昔から夜型の生活が合っていて、朝に弱いという方は少なくないでしょう。体質や育った環境もあり、夜型の生活リズムを克服することは、とても難しいものです。
そこで今回は、朝が弱い夜職嬢にぴったりの仕事を紹介します。
夜から始まる仕事や、自分で好きな時間を選んで働ける仕事などを中心に、夜型の生活のままでも働ける仕事を解説していくので、転職前にチェックしておきましょう。
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こんな場合は無理しない!朝に弱いのには理由がある

早起きできない、どんなに頑張っても朝起きられない…という悩みを抱えている女性は多いものです。
しかし、何も事情を知らない人から見ると「根性が足りない」「だらしないからだ」と思われてしまいがちで、なかなか理解を得られません。ただ、このように早起きが苦手な人の中には、絶対に無理してはいけない場合があります。
例えば、夜職嬢時代から知らない間に精神的ダメージが積み重なっていて、「非定型うつ」という病気になっていることがあります。非定型うつの症状の中には、「過眠」という症状が出ることがあります。
読んで字のごとく、過眠はいくら寝ても寝たりず、1日中寝ていることもあるような症状です。うつの症状の一つであるため、根性などで乗り越えることは、かえって危険になります。
また、夜の睡眠が浅かったり、睡眠時無呼吸症候群などで入眠しても度々起きてしまう場合、睡眠不足により朝起きられないということもあります。睡眠時無呼吸症候群の場合、これもまた治療が必要な病気ですから、努力でなんとかなるものではありません。
また、最近の研究によると、「朝に弱い遺伝子」というものが存在し、遺伝によって朝早起きができないという場合もあることがわかっています。
(参考:Genome-wide association analyses of chronotype in 697,828 individuals provides insights into circadian rhythms https://www.nature.com/articles/s41467-018-08259-7)
このように、自分の努力ではどうしようもない理由で早起きできないケースもあります。さらに言えば、この「選べる自由がある時代」に生きているにも関わらず、朝が弱い人が、無理に早起きが必要な仕事を選ぶ必要があるかどうかも疑問です。
自分がより、快適に生きるためにも、どうしても朝が弱い人は、自分に合った仕事を選ぶことで、もっと充実した毎日が遅れるはずです。
そこで以下では、朝が苦手なままでもできる、夜職嬢にオススメの仕事について紹介していきます。
早起きできない夜職嬢が選ぶべき働き方の特徴

世の中には、夜間や午後から人手が必要になる仕事がたくさんあります。
朝が弱い人は、このような仕事に集中して取り組むことで、自分も快適に暮らせ、周りにも迷惑をかけずに生きていくことができるでしょう。
そこで、ここでは早起きするのが難しい夜職嬢が選ぶべき仕事が持つ特徴について紹介します。
シフト制で遅番が選べる仕事
正社員での仕事の場合、どうしても労働基準法がある以上、1日8時間以上の労働がベースとなります。そのため、遅番のシフトが選べる仕事の場合、「遅く始まって、遅く終わる」ことになります。
ただ、朝が弱い人の場合、遅番なら昼の12時から21時までの勤務となることが多く、早起きする必要がありません。お昼からの出勤なら、朝が弱くても全く問題なく対応できるでしょう。
残業が生じると帰宅が22時を過ぎることもありますが、次の日も同じシフトであれば、生活時間が後ろにずれるだけなので、問題ないでしょう。
夜勤で帰宅が朝方の仕事
朝が弱い、を通り越して、もはや夜型の生活になっていて、夜職嬢の頃の生活リズムを戻さないままで仕事がしたい…という人には、夜勤の仕事がオススメです。
夜勤とは、労働基準法第61条が指す「深夜労働」に該当するものであり、文字通り「夜から働き始める」仕事です。夜勤の場合は、上記労働基準法 61条によると「22時〜翌朝5時」となっていて、実際の夜勤の求人を見てみると、多くがその周辺の時間帯の勤務となっています。
夜勤の場合、帰宅した日は休日となることが多いため、休みが多く、夜から活動したいという人にはオススメの働き方です。
勤務時間が短く、午後から出勤の仕事
正社員にこだわりがなく、長時間労働が疲れる…という人も多いでしょう。実際、夜職嬢から昼の仕事に転職する人の中には、「労働時間が長すぎて、体力がついていかない」「勤務時間が長すぎて続かない」という感想を持つ人もいます。
アルバイトなどの非正規雇用なら、勤務時間が短く、夜職からの転職直後でも体がついて行きやすいでしょう。しかも午後から出勤のシフトが選べる仕事であれば、身体的な負担は少なくて済みます。
その分、稼ぎは正社員に比べて少なくなりますが、自分の時間を大切にしたいという人にはオススメの働き方です。
どうしても朝に弱い夜職嬢におすすめの仕事4選

