水商売の経験は就職に有利なの?水商売から昼職に就職するためのポイントとは

水商売から昼職に転職を考えている方の中には、水商売から本当に昼職に転職できるのか、水商売をしていたことを転職先にどう説明したらよいのかが分からず、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、水商売から昼職に就職するためのポイントについて紹介します。

水商売という前職はどのような印象を持たれやすいのか

水商売という前職はどのような印象を持たれやすいのか

水商売から昼職に転職する際、もしも前職が水商売だということが転職先に分かってしまったら、どのように思われるのでしょうか。

実は、水商売として働いていたという事実は、ネガティブイメージだけではないのです。

ポジティブな印象を持たれることも多い

水商売から昼職に就職しようとしている方の中には、水商売をしていたと正直に話すことで、ネガティブなイメージを持たれるのでは…と考えている方も多いでしょう。

しかし、実は就職する業界にもよりますが、ポジティブなイメージを持たれることも多いのです。ここでは、水商売という仕事からポジティブな印象を持たれる具体例について紹介します。

コミュニケーション能力が高い

水商売ときくと、多くの人は「会話を続けるスキルがある」「初対面の人とでもうまく関われる」という印象を抱くでしょう。つまりは、コミュニケーション能力が高いだろうという印象を持たれることが多いのです。

確かに、新規のお客様が来ても楽しんでいただけるよう、相手を見て接することができるのは水商売ならではの特長だとも言えます。新規以外にも、常連のお客様がいるということは、1つの人間関係を維持するスキルがあることの裏付けでもあるでしょう。

仕事への意識が高い

水商売を続けていると、オンとオフを上手に切り替えながら働くことができるようになったという方も多いでしょう。オフ(プライベート)の時にはとことんリラックスして、オン(仕事)にスイッチを入れたらシャキシャキと仕事に取り組むようにしている方も少なくありません。

オンとオフを上手に切り替えられるということは、仕事をかなり意識していることの表れでもあります。仕事は仕事、と割り切って取り組めるその意識の高さや仕事への姿勢は、水商売以外の仕事でも高く評価されることでしょう。

その場の空気が読める

水商売の現場では、お酒が入っていることもあり、会話が飛んだり、お客様からの思わぬ一言でその場が一瞬凍り付いたようになったりすることがあるものです。

しかし、さまざまな場面に対応してきた実績があるということは、その場の空気を読みながら、最もその場が楽しくなるように工夫した言動ができることにもなります。

お客様との同伴やアフターでも、場の空気を読んで動いたり、お客様の気持ちが損なわれないように対応したりした経験がある方は多いでしょう。水商売をしていたと聞けば、このようにどんなタイプの人にでも、その場の空気を読んで対応してくれるという印象を持たれるでしょう。

ネガティブなイメージを持たれることもある

水商売から昼職に就職する際、持たれるイメージはポジティブなものだけとは限りません。さまざまな職業があるこの世の中で、いまだに水商売に対するネガティブなイメージを持ち続けている人もいます。

では、水商売という前職から、どのようなネガティブなイメージを持たれやすいのでしょうか。

高収入に慣れている

1か月の収入が30万円、50万円は当たり前だったという方も実際に多い水商売の世界。昼職に就職する際のネックになりやすいのが、この高収入に慣れているのではないか…という印象です。

昼職でも同じように稼げる仕事はありますが、未経験での就職の場合、水商売よりも月収や年収が下がることは覚悟しておきましょう。

高収入に慣れていることが本当に正しかったとしても、昼職に就職すれば下がるのが当然という考えがあれば、面接でも通りやすくなるでしょう。

生活リズムが乱れている

水商売を続けていると聞くと、「日が沈んだら起きて、日が昇ったら寝ている」というように、昼夜逆転の生活に慣れている印象を持つ人も少なくありません。実際は睡眠時間を削ってダブルワークしている方もいれば、水商売だけど23時には上がるようにして、朝方起きるようにしているという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、実態を知らない人からすれば、生活リズムが乱れていて、朝9時出勤などの生活に慣れていないのではないかと考える人もいるようです。

「前職水商売」の事実が歓迎される業種と歓迎されない業種・職種は?

「前職水商売」の事実が歓迎される業種と歓迎されない業種・職種は?

