ナイトワークをいざ辞めようと思っても、退職することを上手く伝えなければ、店舗側とモメてしまったり、その後の転職活動に悪影響が出てしまうことも。
そこで今回は、ナイトワークの辞め方や、辞めた後に後悔しない転職方法まで解説して行きます。
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入り口より出口が大変!?ナイトワークを上手に辞める方法とは?

ナイトワークは体験入店と簡単な面接をクリアすれば、不採用となることはあまりありません。採用予定で面接するため、体験入店後の女性の多くがナイトワークの世界へ入っていきます。
アルバイトという雇用形態もあり、比較的簡単に入ることができる業界です。しかし、退職するとなると執拗な引き止めや、嫌がらせなど、退職が難しいのがナイトワークの特徴です。
法的に辞めるタイミングはキャスト側、店舗それぞれにあります。しかし引き止められたり、嫌がらせをされると「怖い」「辞められないんだ」と考えてしまい、結局ずるずると勤務し続ける女性も多いのが現実です。
そこで転職を成功させるためにも、法律を味方につけてスムーズに辞められるように下準備を整えておきましょう。
ナイトワークを上手に辞めるポイントは以下の3つです。
- 退職することを事前に店長に相談しておく
- 労働基準法を把握し、法律を見方につけておく
- 書面で退職届を提出する
退職することを事前に店長に相談しておく
店長に「退職したい」という明確な意思を伝えておくことは大切です。
普段の会話の中で「もう辞めようかなー」とカジュアルに話すのではなく「この仕事は、◯月頃に辞めたいんですよね」と真剣なトーンで話すようにしましょう。
早めに伝えることで、人手不足で売上が減るリスクを防げるので、スムーズに退職できる可能性が高くなります。また「お店のことも考えてくれている」と好意的な態度で退職手続きに進んでくれることもあるため事前に伝えることは重要と言えます。
労働基準法を把握し法律を味方につけておく
お店側との話し合いでお互いに合意の上で退職できれば一番ですが、残念ながらそうは行かないケースも多々起こりますよね。
そういった場合には、労働基準法などの法律の知識を多少でも身に付けておくと、有利に退職活動を進めていくことができます。
労働基準法(ろうどうきじゅんほう、昭和22年4月7日法律第49号)は、労働基準(労働条件に関する最低基準)を定める日本の法律である。日本国憲法第27条第2項の規定(「賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。」)に基づき、1947年(昭和22年)に制定された。
参照:ウィキペディア
労働基準法では、契約社員などの雇用期間に定めがある場合、契約期間の初日から1年以上経過していればいつでも退職できるということになっています。
さらに期間の定めのない正社員などの雇用契約については、解約の申し入れ後、2週間で終了することとなっており、会社の同意がなくとも辞めることができるのです。つまり「2週間後に辞めます」と言えば、どんなにお店側が辞めさせないと言っても、法的には辞める権利があるんです。
契約社員などの期限がある場合 | 雇用から1年以上経過していればいつでも退職できる |
正社員やアルバイトなど契約期間が無い場合 | 辞めることを申請してから2週間で辞めることができる |
この法律について知っておけば、悩むことなくナイトワークを辞められるでしょう。
書面で退職届を提出する
上手にナイトワークを辞めるためには、書面で退職届を提出することも大切です。
退職届を提出することで、退職の意思がきちんと文書として残されます。文書として残しておくことで「いつ辞めたいって言ったっけ?」「辞めるなんて、冗談だと思ってたから…」など言われる心配もありません。
退職届は、そんなに改まったものでなくても構いません。以下を参考に書いてみましょう。
- 店名(元締めの会社がある場合は、その会社名も)
- 店長の氏名
- あなたの氏名
- 退職希望日
- 退職理由
- 書類提出の日付
職届は手書きでも、パソコンで作成しても、どちらでも構いません。書店などでは退職届専用の用紙も売られているため、不安な人は書店で用紙を購入しても良いでしょう。
また退職届を書く際に注意したいのが、退職日を記載しておくことです。退職日を退職届で伝えた後に引き止められたり、嫌がらせをされるようであれば、退職届の提出日から2週間後は出勤する必要はありません。
きちんと法に基づいた行動のため、あなたが後から問題に問われることはないでしょう。
ナイトワークを辞める前に昼職の転職活動を開始しておこう