ここまで紹介してきたように、朝が弱くても問題なく働ける働き方はたくさんあります。
しかし、具体的にどんな仕事を選べばいいのかわからない…という夜職嬢のために、ここではオススメの仕事を4つ厳選してご紹介します。
夜から勤務!ホテル・旅館の受付
観光業界は、今まさに社会情勢によるダメージを受けています。しかし、国による支援も多いのが、この宿泊・旅行業界です。
GOTOトラベルなどの施策が打たれていることから、他の業界よりも国による支援が手厚く、人材不足も叫ばれています。ホテルや旅館では、24時間体制で宿泊客の対応が必要になることから、夜勤が発生することが多いのです。
特にビジネスホテルでは、深夜帯の接客が必要になることが多く、夜勤の受付は重宝されています。
勤務時間は夜から翌朝にかけて8時間ほどの場合と、仮眠を含めて10時間ほどの場合があります。基本的に2人体制になることも多く、休憩が取れるため、1人体制の夜勤よりも気軽に働けるという特徴があります。
また、深夜労働には労働基準法により、別途手当がつくため、夜職に比べて収入が激減するということもないでしょう。
超夜型にオススメ!夜勤メインの介護職
人手不足という側面から言えば、今は介護福祉業界がもっとも求人が多く出ています。
日本の高齢者が増える一方であるにも関わらず、施設は満員、職員は足りないという状況です。
そこでオススメなのが、夜勤の介護職です。夜勤の場合、時間帯から言って、多くの利用者は睡眠中です。たまに徘徊やトイレの付き添いなどがありますが、昼間よりはかなり業務負担量が軽くなります。
資格が必要になりますが、人手不足であることと、必要な人材であることから、資格取得に向けて国が補助金を出しています。補助金については、各自治体によって差があるため、自分が働きたい場所の自治体が出している補助金を調べておく必要があります。
例えば、神奈川県の場合は「介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度」というものがあります。
これは神奈川県内の実務者研修施設で介護福祉士の資格を取得した後、神奈川県内で介護等に従事すれば、無利子で貸し付けた200,000円の返済を免除されるというものです。
つまり、資格を取って、ちゃんと介護業界で働けば、実質無料で国家資格である介護福祉士が取得できるということです。
(参考:神奈川県社会福祉協議会 http://www.knsyk.jp/s/jinzaicenter/jinzai_kashituke_04_shikin.html)
圧倒的な人手不足から、給与面でも優遇する施設が首都圏を中心に増えているため、職に困るような心配もありません。
午後から出勤!製造・梱包のライン作業
朝が弱いという夜職嬢の中でも、夜職での人間関係に疲れ、もうあまりコミュニケーションを頻繁にとるような仕事はしたくない…という方にオススメなのが、製造・梱包などのライン作業です。
ライン作業の仕事は、工場が24時間営業していて、ずっと製品を製造し続けているということもあります。また、資材の搬入の都合から、午後からしか作業が始められないという場合もあります。
どちらにしても朝に早起きする必要がないため、朝に弱い人でも安心です。
さらに、ライン作業なら出勤後に必要な会話はかなり少なくて済みます。業務に必要な会話だけを交わして、職場ではドライな人間関係を維持することも可能です。
その分、プライベートできちんと友人や家族、恋人などとコミュニケーションを取っていれば、精神衛生上も問題なく仕事を続けられるでしょう。
シフト制のデンタルクリニック受付
朝が弱く、正社員みたいな長時間労働は無理…という方には、シフト制のアルバイトがおすすめです。無資格でもできて、元夜職嬢にも多いのが、デンタルクリニックの受付です。
もちろん歯科医の補助には、歯科衛生士の資格が必要となりますが、大きめのクリニックでは受付専門の雇用があり、20代前半の場合は入職してから資格を取得できるところもあります。
また、独学で専門用語を勉強して、その後無資格のまま業務を続けている人もいます。どちらにしても法的にはまったく問題ありません。
勤務時間も4〜6時間程度と短く、遅番として雇用されれば昼からの勤務となるため、早起きする必要もありません。長く働ける仕事でもあるため、一度雇用されれば、長く働ける仕事とも言えます。
まとめ:朝が弱くても収入を維持したいなら夜勤がオススメ

朝が弱い人には、遅番や夜勤として働ける仕事がおすすめです。遅番でもアルバイトの場合は、勤務時間が短かったり、賞与が出なかったりと、正社員に比べて手取りの給料が少なくなってしまいます。
これまで夜職でがっつり稼いできた人にとっては、この給料の差によって生活水準を落とすことに抵抗があるかもしれません。
もしも高い収入を維持したいのであれば、やはりアルバイトよりも正社員で働ける遅番や夜勤の仕事がおすすめです。特に夜勤は、追加報酬が発生するため、思っているよりも手取りが多くなる傾向があります。
自分に合った仕事を見つけ、朝が弱くてもしっかり生活していけるだけのお金を稼いでいきましょう。