昼間は本業として昼職に就いていて、収入の足しに夜だけ副業として水商売をしている、という人は多いでしょう。実際、会社員で大きく稼ぐことができるのはほんの一部であり、多くの女性は十分とは言えない収入の中で、なんとかやりくりしているものです。
しかし、副業として水商売をしていると、会社にバレた場合にさまざまなリスクが生じます。最悪の場合、本業を辞めることになるケースもあるため、バレずに水商売を続ける必要があります。
そこで今回は、会社に水商売の副業がバレる原因と、バレずに水商売を続けるための具体的な方法を紹介します。
Contents
クビになる?もしも本業の昼職に水商売の副業がバレたらどうなるのか
令和の今では、副業を解禁する企業も増えてきています。しかし、保守的な企業ではいまだに就労規則で副業を禁止しているところも多いのも事実です。
ここでは、実際にあったケースをもとに、水商売の副業が、本業である昼職の職場でバレたらどうなるのかについて解説します。
バレても働き続けた20代事務職員女性
副業が就業規則で禁止されていた企業に勤務しながら、夜はキャバクラでアルバイトをしていたAさんという女性がいました。
Aさんの昼職はOA機器のメーカーで、総務事務として働いていましたが、給料が安くてAさんの望むような生活ができず、副業としてキャバ嬢を選んだということです。
2年間はバレずに、なんとかどちらの仕事も両立してきたAさん。しかし、同じ会社の男性が常連の顧客の連れとして来店し、水商売での副業がバレてしまいました。
後日、社内でその男性に呼び出され、事実確認をされましたが、Aさんは水商売の仕事ができなくなると、当時住んでいたマンションの家賃が支払えなくなるということから、開き直りました。
「憲法では職業選択の自由が保障されているから、兼業だって別に私の自由。しかも私は違法なお店で働いているわけでもない。」「言いたいなら、どうぞ部長にでも社長にでも言ってください。」と男性に伝え、その後も水商売を続けました。
以前から、バレたらどうしようかと考えていたAさんは、自分なりに「バレたその時」の対処法をシミュレーションしていたそうです。Aさんのように開き直る人は、比較的少ないようですが、結果的に男性は誰にも口外しなかったようです。
しかし、Aさんは隠れて副業をするのがイヤになり、男性にバレた1年後、別の副業OKの会社に転職したということです。
ある日突然呼び出され、注意勧告されて転職した20代保険営業女性
Bさんは、ある保険会社の契約社員として営業職をするかたわら、キャバクラでのアルバイトをしていました。契約社員ということもあり、就業規則には明確な「副業禁止」という文言もなく、そんなに罪悪感なく副業していたそうです。
しかし、ある日突然マネージャーに呼び出され、「あなた、◯◯というお店知ってる?」と、Bさんが働いていたキャバクラの名前を出されました。突然のことに、声を出せなくなったBさんに対し、マネージャーはこう続けました。
「あるお客様が教えてくださったんだけど。キャバクラでバイトしてないですか?」「これは注意勧告です。うちの会社は信用が第一だから、会社の信用を落としたり、品位を落とすことをしていると、それなりの対処をせざるを得ません。」
Bさんは結局うなずくことしかできず、キャバクラで働くことが会社の信用を落とすのか、納得できないまま、クビになる前に自分から転職しました。
後になって、保険会社の同僚に「副業してることは、給料会計の人からバレて、その後お客さんからも電話があったんだって」と聞いたそうです。
なぜバレる?水商売の副業が会社バレしてしまう理由とは?
ここで紹介したケースでは、水商売の副業がバレてしまったものですが、バレるにはバレるだけの理由があります。
ここでは、昼職の職場に水商売の副業がバレてしまう理由について紹介します。
住民税の納付額が多くて、経理でバレる
地方税法では、企業は原則として、従業員の住民税を給与から天引きする(源泉徴収)しなければいけません。
住民税は、所得(どれくらい稼いだか)によって金額が変わります。前年1月~12月までの課税所得に対して、10%の税率をかけて算出するのですが、この住民税が水商売の副業がバレるポイントです。
本業である昼職の職場には、おそらく多くの場合、経理でこの住民税を天引きする仕事をしている経理担当者がいるでしょう。
この経理担当者が課税所得から住民税を計算するときに、「あれ、うちの会社の給料だけでこんなに所得ないよな?」「この人に出してる給料に対して、住民税高くなりすぎなんだけど、うちの会社以外で何か稼いでるよね?」と怪しまれてしまうということです。
この時点でバレるのは、昼職以外に何か仕事をしている(副業している)ことであり、水商売をしているかどうかはバレません。しかし、経理経由で直属の上司に呼び出されて「何か副業してるよね?」と詰問されたとき、バレてもいないのに、自分から「実は、夜に…」と、自白してしまうというのが多いのです。
会社の社員に目撃されてバレる
夜職の副業で怖いのが、社員が店舗に顧客として来店してしまうことです。
このケースでバレてしまうと、言い逃れができない上に、会社で顔を合わせるたびに気まずい思いをすることになります。さらに、「いつバラされるか分からない」という不安が常につきまとうことになってしまい、副業を続けることも難しくなってしまいます。
