夜職から昼職へ転職するなら、それぞれのメイクの違いもしっかり意識しておく必要があります。夜職と昼職のメイクはまったく違うため、夜職のメイクのまま昼職で働こうとすると周囲から浮いてしまう可能性が高いです。とはいえ、ずっと夜職で働いていると、昼職でOKなメイクの基準もよく分からくなっていますよね。

今回は、夜職と昼職のメイクの違いについて解説しつつ、昼職でも浮かないメイク方法について紹介します。

夜職と昼職のメイクの違い

夜職と昼職のメイクの違い

夜職と昼職のメイクの違いを一言で表すと、夜職は派手であるのに対し、昼職はかなり控えめです。夜職では見た目の華やかさが重要なので、さまざまなアイテムを使ってしっかりメイクしている人が多いです。

美意識も高く、常にメイクについて研究している人も多いですよね。たとえば、目を大きく強調したり、鼻を高く見せたりなど、夜職のメイクではさまざまなポイントがあります。メイクの流行を押さえ、常に旬な顔を意識している人も大勢います。

しかし、昼職では基本的に派手なメイクは好まれません。たとえば、バサバサとしたつけまつげをしていると、明らかに職場で浮いてしまいます。そもそもつけまつげはもちろん、派手なカラーメイクも職場で禁止されているケースが多いです。

メイクをしてはいけないわけではないですが、元の顔立ちが分からないほど濃いメイクをするのは避けたほうがいいでしょう。昼職では落ち着いた印象が大切であり、それはメイクについても言えることです。

昼職で気をつけたいメイクの基準

昼職で気をつけたいメイクの基準

昼職でのメイクでは、どのような基準を意識すればいいのでしょうか。「夜職と同じではいけない」「濃くしてはいけない」と言われても、具体的な基準がよく分からないと感じる人も多いでしょう。ここでは、昼職で気をつけたいメイクの基準について紹介します。

メイクは薄ければいいというわけではない

昼職ではメイクを控えめにする必要があります。そう言われると、スッピンで出社しようと思う人もいるかもしれません。しかし、昼職においても、女性社員のスッピンはNGとされているのが一般的です。メイクは身だしなみのひとつと考えられており、相手に対して良い印象を与えるための重要な要素とされています。

そのため、スッピンでは相手に対して配慮がないと捉えられるケースもあります。昼職では決してメイクをしてはいけないわけではなく、やりすぎがNGとされているにすぎません。

もちろん、顔立ちがはっきりしており、眉もきちんと整えているならスッピンでも問題ない場合もあるでしょう。とはいえ、メイクをすることそのものをマナーとして捉えている人も一定数います。夜職の出身だとしっかりメイク以外はしたくないと思う人も多いですが、昼職で働く場合も最低限のメイクはおこなったほうがいいです。

ナチュラルメイクを心がける

基本的に昼職では、ナチュラルメイクが好まれます。ナチュラルメイクを明確に定義するのは難しいですが、知的な雰囲気や清潔感を出すことを意識するといいでしょう。夜職のメイクに慣れていると、最初のうちはナチュラルメイクが自分に似合わないと感じるかもしれません。

ナチュラルメイクを馴染ませるには、メイクを薄くするだけでなく、パーツの書き方や色も変化させる必要があります。人によっては、使用するアイテムも変えたほうがいいでしょう。少しずつ練習しながら、ナチュラルメイクに慣れていくことが大切です。

特に面接の場では、メイクによる第一印象が重要です。もちろん、きれいでかわいらしい印象のほうが、好感をもたれる可能性があります。とはいえ、昼職の雰囲気にそぐわないメイクであれば、常識がないと判断される恐れがあります。

昼職では見た目以上に仕事に対する意識やスキルが重視されるので、ナチュラルメイクで知的な雰囲気や清潔感をアピールすることが大切です。

昼職に適したメイク方法を紹介!

昼職に適したメイク方法を紹介!

