営業メールと聞くと面倒なイメージがありますが、夜職でも昼職でもメールは非常に重要なコミュニケーションのひとつです。メールの内容や、入れるタイミングを工夫することで、指名につなげることもできるため、ぜひ活用していきましょう。
そこで今回は、ホステスの営業メールで顧客の心をつかむための内容、理想的なタイミング、実際にホステスが送っているメールの例文について紹介します。
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ホステスの営業活動はSNSが強いものの、メールもまだまだ威力あり

格安SIMでスマホを利用する人も増えてきている中、キャリアメールはもちろん、コミュニケーションの手段でメール自体を頻繁に利用するという人が減ってきています。
ホステスの営業活動も、以前はキャリアメールが主流でした。しかし今では彼女や妻に知られずに夜のお店を利用するために、フリーメールアドレスをキャストと交換する人が増えています。
また、今の時代のホステスの多くはSNSで営業活動をしている人も多くなっています。広く浅く営業できるインスタグラムが特に人気で、次いでTwitterなどのSNSが人気になっているようです。
- インスタグラム
インスタグラムでは、画像がメインコンテンツになっているため、「今日のネイル」「今日のメイク」「飼っているペット」などの可愛らしい画像を掲載し、「今日もお店で待ってます♫」などと一言添える程度で良いため、ホステスとしても楽に営業できるのです。
ただし、このようなSNS営業では響かない世代の顧客がいることも忘れてはいけません。特に40代以上の男性の場合、自分たちがSNSを使いこなせないことから、ホステス側でいくら効果的と思われる内容を発信していても、「見ないで終わる」ことがほとんどです。
このような世代の顧客にこそ、メールが威力を発揮します。DMなどの機能はあるものの、1対多数のコミュニケーションが得意なSNSに比べて、メールは基本的に個と個のコミュニケーションツールとして強みを発揮します。
特に売上に貢献してくれる、いわゆる太いお客様は、年代も高くなる傾向があります。売上バックを伸ばすためにも、営業メールを極めることは、ホステスにとってとても大事なことなのです。
営業メールで顧客の心をつかむ!こんな内容がオススメ
ここからは、実際に営業メールを送る際、一体どんな内容を盛り込んでいけば効果的かについて解説していきます。
- 名指しで労いの言葉をかける
- 自撮り写真を添付して視覚でアピールする
- 直近の出勤日を載せる
- 押しが強すぎない最後の一言を添える
中身のないメールはかえって逆効果になることもあるため、メールに入れ込む内容についてもよく確認していきましょう。
名指しで労いの言葉は必須
まず、メールの文頭には仕事で疲れている顧客を想像して、「◯◯さん、お仕事お疲れ様です」から始めましょう。
家庭のある男性の場合、家庭でも疲れているケースがあるため、単に「◯◯さん、お疲れ様です」でも良いでしょう。顧客の名前かあだ名を入れることで、「自分だけに当てられた特別なメール」を演出することができます。
また、「私はこんなことをして過ごしてました」というように、自分自身の現況報告も一緒に送るようにしましょう。
心理学には「好意の返報性」という理論があり、相手から好意を受け取った場合、自分からも好意を返さなければならないと感じてしまうことを指します。
あなたが顧客の仕事・家庭での疲れを労うことは、しっかりとした好意を表しています。その直後に自分の現況を報告することで、顧客に「このメールには返さないといけない」という気持ちにさせることができます。
文章の中で最も読まれる可能性が高い文頭こそ、顧客の気持ちをぐっと掴めるようにしましょう。
自撮り写真を添付して、視覚で攻略する
テキストだけでメールを送っても良いのですが、売れているホステスの多くは、自撮り画像を乗せています。
特に、その顧客に向けて撮ったことがわかるような画像だと、メールを最後までよく読んでいただき、お店に足を運ばせる効果を発揮します。
例えば、メールの文面に「今日は前に◯◯さんから聞いた、オススメのパン屋で買ったパンで自宅ランチしました!」と打っておきます。そこにあなたがパンを持った自撮り写真を添付すれば、「俺が言ったことを覚えていてくれたんだ」「自宅での写真を送ってくれるなんて、脈あるかも」と思わせることができるでしょう。
