キャバ嬢にとって、仕事として割り切って接しているお客さんの中には、本当にキャバ嬢に恋をしてしまい、結果ストーカーになってしまう人もいます。

実際にキャバ嬢のストーカー被害は少なくありません。

そこで今回は、最近増えているストーカーのタイプや、キャバ嬢が気をつけたいストーカーになりやすいお客さんの特徴について紹介します。

ストーカーにはタイプがある!実録・ストーカータイプ別行動

「ストーカー」というと、好きな人の後を付け回して自宅前で張り付いたり、尾行したりする人を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

しかし、実は最近、このような「尾行型ストーカー」だけではなく、あなたの知らないところでこっそりストーキングするお客さんが増えていることをご存じですか?

それが、実際にキャバ嬢の行動を追いかけるという行為をネット上で行う「ネットストーカー」です。

ネットストーカーとは?

具体的には、営業用のSNSアカウントからプライベート用のアカウントを見つけ出し、投稿内容のすべてをスクショしていたりします。

しかも、営業用のSNSアカウントに「お昼にコーヒー飲んだ!」と投稿した画像の背景から店舗名を特定し、そのお店の近くでずっと待っている「尾行型×ネット型」のダブルストーカーもいるのです。

純粋なネット型ストーカーの場合は、曜日固定で出勤しているキャバ嬢が、固定曜日に欠勤した時、返事が来るまでずっと営業用アカウントにメッセージを送りつけてきたりします。

ひどい場合はプレゼントにキャバ嬢が好きなキャラクターのぬいぐるみを贈り、ぬいぐるみの中に盗聴器を仕掛けて、自宅の外に車を停めて盗聴していたというケースもあるのです。

また、あなたとの会話の中で出てきたふとした言葉(美容院はどこどこで、洋服はここで買うなど)を拾い集めて、あなたの情報をひたすらネットで収集したりする、比較的無害なタイプもいます。

しかし、「尾行型ストーカー」「ネット型ストーカー」「尾行型×ネット型」のどれでも、危険な状況に発展する可能性は十分にあります。

ストーカー被害に遭ってから対処するよりも、事前に予防した方がはるかに簡単ですし、安全です。

ストーカー被害に発展する前に、ストーカーになりやすいお客さんを見分けて、適切な距離を保つことが必要だと言えるでしょう。

注意!ストーカーになりやすいお客さんの特徴5選

長くキャバクラで働いていると、「この人はストーカーになりやすそうだな」と思う特徴がわかってきます。

上手に遊べるお客さんもたくさんいますが、ストーカーになりやすい特徴を持ったお客さんについたときには、特に接客に気をつけましょう。

ここでは、ストーカーになりやすい性質を持つお客さんの特徴を5つ厳選して紹介します。

ストーカーになりやすいお客さんの特徴1:遊び慣れていない

普段女性とあまり話す機会がなく、綺麗な女性と楽しく会話してみたいという欲求からキャバクラを利用する人もいます。

特徴としては、過去の恋愛経験を聞いても「ない」と答えたり、職場の話を聞いてみると、男性社員ばかりで女性社員が少ないことが挙げられます。

ここまででも危険信号ですが、キャバクラなどの夜の世界で遊んだ経験が少ないというお客さんは要注意です。

キャバクラでの疑似恋愛を、本気の恋愛だと思い込み、無意識のうちにストーカーになっていることがあります。

このようなお客さんは、自分の世界の中で、キャバ嬢を勝手に交際相手であり、自分のことが好きだと思い込んでいるので、途中から気の無いそぶりをしたり、あしらうようにすると、逆ギレしてくる傾向があります。

