Contents
水商売・キャバ嬢から転職!履歴書の書き方やポイントを紹介
水商売やキャバ嬢から昼職に転職しようと思い、転職活動を始めたのはいいものの、転職活動の一環として履歴書を作成しようとしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、水商売やキャバ嬢という職歴をどのように書いたらよいのか、そもそも書いてもよいのかどうか迷っていませんか?
この記事では、水商売やキャバ嬢から昼職に転職する際に作成する履歴書の書き方について、注意すべきポイントを紹介します。
昼職に転職するなら履歴書作成は不可避

水商売やキャバ嬢といった夜職の場合、履歴書不要という店舗も多いものです。履歴書必須という店舗もありますが、見ているのは職歴というより、長所・短所や自己PRのような、人柄を知るための項目です。
特に夜職の場合は、女性だけの職場だけに、キャスト同士のもめごとも多いため、あまりにも自己主張が強すぎたり、特異な性格ではないかを確認したりするツールとして履歴書を活用している傾向があります。
しかし、昼職に転職する際は、履歴書の提出は必須です。新卒の就活場面の中には、履歴書不要でもエントリーシートは必須という企業もありますが、中途採用の場合は履歴書と職務経歴書をセットで提出を求める企業も少なくありません。
昼職の場合は、職歴もよく確認し、本当に採用してすぐに活かせるスキルや実績があるのかを確認しています。
しかし、水商売やキャバ嬢が前職(現職)の場合、悩むのが「本当に真実をそのまま書いてもいいのか?」という問題でしょう。昼職から昼職に転職したことしかない人には分からない悩みを抱えている方も多いはずです。
では、水商売やキャバ嬢から昼職に転職する人は、履歴書にどのように記載したらよいのでしょうか。
職歴に夜職の実績は書かなくてもいい
水商売やキャバ嬢から昼職に転職しようとしている方が最初に持つ疑問・不安は、「夜職だったことを職歴にそのまま書いてもいいのか」ということでしょう。
もちろん、そのまま本当に勤務していたことを書くことは、まったく問題ありません。
ただ、問題があるとすれば、応募先の企業が保守的な企業で、水商売に対する差別や偏見の色が濃い場合です。あなたが応募しようとしているところが金融関連や公務員などのいわゆる「お堅い」雰囲気の場合は、水商売の過去を正直に書くことで、採用に響かないとは言い切れません。
保守的な企業や団体に応募する場合は、職歴にはあえて何もかかず、「なし」と書きましょう。「でも、本当に勤務していたことをなかったことにしていいの?」と疑問に思うかもしれませんが、水商売やキャバ嬢は、雇用形態がアルバイトであることが大半です。
アルバイトは、職歴に含まれません。そのため、「職歴 なし」と書いても、まったく問題はないのです。
志望動機で前職は「接客業・サービス業・派遣スタッフ」だったことを明かす

職歴については、上記のように「なし」で切り抜けたとして、そのままの履歴書では社会経験のない人だととらえられてしまう可能性が高いでしょう。
昼職の経験はなかったとしても、夜職で様々な知識やスキルを身に着けてきたことをまったくの「無」にしてはいけません。
職歴で水商売やキャバ嬢の過去を書かなかった分、履歴書の職歴以外の部分で、夜職で得たことを書けばよいのです。
履歴書には必ず志望動機(志望理由)という項目欄があります。
その志望動機に、夜職だったということはあえて「接客業」「サービス業」「派遣スタッフ」というように表現をぼやかした上で、「接客業で得たコミュニケーションスキルを活かし…」と、前職と応募先をつなげるようにするとよいでしょう。
水商売やキャバ嬢の仕事は、言い換えれば接客業でもあり、サービス業でもあります。
また、キャバクラの派遣会社から店舗に出勤していたという方は、実際に派遣されて勤務していたわけですから、「派遣スタッフ」と表現してもまったく問題ありません。
後から採用側に何か言われても保身できるよう、真っ赤な嘘はつかず、あくまでも「表現を変える」という方法で志望動機にうまく記載するようにしましょう。
【例文付き】水商売やキャバ嬢の仕事から活かせそうなスキルを具体的に書くためのポイント

水商売やキャバ嬢の仕事で得てきたものは、どんどん履歴書にも書いてアピールしましょう。たとえば、自己PRの中に以下のような文章で盛り込むと、自然と夜職の経験から得たものを履歴書でアピールできるはずです。
【例文1】接客業と表現する場合:共感力を活かす
私は前職で接客業のアルバイトを3年間継続して参りました。 接客業では、新規のお客様といかに円滑な会話をすすめ、その中で商品を購入していただくかが重要となります。私は、初対面の方とでも会話がはずむよう、相手の気持ちを汲み取り、無理のないコミュニケーションをとるように心がけました。 売上も大切ですが、今目の前にいるお客様の気持ちを第一に考えて、お客様の気持ちに共感しながら会話することで、初対面のお客様とも会話を継続し、その延長線上で多くの商品を購入していただくことができました。 |
【例文2】サービス業と表現する場合:説明スキルを活かす
私は前職でサービス業のアルバイトとして2年間勤務していました。 前職ではさまざまなメニューがあり、商品名だけではその詳細が分かりにくい商品もあったため、お客様にどう説明したら理解してもらいやすくなるか、自分自身で商品紹介の文章を独自で作成し、自宅で練習するといった工夫をしました。その結果、お客様からも「〇〇さんの説明は分かりやすい」「〇〇さんの説明を聞いて頼みたくなった」といったお声をいただくことができました。 |
【例文3】派遣スタッフと表現する場合:適応力を活かす
私は前職で派遣スタッフとして、さまざまな店舗に勤務して参りました。 派遣は正職員ではありませんが、多様な職場を経験することで、どんな現場にも対応できる適応力を身に着けることができました。派遣先には、さまざまな人間関係や、その勤務先独自のローカルルール、就業規則など、新たに適応しなければならないことがたくさんあります。 最初は思わぬ失敗をすることもありましたが、複数の職場を経験するうちに学習することも多く、同じ失敗を2度と次の職場では繰り返さないように心がけてきました。その結果、今ではどの職場に行っても、1週間あれば周囲になじみ、私自身もストレスを感じることなく適応できるようになりました。 |
まとめ:履歴書では正直に書く点とぼやかす点をわきまえて上手に表現しましょう
水商売やキャバ嬢の仕事から昼職に転職する場合、夜職の前に昼職だった経験がない方は、「職歴 なし」と記入しても問題はありません。夜職のほとんどがアルバイト等の非正規雇用であり、正職でない限り、職歴に無理に記入する必要はないからです。
その代わり、志望動機や自己PRなど、履歴書内の他の項目の中で、「前職は接客業で…」というように、きちんと働いていたことをアピールすることをおすすめします。
社会人としての経験はあっても、他にやりたいこと(習い事や資格取得など)があってアルバイトをしていた…と、夜職(アルバイト)を続けてきた理由を説明すれば、自然な形で昼職に転職しやすくなるでしょう。