スムーズに辞めることができても、転職できなければ収入が途絶えてしまうため、計画的に退職と転職活動を進めることが重要となってきます。
ナイトワークからスムーズに転職するためには、退職活動と並行して以下の3つのことをしておくことをおすすめします。
- 退職前から転職の準備をしておく
- ナイトワークを続けながら面接を受ける
- 転職活動が不安なら転職エージェントもおすすめ
それではナイトワークから昼職にスムーズに転職する方法について、一つずつみて行きましょう
辞める前から転職の準備をしておく
退職後すぐに次の職場を見つけるためには、退職前に転職活動をしておくことが大切です。退職後に生活が安定せず、焦って希望しない会社に転職してしまうとせっかくの再スタートにも不満が残ってしまいます。
勢いでナイトワークを辞めて、金銭面で後悔するよりも定期的な収入があるうちに転職活動を始めることを強くおすすめします。
具体的には、以下の項目を実施しておくとスムーズに転職活動ができるようになります。
- 転職サイトで求人を見る
- 転職エージェントに登録して求人を紹介してもらう
- 自己分析をしておく
- 転職したい業種・職種などを考えておく
- 転職に求めるものを考えておく(給与、働き方、業務内容など)
特に転職サイトを見たり、転職エージェントへの登録はスマホがあればすぐにできます。給与や勤務地など、最低限の情報で絞り込み、「いいな」と思える求人をある程度見つけておくだけでも、転職活動がスムーズに始まるでしょう。
ナイトワークを続けながら面接を受ける
2つ目のポイントは、昼間の空いている時間に面接を受けることです。
ナイトワークは勤務時間が夜なので、昼間に寝ている人も多いでしょう。しかし、この昼間の時間を1時間でも、転職面接や試験に充てることで、安心した生活の中で転職活動を進めることができます。
昼職の面接は、多くが昼過ぎから夕方にかけて行われることが多く、ナイトワークの女性なら参加しやすい時間帯となっています。
ただ注意点として、面接前には十分な睡眠時間をとっておきましょう。転職活動時は面接の回答内容をよく確認するなど、面接に重きをおいた生活リズムにしておくことをおすすめします。
初めての転職なら、エージェントを活用するのもおすすめ

ナイトワークから転職するのが初めてだという場合は、転職エージェントを活用すると心強いでしょう。
転職エージェントは無料で転職活動のサポートをしてくれるサービスで、求人の紹介、面接練習、応募書類の添削など、幅広く対応してもらうことが可能です。
ナイトワークからの転職をエージェントに伝えることで、応募先に前職を何と説明するか、比較的転職しやすい仕事など様々な点で相談に乗ってもらえるでしょう。
まとめ:ナイトワークからの転職には労働基準法や転職エージェントを上手く活用して行こう

民法や労働基準法には、労働者のあなたを守る法律がたくさんあります。退職の希望を聞いてもらえない⋯⋯という人はぜひ今回ご紹介した法律を覚えておきましょう。
また、スムーズに転職するために、ナイトワークの在職中に転職活動を始めることをおすすめします。収入があれば精神的にもリラックスした状態で転職活動ができ、「ここがダメならまた次がある」というように前向きに考えやすくなります。
同時に転職エージェントに相談することで、不安も払拭され、あなたに合った仕事を紹介してもらいやすくなります。今回は「法律」「転職時期」「転職エージェントの活用」の3つを紹介しましたがどれも大切なことなので、覚えておきましょう。