昼職に適したメイクをするには、それぞれのメイクのポイントを押さえる必要があります。ここでは、昼職に適したメイク方法についてそれぞれ紹介します。

ベース

ナチュラルメイクでは、ベースが特に重要です。肌が美しく整っているように見えれば、自然と清潔感をアピールできるからです。ファンデーションやコンシーラーの色は、首やデコルテなどに合わせて選びましょう。自分の肌に合っていない色を選ぶと、不自然な印象になるので要注意です。夜職では暗い中でお客さんと接するので、色が合っていないとしてもそこまで目立ちません。

しかし、昼職では明るい場所で肌の色を見られるため、ファンデーションやコンシーラーの色選びは重要です。

ファンデーションは厚塗りにならないように顔全体に伸ばします。クマやシミが目立つ部分のみコンシーラーを使いましょう。顔全体だけでなく、気になる部分だけを隠すようにすることが大切です。

また、昼職のメイクでは厚塗りはできないので、日頃のスキンケアをきちんとおこなっておくのも重要です。特に夜職で働いていると生活リズムが乱れやすくなり、肌にも影響が出ている可能性があるでしょう。素肌をきれいにするためのスキンケアにも力を入れるようにしてください。

目元

夜職では特に力を入れていた目元のメイクは、昼職では控えめにしなければなりません。アイラインを引くのは構いませんが、太く濃く描いたり目尻をしっかり跳ね上げたりするのはNGです。あくまでも自然な印象を意識し、顔に馴染ませるようにします。リキッドタイプではなく、ペンシルタイプを使うとナチュラルに仕上げやすいでしょう。

また、アイシャドウはブラウン系の色味を使用します。キラキラしたラメが入っているものは避け、自然な色味のものを選びましょう。アイホール全体にはベージュ寄りの明るい色味を選び、濃いブラウンはアイラインに重ねる程度にします。アイホール全体に濃い色を乗せると、派手なメイクになってしまうので注意が必要です。

さらに、マスカラはつけすぎないように気をつけましょう。サッとまつげを滑らせる程度にし、ダマにならないように気をつけます。普段つけまつげをしている人にとっては物足りなく感じるかもしれませんが、ついているかついていないか分からない程度でOKです。

マスカラはブラウンでもいいですが、基本的にはブラックを選んだほうが自然な印象になります。なお、つけまつげも昼職ではつけないほうがいいです。自まつげが少ないなら、自然な本数のマツエクであればおこなっても構いません。ただし、職場によってはマツエクも禁止されているケースがあるので、ルールをしっかり確認しましょう。

アイブロウ

眉は顔の印象を決める重要な部分です。眉を濃く描きすぎると、顔全体のメイクが濃い印象になるので気をつけなければなりません。元の眉の大部分を剃っている場合はなるべく眉を生やすようにし、自然な形に整えたほうがいいです。

ペンやパウダーで描くだけでは、どうしても昼職にはそぐわない雰囲気の眉となってしまうでしょう。元の眉の形を整え、足りない部分を付け足す感覚でペンやパウダーを使用します。パウダーを使ったほうがより自然な雰囲気になるので、パウダーをメインに使うのがおすすめです。

眉は流行りの形を意識するよりも、自分の顔に合わせて作ることが大切です。眉尻が短くなってしまわないよう、小鼻と目尻を線でつないだ延長上まで伸ばすようにしてください。

リップ・チーク

ナチュラルメイクでは、リップやチークも重要です。他の部分をナチュラルに仕上げても、リップやチークが濃いと台無しになってしまいます。リップは、濃い赤は避け、肌に馴染みやすいピンクベージュやベージュがかったオレンジなどを選びましょう。

どうしても派手な色を選んでしまうなら、色付きリップを使うと薄付きになるのでおすすめです。最近では色付きリップのカラーバリエーションも増えているので、自分自身の唇の色に合わせて選びやすいです。

また、チークは顔の血色を補う目的で使用します。ファンデーションを薄く塗っており、血色がよく見えているなら無理にチークを使う必要はありません。チークが必要な場合は、柔らかいピンク系の色を選びましょう。

ただし、しっかりチークを乗せるのではなく、あくまでも自然な血色を表現することを意識してください。チークが濃ければメイク全体が濃いという印象になるので、注意が必要です。

