バイトでも昼職に転職する

上記のようなNPO組織に相談して、無事に風俗を辞めることができたら、今度は風俗とは無縁の仕事に転職することをおすすめします。

条件がいい風俗店への転職を考える人もいますが、いくら良心的なお店だったとしても、風俗は風俗です。あなたが40歳、50歳になったとき、男性に頼らなくても稼げるような力を身につけておけば、もう風俗で働くという選択肢を持たずに済みます

まずはアルバイトでもいいので、昼職に転職しましょう。前職が風俗だったとわかった上で、いきなり正社員で雇用する会社は、現実的にほぼないと考えていいでしょう。

正社員として雇用すると、辞めさせることが難しく、会社としてもやりにくい部分がたくさんあるからです。しかし、アルバイトの枠であれば、前職が風俗であっても雇ってくれる会社はあります

雇用の継続の意識が正社員と比べて低く、会社としても「試しに採用してみようか」と思いやすいのです。

これなら働けるかも、と感じている仕事があるなら、どんどん応募してアルバイトで働いてみましょう。応募はノーリスクですし、アルバイトなら転職もしやすく、「合わなかったな」と思ったらまた他の昼職に転職すればいいのです

まとめ:自分の仕事は自分で選べる!悲観的にならず、できることから始めよう

「もう風俗やめられないんだ」「自分には不幸な結末しか待ってないんだ」と考えるのは、悩みが多い人の特徴です。人生の選択肢は多く、それは風俗で働いている女性にも共通しています。

実は「こうするしかない」というのは「思い込み」であることがほとんどで、選択肢が見えていないだけなのです。ここで紹介したNPO組織に相談するだけでも、辞められる可能性が見え、前向きに考えるきっかけを見つけられるでしょう。

そこで気持ちを立て直すことができれば、小さくても自分にできることから始められます。

最初は昼職のアルバイトでも、働きが認められれば正社員登用の道も開けますので、今のネガティブな気持ちのまま過ごすのではなく、まずは相談して、前を向いてみましょう

風俗の道しかない、ということはないのです。できることから始めて、現状から1歩踏み出す勇気を持つことが大切です。