服装や雰囲気で大体気がつくことができますが、中には一見普通に見えて実は遊び慣れていないというお客さんもいるので、会話の中で探っていった方が良いでしょう。

ストーカーになりやすいお客さんの特徴2:指名かぶりに異常に嫉妬する

キャバ嬢をしていると、複数のお客さんから指名される指名かぶりは嬉しい出来事です。

理解のあるお客さんや、遊び慣れているお客さんの場合、指名かぶりが発生しても「俺が指名してる嬢は人気がある」と喜んでくれる人もたくさんいます。

しかし、ストーカーになりやすいお客さんは、そうではありません、

お客さんの接客中に「番テーブルお願いします」などと指名かぶりの横入りがあると、血相を変えて怒ったり、泣きそうな表情になるのです。

特に怒りをあらわにするタイプのお客さんは面倒で、なだめすかしている間に、他の席で指名してくれたお客さんを待たせることになります。

待たせすぎて帰ってしまい、指名バックが入らないこともあり、キャバ嬢的にはいいことがありません。

しかも粘着質なので、いつまでも指名かぶりに嫉妬して怒り続けたり、他の指名客のことをあれこれ聞いてきたりと対応が大変です。

このような特徴のお客さんは、粘着質が過ぎてストーカーになるケースがあるため、気をつけましょう。

ストーカーになりやすいお客さんの特徴3:プレゼントの本気度が違う

誕生日でもないのに、高価なバッグやアクセサリーをプレゼントして、あなたの気を引いてこようとするお客さんも要注意です。

圧倒的な経済力があって、もともとそのような金遣いなら何も問題はありません。

問題があるのは、普段質素な生活をしているのに、あなたにだけ高額な費用をつぎ込もうとしている人です。

そのようなお客さんは、「見返り」を求めます。

もちろん、見返りというのは、キャバ嬢とお客さんというビジネスを超えた関係のことです。

あなたがお店の外で会ってくれたり、キャバ嬢とお客さんという関係を超えて交際したい、あるいはもうすでに交際していると思い込んでいるかもしれません。

疑似恋愛を超えて妄想恋愛になり、そこからストーカーに発展することが多いため、経済力に見合わない高価なプレゼントを頻繁に贈ってくるお客さんにも注意しましょう。

ストーカーになりやすいお客さんの特徴4:お店の前で出待ちしている

ここまでくると、もう嫌でも気がついてくるのが、お店の前でキャバ嬢が退勤するのを待っているお客さんです。

1度出待ちをされた時の対応で、ストーカーになるか、ならないかが決まることもあります。

初めて出待ちをされたときに、お客さんが傷つくかもしれないと気を遣って、好意的な態度をとると、お客さんがストーカー化してしまう可能性が高くなります。

出待ちのお客さんに行ってはいけないNGワード
  • 「あ、待っててくれたんですか?アフターいきます?」
  • 「暑いのに待っててくれてありがとう!」

出待ちしていたことでお客さんにいいことが起こると、次回も次次回も同じことを期待して出待ちを繰り返し、結果的にプライベートもつけまわされてストーキングされる結果を招くからです。

このようなことにならないよう、最初に出待ちされた時に、はっきり「こういうことは困る」という意思表示をすることが大切です。

その上で、スタッフや店長にも報告し、ストーカーに発展する前に食い止めるようにしましょう。

ストーカーになりやすいお客さんの特徴5:営業用SNSを監視していて連絡が頻繁

キャバ嬢は営業用にTwitterInstagramなどのSNSアカウントを運用し、お客さんへのお礼や出勤日の連絡などに活用しています。

もちろん営業用のアカウントであることは、遊び慣れたお客さんなら最初からわかっています。

遊びなれていなくても、夜の世界の暗黙のルールとして「今日出勤してる?」などの必要な連絡以外は、お客さんの方からはあまり連絡することはありません。

しかし、ストーカーになりやすいお客さんの場合は違います。

実際にあった話

営業用スマホに登録したLINEに、150件以上の連絡が一方的に入り、警察に相談することになったキャバ嬢もいます。

この人の場合、最初は「今日いる?」「今日も楽しかった!ありがとう」などの普通の連絡だったそうです。

最初はキャバ嬢側も「マメな人だな」くらいにしか思っていなかったのですが、プレゼントを受け取った時にアフターで一緒に食事に行った日から様子が変わっていったと言います。

「今日はこんなの食べたよ」とお客さんの食事内容を送ってきたり、「この服似合うと思う」とショップのマネキンが着ている服の画像を何枚も送ってきたり、キャバ嬢が返信する前に10件ほど立て続けに投稿し、さすがに気味が悪くなってきたので返信するのをやめたそうです。

ところが、その次の来店の際にお客さんは「どうして返事くれないの?ぼくが画像を送った時間にタイムラインにランチの投稿してるよね?じゃあぼくのLINEは見てたのに無視したんだよね?」と詰め寄られ、恐怖を感じたと言います。

結局このキャバ嬢はお客さんが投稿した内容をスクショして、お客さんとの会話も録音して警察に相談しました。

すぐには警察も動いてくれませんでしたが、幸いなことにお店側がお客さんを出禁にして、お店の近くで見かけたら男性スタッフが声をかけるようにしたところ、被害はだんだんと収まって行ったそうです。

まとめ:見た目や雰囲気だけでは分からないことも多い!ストーカー要素に気が付いたら、すぐに証拠を集めて周囲に相談しよう

ストーカー問題に発展したら、警察に相談するのが一番ですが、相談するには証拠が大切です。

SNSなどはスクショを取れますが、店内での会話の中でも「危ない」と思うような内容は録音しておきましょう。

また、ここで紹介してきたような特徴を持つお客さんは、一見普通に見える人がほとんどです。

見るからにストーカーというよりは、真面目で融通がきかず、思い込みの激しい人で、見た目は綺麗に整えている人もたくさんいます。

だからこそ、見た目ではなくこの記事で紹介してきたような行動や話し方・会話の内容を注意深く観察し、一刻も早くSOSをあげることが大切です。

ストーカー問題に発展する前に予防して、安心して働けるように心がけましょう。