夜職をやめるきっかけは個人によっていろいろあると思いますが、やめた後はどんな暮らしをしているのでしょう?水商売をしている間にはわからなかった、水商売をやめてよかったと思うこともたくさんあります。
そこで今回は、夜職を辞めた女性が何をしているのか、水商売をやめてよかったことと、悪かったことについて紹介します。
Contents
夜職をやめたいと思うきっかけは?

夜職は、色々な業界で、色々な仕事をしている人に広く知り合うきっかけをもたらしてくれます。給与水準も高く、頑張れば頑張るほどお金を稼げるというメリットもあるでしょう。
しかし、その一方で、多くの女性が夜職を辞めていっているのもまた事実です。ここでは、水商売をしていた女性がやめたいと思ったきっかけについて紹介しましょう。
年齢的にきつくなってきた
夜職女性の間で昔から永遠のテーマが、「年齢」です。
若い頃はバンバン指名をとって、1つのテーブルにつく時間が短くてクレームが入るほどだったキャストも、トークスキルがなくても美貌だけで指名をもらっていたキャストも、年齢を重ねるごとにそれまでと同じように稼ぐことが難しくなります。
しかも自分が年齢による悪影響を実感している頃、次々に若くて可愛いキャストが入ってくるとなると、追われる立場というプレッシャー、居心地の悪さがのしかかってしまいます。周りを見たら、いつの間にか自分が最年長…という時、「もうやめたい」と思わない女性も方が少ないでしょう。
コロナの影響で経済的にきつくなった
2020年からの新型コロナウイルスの影響は、夜職業界全体に非常に大きな大打撃をもたらしています。緊急事態宣言、東京アラートなどにより、夜職の営業時間が大幅に短縮されたり、ひどい時には営業を自粛したりと、水商売自体が大きな危機に見舞われています。
お店が休みだったり、営業時間を短縮すれば、キャストが働ける時間も短縮されます。自粛ムードが漂う中、お客様も減る一方で、開店休業状態のお店も少なくありません。
キャストは時給制ですから、「今日は全然入らないから、上がっちゃっていいよ」などと店長から言われれば、待機だけで終わって稼ぎなし…ということも多いでしょう。
こうなると、夜職だけで生活していくことは難しくなります。水商売のこれからを考えて、やめようと思う女性も多いのです。
肌や体調が気になってきた
夜型の生活リズムになるため、帰宅しても眠れなかったり、逆に眠りすぎてしまったりと、体調を崩しやすくなる人も多いようです。
毎日のメイク、飲酒によって、むくみや肌荒れなど、美容にもあまり良くないとわかっていながら働いている人も多いでしょう。
この体調不良を放置しておくと、年齢とともに積み重なって、ある日「もうやめたい」と思うようになるのです。
親など家族に心配される
昼職に就かず、夜職だけで生計を立てていると、親が心配します。「このままずっとできる仕事じゃない」「親戚やご近所に合わせる顔がない」など、子どものことを思っての発言、親としての対面を保ちたいなど、色々な理由で夜職を辞めて欲しいと頼んでくるでしょう。
また、自分でも「この先子どもができたら、夜職だけで育てていけるかな」「子どもは私の仕事をどう思うだろう」と考え、「やめよう」と思うきっかけになることも多いようです。
ほかにやりたいことができた
この中で最も前向きな理由が、「夜職もいいけど、ほかに本気でやってみたい仕事ができた」というきっかけです。
実際に「自分でネイルサロンを経営する」「保育士の資格をとって保育園で働く」など、夜職よりも打ち込みたいことができたときに、「やめよう」と思う人も多いでしょう。
このような理由で辞めた場合、夢がかなった人は夜職に戻ってくる可能性は非常に低いようです。
夜職を辞めた女性は何してる?

