あなたの転職で悲しむ人はいるでしょうか。もし一人でも思い浮かぶお客様がいる人は、お互いの為にも転職の前に関係をうまく断ち切る必要があります。

そこで、今回は昼職に転職する際に、夜職の常連客との関係をうまく断ち切る方法について紹介します。

夜職の常連客をうまく断ち切る4つのポイント

スマホを持つ女性

夜職をしていると昼職よりもお客様との関係性は強くなります。そのまま何も対策せずに昼職に転職してしまうと、思いも寄らないトラブルに繋がることも⋯⋯

そうならないためにも、お客様をうまく断ち切るポイントを理解し、主に以下の4つです。

辞める時にやっておきたい4つのポイント
  1. 辞める当日に退職することを伝える
  2. 会えなかったお客様には最後のメッセージを送る
  3. LINEやSNSのアカウントを削除する
  4. 他の夜職に転職するならお客様を断ち切る必要はない

それではここから、1つずつ詳しく見ていきましょう。

1.辞める当日に「退職する」ことを明かす

まず一つ目のポイントは辞める当日に退職することを明かすことです。

引き留めたり、憤りを感じる人がいたとしても、次の出勤はなく綺麗に断ち切ることができます。伝える際にきちんと事情をつけて知らせることで、さらにお客様から反感を買いにくくなるでしょう

また、懇意にして下さったお客様に、少しだけ前もって連絡を入れておくのもいいかもしれません。お客様と今後どういった形であれ、縁があった場合に手助けをしてくれる可能性もありますので、別れ際は綺麗な方がいいでしょう。

「あまり派手にやめたくない」「誰にも知られずにこっそり昼職に転職したい」と考えている方も、辞める当日に知らせるようにしましょう。

2.会えなかったお客様には、最後の最後にメッセージを送る

大切なお客様と最後に会えなかった場合はメッセージを送るようにしましょう。

懇意にして下さったお客様で、あなたが「何も言わずに去るのはちょっと…」と感じるようなお客様の場合は、SNSで拡散するのではなく、LINEやDMで個別にメッセージを送るという方法もあります。

昼職に転職した際、そのお客様と絶対に会わないという可能性がないとは言い切れません。

住んできる地域や、今後進む業界との関係性があるなど、転職後に万が一でも顔を合わせる可能性がある方については、以下のような個別メッセージを送り、少し丁寧な対応をとっておくと良いでしょう。

メッセージ一例
これまで大変お世話になった◯◯様には、一度きちんと会って退職の旨をご報告したいと思っていました。でも、残念ながら時間が限られているので、DMで失礼します。私はこれから◯◯という業界で活躍していくと心に決めました。◯◯様もどうかお体ご自愛ください。

どこかで顔を合わせたとしても、気まずくなく、何かの助けになる可能性もあるのでおすすめです。

3.営業用SNSのアカウントを消す

SNS

3つ目にやっておきたいことは、営業用のSNSアカウントを削除することです。

営業用にSNSアカウントを作り、出勤日などを投稿していた人もいるのではないでしょうか。また、営業用のメールアドレスもこれに当たります。

SNSでもメールアカウントでも、削除することで、しばらくお店に顔を出していなかったお客様にも「辞めたんだな」ということが伝わります。

気持ちを切り替えて昼職に転職するなら、夜職時の営業用アカウントを残しておく理由はありません。気持ちにけじめをつけるためにも、営業用のアカウントは消しましょう。

4.他の夜職へ転職するなら、お客様を断ち切る必要はない

夜職の他店舗に移る転職であれば、ここまで紹介してきたような方法でお客様を切る必要はありません。

あなたを気に入って通い続けてくださったお客様は、お店を変えてもきっとあなたの元へ通ってくれれるはずです。

新規のお客様だけを相手にしていては、せっかくの夜職キャリアが台無しになってしまいますね。お客様を切らずに転職すれば、転職先の店舗での売り上げも上がり、効率的に稼ぐことができるでしょう。

夜職時のお客様を断ち切らないと後悔する?

ここまで、夜職から昼職に転職する際に、気をつけたい伝え方について解説してきましたが、夜職のお客様をトラブルなく断ち切らないと大変な事になる可能性があります

また、退職時に引退パーティを開催し辞めていく人もいますが、このような華々しい辞め方ができるのは人気キャストだけでしょう。

多くの人はひっそりと退職することになりますが、以下のような理由から、お客様に何も言わずに辞めていく人もいます。

  • 辞めるって言うと、引き止められるから
  • どんな顔してさよならすればいいかわからない
  • 気まずいから⋯⋯

こういった理由で、退職することを伝えずに突然転職すると常連客がストーカー化する危険性もあり、注意が必要です。

実際にあった転職トラブル|常連客がストーカーに!?

何も言わずに夜職を辞めたAさんは、翌日から仕事用のLINEに1日に何百件もメッセージが来ていたそうです。さらに時間帯を問わず電話攻撃や探偵に身元調査までされることもありました。

探偵の身元調査とは?
探偵事務所には、結婚前の相手の素性や素行を調査する「婚前調査」というものがあり、「キャストと客」という関係であるにも関わらず、調査される可能性がある

Aさんは実際に婚前調査を使われ、探偵事務所に詳しく身元を調べられてしまったそうです。

住所や、よくいくお店、習い事、家族情報など、絶対に知られたくない情報を知られた上に、1日に何百件も連絡があったとしたらあなたは耐えられるでしょうか?

多くのお客様は、何も言わずに辞めても「辞めたのか」とすんなり諦めてくれるお客様が多いでしょう。しかしあなたが良いお客様だと思っていても、常軌を逸した行動をする人だったとしたら、気が付いたときにはもう手遅れです。

あなたが昼職に転職した後、その職場に現れたら…。そう考えると、夜職時のお客様は適切に断ち切る必要があると言えますね。

まとめ:身辺整理をきちんとしてから昼職に転職しよう

夜職を辞めて昼職に転職するなら、辞めてしまうその前に、きちんと身辺整理をしておきましょう。

お客様に何も言わずに辞める人もいますが、辞める当日には伝えるようにしましょう。また、ストーカー化しないような人であれば、前もって辞めることを伝えても良いでしょう。

また、夜職で使用していたSNSアカウントやメールは削除しておくことをおすすめします。昼職に転職して、夜職出身であることを隠す場合、ふとしたことで営業用アカウントがバレてしまう可能性をなくすためにも忘れずに実行しましょう。

お客様にも筋を通しつつ、昼職に転職後のトラブルを避けるためにも、辞める前にきちんと身辺整理をしておくことが重要と言えます。