昼職における身だしなみの注意点

夜職から昼職へ転職するなら、基本的なメイク方法以外にも注意すべき点があります。ナチュラルメイクを心がけていても、他の部分で夜職の雰囲気が出てしまうケースがあります。ここでは、昼職における身だしなみの注意点について確認しておきましょう。

カラコン

夜職のメイクでは、カラコンは欠かせないという人も多いでしょう。その場合、大きなレンズやさまざまな色味のレンズを使っているのではないでしょうか。しかし、昼職ではそのようなカラコンは基本的につけられません。派手なカラコンをつけているだけで、メイクも派手に見えてしまいます。

また、普段派手なカラコンを入れた顔を見慣れていない昼職の同僚から見れば、かなり違和感があるはずです。

とはいえ、昼職ではカラコンを一切つけられないというわけではありません。最近ではナチュラルな印象のカラコンも多く販売されています。その手のカラコンはブラックやブラウンの色味で、直径も小さめです。昼職でもそのようなカラコンを付けている人は珍しくありません。そのため、どうしてもカラコンをしたいのであれば、ナチュラルなタイプを選ぶのがいいでしょう。

ただし、職場によってはカラコンに対するイメージが異なる場合もあるので、最初は様子を見ながらつけたほうがいいです。特に面接時はなるべく裸眼か透明のコンタクトを使ったほうが無難でしょう。

ネイル

夜職で働いていると、派手なネイルも当たり前ですよね。

しかし、昼職ではネイルもナチュラルにしなければなりません。たとえば、原色やラメは避け、ベージュや薄いピンクなどのネイルにする必要があります。なかにはネイルそのものを禁止している職場もありますが、多くの職場ではナチュラルなネイルであれば許されるケースが多いです。

ナチュラルメイクやスーツに合う落ち着いた色味のネイルなら、昼職でも多くの人が楽しんでいます。さりげなく同僚のネイルをチェックし、周囲から浮かない範囲でネイルを楽しむといいでしょう。

髪色・髪型

昼職では、髪にも注意する必要があります。基本的に、ブラックやブラウンの落ち着いた髪色にしなければなりません。職種によっては、明るめの茶色でも問題ない場合もあるでしょう。

また、髪型は仕事の邪魔にならないようにまとめる必要があります。職場によっては髪型にも決まりがあるケースもあるので、ルールをきちんと守らなければなりません。髪色や髪型を自由に楽しみたいなら、お客さんと接する機会が少ない仕事を選ぶといいです。たとえば、事務職は髪色や髪型のルールが比較的緩い傾向があります。

ハイブランドの持ち物

夜職で働いて得たお金でハイブランドの持ち物を多くそろえている人は、職場に持っていくアイテムにも気をつける必要があります。昼職でもハイブランドを持っている人はいますが、全身をハイブランドでコーディネートしている人はそう多くはありません。すべてのアイテムをハイブランドでそろえて出社すれば、やはり周囲から浮いてしまうでしょう。昼職でハイブランドを取り入れるなら、1点だけにするなどの工夫が必要です。

また、ハイブランドのアイテムは鮮やかな色味のものも多いので、昼職の職場に持参するときは注意しましょう。昼職の職場にもっていくなら、ネイビーやベージュなど落ち着いた色味のアイテムを選ぶのが基本です。

昼職に馴染むメイクで身だしなみを整えて!

夜職で働いていた人が昼職へ転職すると、困惑する場面は少なくありません。しかし、昼職で働くなら、昼職の雰囲気に合わせることが大切です。夜職のメイクのまま昼職で働くとなると、かなり浮いた存在になってしまうでしょう。

基本的に、昼職ではナチュラルメイクが基本です。夜職のメイクから引き算をするイメージで、必要最低限のメイクをおこないましょう。もちろん、メイクだけでなく、他の部分の身だしなみも昼職に合わせて調整する必要があります。昼職に馴染む雰囲気を意識しつつ、身だしなみもきちんと整えるようにしてください。