同じお店で働いていたキャストがいつの間にか辞めていて、「あの子、どうしてるんだろう?」と思ったことはありませんか?夜職を辞めた後の女性は、どんなこと、どんな仕事をしているのでしょうか。
ここでは、夜職を辞めたあとの女性が取りやすい進路について紹介します。
結婚・出産
何も言わずに辞めていくキャストも多いものですが、実は働いているうちに妊娠して、辞めてそのまま出産・子育てしているという女性も少なくありません。
お店から育児休暇がもらえるわけでもないため、それなら辞めてしまえ!という勢いで辞め、主婦になっているという人もいます。
自分が経営者になっている
そもそも水商売をしていた理由が「自分でお店を持つための資金を稼ぐため」という人の場合、目標金額までお金が貯まったら、辞めてしまいます。
辞めた後は個人事業主になったり、会社を立ち上げて、エステサロン、ネイルサロンなどの店舗を自分で持って、経営者になっているということです。
他の夜職に転職している
「最近お店で見ないな」と思っていたら、お客様から「◯◯ちゃん、他のお店で見たよ」と聞くのも珍しいことではありません。
人間関係や給料に納得がいかなくて、でも夜職自体は続けたいという人は、そのお店を辞めても、ほかの夜職のお店で働いているのです。
昼職に転職している
最近のコロナ禍では、夜職の業界全体に危機感を感じ、昼職に転職する人も多くなっています。夜職は何かあるとすぐに営業時間短縮、社会保障の対象になるかならないかで揉めたり、この先どうなるか分からないからです。
昼職で、しかもコロナの影響を受けにくい仕事なら、夜職から転職する意味が十分にあります。夜職時代に何か勉強しているみたいだった、昼間に専門学校などに通っているようだった、という場合は、だいたい資格をとって昼職に転職しているでしょう。
実家に帰って家事手伝い
東京などの首都圏で夜職をしていた女性は、仕事をやめると高額な家賃、物価の高さに耐えきれなくなる人が多いものです。実家が県外で、親も健在、実家に帰ってくることを歓迎されている女性は、実家に帰ってしばらくのんびりしているということもよくあります。
家賃もかからず、のんびりと求職活動もできるため、都会で働く夜職女性が仕事を辞めた後の選択肢として選ばれやすい行動の一つです。
夜職を辞めてよかったこと・悪かったことは?
夜職をやめようと考えている人にとって、実際に辞めた人が感じている「やめてよかったこと」「やめてよくなかったこと」は知っておきたい情報ですよね。
そこでここでは、やめたことで起こったいいことと、よくなかったことについて紹介します。
辞めてよかったこと
生活リズムが整って、体調が良くなった
朝方の生活リズムに戻せたことで、睡眠のリズムが取れて、体調が良くなったという人が多いようです。朝方に寝て、夕方に起きる生活をしていたのに、それを逆転させることで陽の光とともに起き、自律神経が整ったということでしょう。
また、毎日飲酒していた生活を辞めて肝臓を休めることができるため、肝機能が向上して体調の良さを実感するという人も多いということです。
友達と仕事終わりに遊べるようになった
夜職時代は、昼職の友達と飲みにいくことが難しかったという人も、夜職を辞めたことで仕事上がりの友人と食事したり、お酒を飲んだり、ドライブしたりと、昼職の人と生活時間を合わせられることに喜びを感じているようです。
夜職の頃は、高校からの友達がみんなでご飯を食べている時間、自分だけ仕事…という人も多かったことから、友人を過ごす時間を幸せに感じられるのでしょう。
彼氏や親に仕事のことを言いやすくなった
合コンや友人の紹介を通じて知り合った男性に、自分が夜職だと言えなかった人も多いのではないでしょうか。
また、一人暮らしの場合は親にも内緒で夜職を続けていたという人も多いでしょう。夜職をやめて昼職に転職したという人は、どんな人にも気兼ねなく自分の仕事の話ができることを「よかった!」と感じているようです。
公的機関の書類にも、職業のことを書きやすくなり、メリットに感じられるということです。
辞めてよくなかったこと
給料が下がった
ここまで新型コロナウイルスの影響が顕著に出るまでは、水商売をやめて一気に給料が下がって、やめたことを後悔したという人もいたようです。
しかし、給料が下がって困ったという人の多くが生活水準をそのままにしていた人であり、高い家賃や化粧品を買い続けて、金欠になったという背景があるようです。
また、コロナ禍で給料が下がってから転職したという人の場合、むしろ夜職のときよりも稼げてよかったという人もいます。
転職先が自分に合わなかった
夜職を辞めて後悔している人は、転職先が「思ったような仕事をさせてくれない」「思っていたよりも人間関係が悪かった」「会社の雰囲気が悪い」など、想像と違っていたという理由を挙げています。
ただ、このような後悔ポイントは、転職活動をしっかりしていれば未然に防ぐこともできるのです。事前によく会社を調べ、転職サイトや口コミ、転職エージェントを活用すれば、転職後のミスマッチは防げるでしょう。
まとめ:辞めて家族や友人と過ごす時間が増えた!よかったと思うことがたくさん
夜職をしていると、どうしても昼の生活時間で動いている人とは会いにくくなるものです。
辞めたことで、いかにこれまで自分が家族や昔からの友人と過ごす時間が少なかったかを実感する人が多いようです。
辞めてからは、結婚や出産でプライベートを充実させている人もいれば、昼職に転職して活躍している女性もいます。転職する場合は、後悔しないように自分に向いている仕事について本気で向き合い、転職先をよく調べてから行動するようにしましょう。