キャバ嬢として働いていると、1度はお客さんから枕営業の話を持ちかけられたことがある人がほとんどでしょう。
確かにキャバクラ全体で見れば枕営業をしている人はいますが、長い目で見るとあまり良くないことばかりです。
そこで今回は、キャバ嬢が枕営業することによるメリットとデメリットについて紹介します。
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キャバ嬢って実際枕営業してる?断りにくい実態も

キャバ嬢の中でも、指名数が少なかったり、お客さんのお金遣いが悪い場合、仕方なく枕営業をしている人もいます。
ただ、割合としては多くはなく、お店の中でも1人・2人といったように、ごく限られた人だけが内緒でやっているようです。
その枕営業しているキャバ嬢も、好きでやっている人はいないのではないでしょうか。
特に最近は新型コロナウイルスの影響で、時短営業や営業自粛の多いキャバクラで収入を一定に保つために、泣く泣く枕営業しているキャバ嬢もいると聞きます。
キャバクラを辞めて風俗店で働いたり、パパ活する人も多いのですが、不特定多数でどんな人か選べない風俗店よりも、ある程度安全性が確かになったキャバクラの常連客の方が、トラブルに発展しにくいからという事情があります。
また、店内で自分だけが売り上げが良くない月が続くと、泣く泣く枕営業する人もいます。
売上成績が悪いと時給を下げらてしまい、効率的に稼ぐことができなくなってしまうからです。
悪いお客さんだと、そのような事情を知っていて、絶妙なタイミングで枕営業の誘いをしてくることもあり、断りにくい事情があるのです。
確かに一時的には稼げる!?枕営業の表向きのメリット

枕営業をすると、確かにメリットもあります。
特に力を入れて接客しなくても、枕営業をしてからしばらくは、「また枕してもらえるかも」というお客さんの下心から、頻繁に指名が入ります。
- ドリンクを頼んで、適当な話題で時間を潰してもお客さんが指名してくれる
- 元々接客スキルがない人も、複数のお客さんと枕営業をすることで、安定した収入を得られる
しかし、お客さんが求めているのは枕であり、店内での接客ではないと考えると、キャバ嬢としては悲しい気持ちになります。
ですが枕営業は、そのような気持ちを犠牲にすることで稼ぐことが出来ます。
また、お客さんの中でも特に太いお客さんをつなぎとめておくための手段として枕営業を使う人もいます。
他のお客さんとは枕営業しないのに、店内での金遣いの良い人に限定して枕営業をかけることで、効率的に大きく稼ぐことができるからです。
ここまで聞くと、確かに枕営業にはメリットがあり、「もしかしてやった方がいい!?」と考えるキャバ嬢も多いかもしれません。
しかし、実はここまで紹介してきた枕営業のメリットを打ち消すくらい大きなデメリットもあります。
メリットを打ち消す!枕営業の大きなデメリット

枕営業には、指名を簡単取れたり、一時的に収入が増えたりするなど、確かにメリットがあります。
しかし、枕営業にはメリットを打ち消すほど、たくさんの大きなデメリットもあるのです。
ここでは後になって後悔しないために知っておきたい、枕営業のデメリットについて紹介します。
次も枕を期待されてしまう
一度でも枕営業をしてしまうと、お客さんはキャバ嬢に「頼めば枕営業してくれる子」というレッテルを貼ります。
スマホの連絡先の欄に「枕」と記載し、枕営業OKのキャバ嬢を整理し、一定期間で枕の依頼をかけているお客さんも・・・
このように、自分としては「1回だけ、お願い!ずっと指名するから!誕生日イベントで◯万以上落とすから!」とお客さんにしつこく頼まれて、「1回だけなら」と渋々承諾したのに、来店するたびに枕を頼まれてしまうことは、よくあります。
お客さんの「1回だけ」は、全くあてになりません。
キャバ嬢側が本当に一回きりのつもりでも、実際はそうならないというのがほとんどです。
枕営業慣れるまでは精神的苦痛に耐えられない
枕営業に慣れてしまって、お客さんと寝ることに対してあまりなんとも思わなかったり、「これで報酬が増えるならOK」と割り切って考えられるキャバ嬢も中にはいます。
しかし、そんな慣れたように思えるキャバ嬢も、最初はかなりの精神的苦痛を味わっていることがほとんどです。
キャバ嬢は、初めての夜職として選ばれやすく、風俗での勤務経験がない人が多くなっています。
そのため、性を商売道具にすることに対して免疫がない人が多いのです。
初めて枕営業を経験した日には、自尊心が大きく傷つけられ、彼氏がいる人の場合は罪悪感で心が潰れそうな気持ちになると言います。
この罪悪感に耐えきれず、キャバクラを辞めてしまったり、彼氏との関係が悪化する人も・・・
上記のように、枕営業で精神的苦痛を伴えばプライベートにも大きなデメリットを及ぼします。
お店に来てくれなくなる可能性も
キャバ嬢がより稼げるように枕営業したにも関わらず、一度関係を持ってしまったことでキャバ嬢に飽きてしまい、次回から来店しなくなったというケースもあります。
このようなタイプのお客さんは、完全に体の関係を持つことが最終目的で来店しており、枕営業が1度成功したら、もう次はないと考えているのです。
営業用LINEが枕営業の翌日からブロックされ、二度と連絡が取れなくなるケースもあります。
こうなるとキャバ嬢としては何の利益もなく、ただ体を許しただけで報酬にも結びつかず、全くいいことがありません。
このようなお客さんは、初指名から枕営業の話を持ちかけてくるまでが非常に短期間であることが多いため、気をつける必要があるでしょう。
ちょっとでも怪しいと思ったら、スタッフにお願いして出禁にしてもらうことをお勧めします。
ストーカーになるお客さんもいる
色恋営業をしていて、仕方なく枕営業することになった…というケースも少なくありません。
しかし、元々色恋営業をしていてさらに枕営業もしてしまうと、お客さんの勘違いに拍車をかけてしまいます。
来店回数が減り、店外で待ち伏せするようになったお客さんも実際にいます。
本当にキャバ嬢と恋人関係にあると信じているお客さんは、もうお店に行く必要がないと感じてしまうのです。
すると指名料も売り上げも激減し、さらにお客さんが私生活に入り込んでこようとします。
休日にデートしようと言い出したり、営業用ではない本当の連絡先を教えて欲しいと言われたり、そこで断ると逆上して後をつけられ、自宅を特定されることもあるようです。
自宅前で待ち伏せされ、今まで自分を騙していたのかと問い詰められ、ストーカーになってしまうというのが最悪のケースです。
恐怖を感じたらすぐに警察に相談することをお勧めしますが、そもそも色恋営業で枕営業をすると、このようなことになるリスクがあること自体が大きなデメリットだと言えるでしょう。
落としたと思って指名替えされる

