昼職と夜職の掛け持ちは可能?掛け持ちのメリット・デメリット

今は夜職で生活しているけれど、夜職だけでは生活するのが難しい方や、ゆくゆくは昼職への転職を考えているという方の中には、夜職と昼職を掛け持ちしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

掛け持ちしたいけれど、そもそも掛け持ちなんてできるのか、不安に感じているという方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、夜職と昼職を掛け持ちすることができるのかについて、そのメリットとデメリットについて触れながらご紹介します。

昼職と夜職を掛け持ちするメリット

昼職と夜職を掛け持ちするメリット

夜職として働いている方の中には、このままずっと水商売を続けるよりも、昼職にも活躍の場を広げたいと考えている方も多いでしょう。

しかし、夜職を長く続けている方ほど、昼職との掛け持ちができるのか不安に感じるのではないでしょうか。そのような不安を軽減できるかもしれない、昼職と夜職を掛け持ちすることのメリットについてご紹介しましょう。

収入が増える

極めて単純な話ですが、夜職を今のペースで続け、さらに昼職も始めるとなれば、一人で稼げる金額が増えます。今の夜職の勤務時間が早朝に及ぶほどの長時間の場合、昼職と掛け持ちするためには、夜職の方の勤務時間を少し減らさなければならないでしょう。

しかし、その分昼職の勤務時間を増やすことも可能です。掛け持ちを成功させるためには、昼職・夜職の双方に無理のないスケジュールを立てて、身体的負担ができるだけかからないようにする必要があります。

せっかく掛け持ちしても、昼・夜で無理をしてしまえば、身体的に限界となり、掛け持ちどころか双方を諦めなければならないかもしれません。そうならないよう、収入が多い方の仕事に徐々にシフトチェンジしていけば、結果的に今よりも収入を増やすことができるでしょう。

昼職への転職がしやすくなる

いずれは夜職を辞めて、昼職に転職したいと考えている方にとって、掛け持ちは転職に向けた大きなメリットとなります。たとえば、夜職メインで働いていたものの、子どもができて昼職に転職したい場合を考えてみましょう。

昼職に転職したいと思っても、まったく経験のない業種・職種にいきなり正職員で採用されるのはレアケースです。そのため、夜職を続けながら、最初はパートやアルバイトとして事務職(昼職)を始めてみるのがおすすめです。

パートやアルバイトといった非正規雇用なら、未経験でも比較的採用されやすく、昼職に心身を慣らすのにちょうどよいでしょう。

非正規雇用から正社員登用制度のある会社なら、そのまま夜職を辞めて昼職へと完全にシフトすることも可能です。最初は掛け持ちをして、無理なく昼職へと転職できるでしょう。

夜職・昼職のそれぞれに学んだ知識やスキルを活かせる

夜職に加えて、昼職を掛け持ちすることで、双方によい影響が出るというメリットもあります。

夜職で身に着けたコミュニケーションスキルを、昼職の営業や来客対応に活かすことができるでしょう。昼職で身に着けたビジネスマナーや、仕事で得た社会情勢などの情報は、夜職の接客時に活かすことができます。

夜職と昼職を切り離して考えるのではなく、同じ「仕事」として並列で考えることで、それぞれの仕事に昼・夜双方で得た知識やスキルを活かすことができるでしょう。

昼職と夜職を掛け持ちするデメリット

昼職と夜職を掛け持ちするメリット

1日24時間という限られた時間の中で昼職と夜職を掛け持ちすることは、もちろんメリットばかりではありません。収入が増えたり、新しいスキルや知識を身に着けられる一方で、掛け持ちすることのリスクもあります。

ここでは、掛け持ちによって生じるデメリットについてご紹介しましょう。

心身にかかる負担が大きい

夜職の勤務時間は、職場によってさまざまでしょう。

しかし、どんなに今の夜職が短時間勤務だったとしても、休めるはずの昼の時間帯にも仕事を入れるとなると、心身を休める暇がありません。

たとえば19時から0時の夜職をしている方の場合で考えてみましょう。0時に仕事が終わり、帰宅して就寝できるのが午前2時。昼職の出勤時間が9時だとして、1時間前に起床して支度、食事を済ませるなら、睡眠時間はわずか6時間しかありません。

昼職の定時が17時でも、残業がある日は夕食をとる暇もなく夜職へ直行する日もあるでしょう。

昼職をいきなりフルタイムにすると、このように心身ともに休む時間はなく、日々の積み重ねによって大きな負担となる可能性があります。

水商売と掛け持ちしていることがバレると大変

働き方改革の推進によって、実質日本では副業がOKになりました。とはいえ、あくまでも国が示す企業の就業規則に副業の禁止という項目がなくなっただけです。

あなたが掛け持ちしようとしている会社の就業規則に「二重就業の禁止」などの項目があれば、副業は禁じられていることになります。

夜職の職場で、昼職の社員や、取引先の社員と遭遇するかもしれない恐れもあります。直接夜職の職場で顔を合わせることがなくても、昼職での仕事がおろそかになることがあれば、副業を疑われることもあるかもしれません。

昼職で正社員として働く場合には、副業がOKかどうか自社の就業規則をよく確認しておきましょう。

プライベートの時間が確保できない

夜職と昼職を掛け持ちすることで、確かに収入は増えるでしょう。しかし、その分確実に自分の時間はなくなります。

夜職だけの今のように、朝寝坊することもできなくなります。それどころか、苦手な方でも早起きしなければならなくなるでしょう。

もし子どもがいる場合には、昼にも仕事をすることで、保育園や幼稚園、学校の行事にも参加しにくくなるでしょう。これまで自由にできていた時間がなくなるということは、プライベートの時間をなくすことにもつながるのです。

まとめ:掛け持ちは可能だが、昼職に転職した方がリスクは少ない

掛け持ちは可能だが、昼職に転職した方がリスクは少ない

ここまで紹介してきたように、昼職と夜職を掛け持ちすることは可能です。

しかし、メリットもある一方で、デメリットも多いのも事実。特に副業禁止の会社に夜職がバレた場合、どんなに条件のよい会社でも解雇になる恐れがあります。解雇になる恐れがあるだけではなく、昼職の勤務先の社員や関係者にもバレるかもしれません。

せっかく掛け持ちして収入が増えても、夜職がバレないかビクビクしていては、精神的にも望ましいとは言えません。それよりも、昼職に転職した方が、掛け持ちのデメリットを打ち消すことができます。

昼職1本に絞ることで、夜はしっかり休み、集中して仕事に取り組むことで生産性がアップするでしょう。そうなれば、昼職だけでも十分な収入を得られます。

無理なく収入を維持し、休む時にしっかり休み、充実したプライベートを過ごすためには、掛け持ちよりも昼職への転職がおすすめです。