水商売という前職に対して持たれやすいイメージについて紹介してきましたが、実際に水商売をしていたということを話すとして、歓迎されやすい業種と、歓迎されにくい業種があります。

実際に就職先に応募する前に、その業種の特徴について知っておきましょう。

「前職水商売」が歓迎されにくい業種・職種

水商売という職歴が歓迎されにくいのは、保守的な業種です。具体的には、金融機関、官公庁、団体職員など、いわゆる「お堅い」仕事の場合は、水商売だったことを高く評価される可能性は低いでしょう。

他にも、過去にマスコミ業界でも水商売のアルバイトをしていた学生が既に内定していたにも関わらず、アルバイト内容が明らかになった途端に内定取り消しになったということがありました。

「職業に貴賎なし」とはいえ、いまだに水商売への偏見が根強く残っている業種は、確かに実際存在するのです。

「前職水商売」が歓迎されやすい業種・職種

水商売という仕事に持たれやすいイメージでも紹介したように、水商売ということでネガティブな印象だけが残るとは限りません。中には水商売のポジティブなイメージから、水商売だったことを歓迎する業種・職種もあるのです。

その中でも、営業・販売職の仕事は特に歓迎されやすいと言えます。ただし、金融系の営業ではなく、アパレルや車の営業・販売職です。

コミュニケーション能力が高く、なおかつ美容にも詳しい方は、化粧品の販売員などの販売職にも歓迎される傾向にあります。

「前職は何の仕事をしていましたか?」に何と答えればよいか

「前職は何の仕事をしていましたか?」に何と答えればよいか

昼職に就職する際に避けられない悩み事は、履歴書や面接の際に「水商売が前の仕事だという事実を言うべきか言わないべきか」「言わないなら、何と答えればよいのか」という問題でしょう。最も望ましい答えは、すべて事実を答えることです。

しかし、それでは昼職に就職できない可能性も少なからずあります。そこでここでは、前職について聞かれた際に何と答えればよいのか、パターン別に紹介しながらそれぞれのメリットとデメリットについて紹介します。

正直にすべて答える

一番あと腐れがなく、晴れ晴れとした気分でいれられるのは、「前職は水商売でした」と打ち明けることでしょう。

正直に答えることのメリット

前職は水商売であることを正直に答えることで、採用側には「嘘をつかない誠実な人柄」だととらえられるというメリットがあります。隠したり、にごしたりする人も多い中で、あえて正直に答えるということは、仕事にも誠実に取り組んでくれそうだと予測されるかもしれません。

また、正直に答える場合でも、「水商売で得たこんな経験を就職先でこのように活かしていきたい」というように、水商売で得た知識や経験と、就職後の昼職の仕事との関連づけして答える

ことで、水商売という仕事自体よりも水商売という仕事で得たことの方がより採用側に残りやすいというメリットもあります。

正直に答えることのデメリット

正直に答えることで、前述してきたような保守的な業種・職種では、一部採用につながらないこともあるでしょう。本当はあってはならない偏見・差別ですが、いまだに残っていることは否定できません。

また、水商売だったことが歓迎される業種・職種であっても、面接官や採用担当者が保守的な価値観の人だった場合、正直に水商売だったことを打ち明けても不採用になる可能性もあります。

「飲食業」「サービス業」とぼやかす

嘘をつくまでいかなくとも、「飲食業をしていました」「サービス業に従事していました」など、事実をぼやかすという方法もあります。水商売の場合、どちらで答えても決して嘘ではありませんが、メリットの他にデメリットが生じるケースもあります。

前職をぼやかすことのメリット

「飲食業やサービス業をしていた」と、「水商売」という言葉を出さずにぼやかした場合、同じ業界での就職がしやすくなるというメリットがあります。

異業種転職よりも同業種転職の方が、前職で得た知識やスキルを活かして働けるため、即戦力として採用されやすいからです。

飲食業やサービス業は、人手不足が深刻な業界でもあるため、経験のある人の応募は、基本的に受け入れられやすいでしょう。

前職をぼやかすことのデメリット

たとえば「前は飲食業をしていました」と面接で答えたとして、面接がそれで終わらないケースもあります。もっとあなたの職歴について知りたいと考えた面接官は、「飲食って、カフェ?ファストフード?」「何というお店でしたか?」と深堀した質問を重ねられるかもしれません。