お客さんの中には、複数のキャバ嬢と枕関係にあって、「何人のキャバ嬢と寝たか」を男友達との間でステータスにしている人もいます。
このような人は、何人のキャバ嬢と寝られるかということが第一優先のため、同じ店内でも平気で指名替えをしてきます。
せっかく報酬目的で枕営業したにも関わらず、次回からは何事もなかったかのように指名替えしてくるので、何の得にもならないどころか、体を許した分だけ損してしまいます。
このようなお客さんは、他のキャバ嬢には何股もかけていることは言いませんし、キャバ嬢同士での枕営業の話はタブーというか、気まずくてできないことをいいことに、同じ店内でも平気で枕営業のハシゴをします。
指名替えしすぎて出禁になったら次の店に移っていくため、尻尾をつかむのが難しいのです。
キャバ嬢にとっては、無駄に体を許したことでバカにされたような、不愉快な感覚が残ります。
報酬にも繋がらず、大きなデメリットとなるでしょう。
「枕してるんだって」と他のキャバ嬢から敬遠・軽蔑される
枕営業のデメリットの中でも、実はキャバ嬢にとってかなり上位のデメリットと位置付けられるのが、店内の人間関係が悪化することです。
枕営業していることは、お客さんや目撃した他のキャバ嬢から、信じられないほどの速さで噂になってしまいます。
地方のキャバクラなどでは2021年現在も掲示板があり、「誰が枕営業OKなのか」という情報をお客さんの間で交換するような場もあります。
このような掲示板は、お客さんはもちろんキャバ嬢もその存在を知っていて、どのキャバ嬢が枕営業をしているのかは、筒抜け状態なのです。
成績が良くても、「枕してるからじゃん」「枕してたら当たり前でしょ」などと聞こえるような大きさの声で言われ、スタッフやボーイにも伝わってしまいます。
ヘルプが必要な場面になっても、お客さん相手にあからさまに不機嫌になったり、枕営業しているキャバ嬢の足を引っ張るようなことをしてきます。
新型コロナウイルスの影響で、待機室で過ごす時間が長くなっている今、キャバ嬢同士の人間関係が悪いと、かなりストレスが溜まります。
営業にも悪影響が出てしまい、大きなデメリットとなってしまうでしょう。
まとめ:枕営業は予想外に大きなデメリットばかり!ストレスなく働くなら枕しない方がいい!

枕営業は指名が取りやすくなり、努力して接客しなくても良く、会話力に自信がない人も簡単に稼ぐための方法としてメリットがある一面もあります。
枕営業を報酬のためと割り切ることができて、長期的に太いお客さんをつなぎとめるためにとビジネスライクに考えることができ、デメリットにも耐えられる人だけが続けられるのかもしれません。
それくらいデメリットの影響は大きく、ひどい場合はお客さんがストーカーになったり、他のキャバ嬢からいじめような扱いをされることもあるのです。
何よりも枕営業している自分自身のことが嫌になるというのが大きなデメリットです。
一度でも枕営業をすると、その罪悪感はなかなか消えてくれず、長い間ストレスとなってあなたにのしかかるでしょう。
キャバクラで安定して稼ぎたい、ストレスなくコンスタントに稼ぎたいという人は、枕営業を避けましょう。
「私は枕営業やってないんで」と明確に意思表示をして、離れていくお客さんは追わないことです。
そうすれば、純粋にあなたの接客に魅力を感じるお客さんだけが残り、店内での評判も良い状態をキープしながら、ストレスがあまりない状態で働くことができるでしょう。