本業の昼職で、デスクワークであまり人と会わない場合には、バレるリスクは低いのですが、営業などで社外取引がある場合には、バレる確率が高くなってしまうでしょう。
取引先が何社もあり、なおかつ同じようなオフィス街で水商売をしてしまうと、いつかはあなたを知る人が来店し、「あの会社の営業の◯◯さん、歌舞伎町のキャバクラで働いてたよ」などと噂を流されてしまうかもしれません。
親しい同僚にだけ打ち明けていたのが筒抜けになっていてバレる
実際にバレた原因であるのが、バラさないと信じて打ち明けた同僚が、あなたが副業で水商売していることをバラしてしまったというケースです。
昼職の職場で仲良くなって、その同僚から「◯◯ちゃん、ここの給料にしてはいい服着てない?」「ここの給料安いよね!◯◯ちゃんは、ほかで節約してるの?」など、悪気なく質問されることがあるでしょう。
ここで仲良くしているから…と、つい「実は、週3でキャバ嬢やってるんだよね」など、夜の水商売での副業を自分からカミングアウトしてしまうのが、バレるきっかけを作っているのです。
この人になら絶対に大丈夫!と信頼した人が、実は影でバラしていたということはよくあります。このケースの場合、人間不信になるほど、自分自身がショックを受けてしまうでしょう。
会社にバレないまま水商売の副業を続ける方法
では、昼職の職場にバレないように水商売を続けるには、どうしたらよいのでしょうか。終身雇用が難しくなってきたこの時代では、実際に水商売に限らず、会社には内緒で副業している人もたくさんいます。
ここでは、会社にバレずに水商売の副業を続けるために気をつけるべきことと、具体的な方法について紹介します。
住民税は、確定申告で「普通徴収」にすればバレない
副業がバレる理由でも紹介したように、住民税の社内手続き中に副業がバレてしまうのですから、この住民税が会社にバレないようにするのがポイントです。
具体的には、市・区役所の税務課に出向き、「副業の分は普通徴収にしたい」と申請しましょう。
役所に行って上記のように言えば、適切な窓口に案内してくれます。住民税を給与から天引きするから昼職の職場にバレるのですから、普通徴収(天引きではなく、自分自身で納めること)にすることで、会社にはバレる可能性が低くなります。
ただし、水商売の職場で個人事業主としてではなく、アルバイトとして雇用されている場合は、店長などの上長に相談して、「普通徴収にしてほしい」と言うことで、適切な手続きをしてくれます。
自分がどのような形で雇用されているのかについて、よく分からないという人は、お店側に改めてきちんと確認しておきましょう。
面倒でも昼間の生活圏外で水商売する
身バレしてしまうキャバ嬢は、自宅から通いやすいという理由や、職場から直接通えるということを理由に、自分の普段の生活圏内で水商売をしてしまいがちです。
東京のように人口密度が高く、どこに行っても知り合いに会う可能性が低い場合でも、油断せずに自分の生活圏外で夜職を探すことをお勧めします。
地方の場合は、この点にさらに注意する必要があります。地方の場合はどこに行っても知り合いに会う可能性が高く、さらに夜の繁華街は限られており、水商売を副業にすること自体がかなりリスクを含んでいます。
この場合は、面倒でも隣町や、もう少し人口密度の高い場所まで通勤して、水商売を続けることをお勧めします。
水商売の副業のことは、社内では絶対に誰にも言わない
人の口に戸は立てられない、と言うように、「この人になら打ち明けても大丈夫」と信用した人でも、あなたが夜に水商売をしていると分かれば、人に話してしまう可能性があります。それも女性も場合、あなたの暮らしぶりや、収入に対して、「嫉妬」してしまうのです。
このようなリスクがある以上、どんなに昼職で仲良くなった人でも、水商売のことは一切話してはいけません。
もっと用心するなら、水商売で稼いだ収入を、昼職での服装やコスメ、バッグなどの持ち物には匂わせないようにすることが大切です。つまり、他の社員と同じように、昼職だけの収入で暮らしているかのように見せるために、高価な持ち物は通勤時に持っていかないようにしましょう。
「この子、なんかうちの給料にしては羽振りがいい」と思われてしまうと、さりげなく探りを入れられ、副業がバレるきっかけになってしまいます。水商売の副業を続けていきたいのであれば、服装や持ち物、暮らしぶりを他の社員のレベルに合わせることが大切です。
まとめ:住民税の徴収方法を切り替えて、表向きは他の社員と変わらない生活を送ろう
住民税の高さでバレるのは、副業をしていることだけであって、水商売をしているかどうかまではバレません。
一方で、社員や取引先の人に水商売している姿を目撃されたり、信用して打ち明けた同僚にバラされたりする場合は、水商売をしていることが周囲にバレて、昼職の職場に居づらくなったり、ひどい場合は解雇されたりすることもあります。
住民税の徴収方法を普通徴収に切り替えて、昼職の職場では副業していないかのように、普通の暮らしをしていることをアピールすることで、バレずに水商売の副業を続けることができるでしょう。