その際に、答えを準備できていれば即答できるかもしれませんが、答えを準備せずに面接に臨んだ場合、解答に詰まる可能性があります。追加の質問にうろたえるあなたを見て、面接官が怪しむことは十分にあり得ます。

さらに言えば、前職をぼやかすなら、履歴書(職務経歴書)の作成時点で、突っ込まれるリスクが生まれます。ぼやかすこと自体は問題ありませんが、このように予期せぬ事態に対応しなければならないことがデメリットになるでしょう。

完全に嘘をつく

水商売をしていた過去を完全になかったことにして、別の仕事をしていたと嘘をつくという方法もあります。

しかし、この方法が前述した2つの方法に比べて最もリスクが高い方法であることは言うまでもありません。

完全に嘘をつくことのメリット

完全に嘘をついて、それが採用先にバレなければ、水商売を採用しにくい企業にも就職できる可能性が高くなります。ただし、あくまでも可能性の問題であり、人柄や水商売を始める前の学歴(何を学んできたか)が重視されることもあります。

完全に嘘をつくことのデメリット

ぼかすのではなく、水商売の過去をまったくなかったことにしたり、1度も働いたことがない会社に所属していたかのようにふるまったりした場合は、経歴詐称とみなされるでしょう。

経歴詐称をしたとして、採用先にバレた場合はどうなるのでしょうか。実は、経歴詐称は社会性に欠けた行為ではあるものの、厳密にいうと犯罪ではありません。

ただ、経歴詐称していたことが採用先にバレた場合には、それを理由に内定を取り消されたり、採用後にバレて解雇されたりすることがあっても、あなたは申し立てすることができないのです。

水商売から昼職に就職する3つのポイント

水商売から昼職に就職する3つのポイント

実際に水商売から昼職に就職する場合、これまで紹介してきたことを踏まえ、「こうすれば昼職に就職しやすくなる」というポイントを3つに絞って紹介します。

1.企業があなたを採用するメリットについて考える

前職が水商売かどうかは一旦置いておいて、企業の立場になってあなたという人について考えてみましょう。

水商売から昼職に就職するとなると、変に身構える方が多いですが、実は一般的な転職活動と同じで、企業はその人の人柄や、採用したら何ができるのかという実務の面でのメリットを重視しています。

あなたを採用することで、企業にどんなメリットがあるのかを考えれば、水商売についてカミングアウトするかどうかの判断もしやすくなるでしょう。

2.前職が水商売であることは応募する企業によって表現を変える

これまで紹介してきたように、保守的な企業に応募する場合は、水商売であったことは隠すよりもぼやかした方が、後々の対処に悩まなくて済みます。

もしもあなたが保守的な企業ではなく、アパレルや化粧品、ベンチャー企業など、比較的自由度の高い企業に就職を考えている場合は、水商売だった過去は正直に伝えてもよいでしょう。

あなたが応募する企業の体質についてよく考え、水商売だった過去が受け入れられやすいかどうかについて客観的に考えてみることがポイントです。

3.水商売で身に着けた知識やスキルを存分に生かせる仕事を探す

水商売をしていた年数が長ければ長いほど、そこで身に着けてきた知識やスキルは多いはずです。それも1つのキャリアになるわけですから、なかったことにするのはもったいないでしょう。

水商売で身に着けた会話のスキル、共感能力、マナーなどは、ぜひ昼職の就職先でも活かせることが望ましいでしょう。そのためにも、上記のようなスキルと関連性のある仕事に応募することで、昼職への就職も成功しやすくなると考えられます。

まとめ:自分を苦しめる嘘は避けて上手に自己表現するスキルを身につけよう

水商売から昼職に就職する場合、うしろめたさから完全に水商売を否定したり、嘘をついたりする人もいます。

しかし、就職後にいつ真実が明らかになるかは、分からないものです。下手に嘘をついて就職するよりも、水商売という仕事を超えて自分という人間をアピールできるよう、自己表現のスキルを磨くことをおすすめします。

自分はこういう人間です!と言い切れるほど自分のことをよくわかっていて、それを他者に表現できれば、昼職の面接にも通りやすくなるでしょう。