ここまでくれば、先ほど解説した「好意の返報性」で、手間をかけてメールを送信してくれたあなたの好意に、「指名」という形で応えてくれる可能性が高くなります。
直近の出勤日を明記する
いつ行けばあなたに会えるのか、出勤日も忘れずに明記しましょう。ただし、このようなビジネス要素の強い文章は、最後の方に配置します。
さらに「次に◯◯さんに会えるのは、10日、13日、15日かな?」と、押しの強くない雰囲気でさりげなく直近の出勤日をアピールします。疑問文にすることで、「この日なら行けるよ」という返信につなげる効果もあります。
候補日は3つ程度にしておき、相手に選ばせることが大切です。
あまりにも出勤日をたくさん羅列すると、顧客が選ぶのが面倒になったり、スケジュール帳を出さないと確認できないという手間が必要になったり、返事は今度でいいか、など、心が離れていく可能性が出てきてしまいます。
「直近の」候補日を絞って、その後の返信を待ち、NGだった場合は別途やりとりをして来店日を確定させると良いでしょう。
押しが強すぎない最後の一言を添える
「絶対来てね!」など、押しの強い言葉でメールを締めるのは、理想的ではありません。
心理学には「心理的リアクタンス」という理論があります。
「絶対行かないといけない」という気持ちにさせてしまうと、顧客の行動の自由を奪うことになり、「なんで絶対行かなきゃいけないんだ?」「行かなくてもいいか」など、反発的な行動(来店しない)に出てしまう可能性が出てきてしまいます。
「よかったらきてね、無理しないで!」など、ある程度顧客に自由の余地を残した形でメールに記載すると、最後まで顧客の心をつかむことができるでしょう。
ホステスの営業メール例文公開!構成と要素を真似して指名につなげよう
ここまで紹介してきた要素を入れ込んだ、実際のメールの文面を見てみましょう。
全てが繋がって、メールとして一体感があり、不自然になっていないことが重要です。
前回来店からしばらく来店のない顧客へのメール例文
前回来店してからしばらく来店のない顧客へは以下のように送信しましょう。
◯◯さん、お仕事お疲れ様です!
今日のお仕事、どうでしたか?
私は今日、先日◯◯さんに教えてもらったパン屋さんで、オススメのサンドを食べましたー♫
<自撮り画像を添付>
すっごくおいしかったです!さすが◯◯さん(絵文字)
前回お会いしてから結構経つので、寂しいなーって思ってメールしました!
私は明日、明後日と、15日もお店にいるけど、次に会えるのはいつかな?
お仕事忙しいと思うので、お返事はいつでも大丈夫です♫
お仕事無理しないで、待ってるからよかったら来てね!
顧客にだけ送っている特別感を演出しながらメールを作るとより効果的です。
要素は守って、バリエーションを増やそう
名指しにする、疑問文を使う、前回の接客内容を盛り込むなど、要素はそのままに、様々な場面でのメールに応用することができます。
例えば、当日お店に来てくれた顧客に対して、その日の夜のうちにメールを送るのも、心をつかむのに効果的です。また、相手の誕生日や、給料日直後のあたりを狙って送るのも効果的です。
どんな場合でも、要素さえ守っていれば、いろいろな場面での営業メールに活用できるので、まずはこれから対処しやすい「前回来店してからまだ足を運んでいない顧客」に対してメールを送ってみましょう。
まとめ:メール世代にはメール世代の気遣いが必要!SNSと混同しないように気をつけよう
1対多数のSNSに比べて、メールではより「個と個」の要素が強く、その分営業にも繋がりやすくなります。
個人間のコミュニケーションであることを意識して、名前やあだ名で相手を呼び、親近感を持たせることはもちろん、仕事や家庭での疲れを癒す唯一の存在となることが、心をつかむことの大きなポイントです。
相手に興味を持ち、自分の情報を許せる範囲で開示することで、顧客からの返信率は高くなり、そのまま行けば来店につなげることができるでしょう。
自撮り写真を撮影する際は、住所を特定されないように背景に十分配慮して、安全を確保した上で添付することをオススメします。テキストと画像をうまく使って、顧客の心をつかみましょう。