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転職時の注意点!無職の期間を長引かせない方が良い理由とは?
夜職から昼職に転職を希望している人の中には、夜職を辞めてから転職活動を始めようと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、夜職を辞めてからすぐに転職できず、無職の期間が長引く可能性もあります。
そこで今回は、無職の期間を長引かせない方が良い理由や、無職の期間を長引かせないための具体的な方法について紹介します。
景気の影響大!昼職への転職がすぐに決まるとは限らない

2020年4月現在、日本は新型コロナウィルスの感染者拡大によって、景気もかなり落ち込んでいます。
実は、転職がすぐに決まるかどうかは、景気が大きく影響を与えることをご存じでしょうか。いわゆる“就職氷河期”と呼ばれた世代には、必ず大きな経済危機が訪れています。
2008年にリーマンショックが起こった時にも、新しく人材を募集する企業は激減しました。もちろんあなた自身のスキルや資質が企業側の求めているものと異なり、転職がなかなか決まらないこともあるかもしれません。
しかし、もっと大きな視点で見てみると、景気が悪いと企業の経営状況も不安定になります。経営状況が不安定な企業は、新しく人を雇って人件費を拡大することを避けようとします。結果的に中途採用は見送る…という企業が増えてしまうのです。
反対に言えば、景気の良い時ほど企業は積極的に人を雇用します。景気の良い時に転職活動を始めなければ、無職の期間が長引く可能性は大きいと言えるでしょう。
無職の期間を長引かせない方が良い理由とは

自分自身も夜職を辞めて無職でいる期間が長いと、不安になってしまうものです。さらに、実は無職でいる期間が長ければ長いほど、転職しにくくなるというリスクがあります。
ここでは、無職の期間を長引かせない方がよい理由について、4つ紹介しましょう。
無職の期間=「ブランク」として見られ、転職市場価値が下がる
無職の期間は当然ですが、何も仕事をしていない期間となります。採用する企業側からすれば、無職の期間は「ブランク」となります。ブランク期間が長い人は、ブランク期間の分だけ仕事から離れていたと想定され、実際のスキルが鈍っていると連想されてしまうのです。
ブランクが年単位である人は、転職市場価値が大幅に下がります。企業側からすれば、雇っても再教育しなければならないため、中途採用なのに余計なコストがかかると考えるためです。
半年以上無職期間が続くと“長い”と感じられやすい
では、どれくらい無職の期間があると企業側に「長い」と思われてしまうのでしょうか。1年、2年という年単位は、ほぼ中途採用として採用するうまみが薄れてしまうため、高確率で不採用となります。
「長い」というのは採用担当者の感覚的なものに過ぎません。それでも、6か月以上のブランクがある人に対しては「どうして半年も無職だったんだろう?」という疑問を抱かせてしまうでしょう。
「そんなに長い間転職できなかったんだ」と評価される
無職の期間が長すぎると、「その期間、どこにも採用されなかったということか」と思われる可能性が高いでしょう。
実は新しいスキルの勉強をしていた、実は妊娠・出産で転職活動ができなかったという正当な理由があっても、書類審査の時点で応募書類に書かなければ、企業側には伝わりません。
応募書類に本当の理由を書いたとしても、無職の期間が長いと「この理由、本当かな?」と採用担当者が疑ってしまう可能性もあります。疑われた時点で書類審査が通らないこともあるため、そもそも無職の期間自体をあまり長引かせないほうがいいと言えるでしょう。
雇用保険に加入していなかった場合、収入が途絶える
元々夜職として働いていた人の中には、雇用形態が「アルバイト」だった人が多いのではないでしょうか。31日以上継続して雇用される場合、雇い主側は従業員(キャスト)に対し、雇用保険の加入手続きを行います。
雇用保険は、退職してから次の仕事が決まるまでの間の給付金を支給し、再就職の援助を受けられるものです。分かりやすく言うと、失業した時にお金がもらえて、次の仕事に活かせるスキルの勉強ができるというシステムです。(参考:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000147331.html)
ところが、夜職の場合は31日以上雇用しているにもかかわらず、雇用保険に加入していないところがたくさんあります。つまり、夜職を辞めてから次の仕事が決まるまで、無職の期間=無給状態になってしまうということです。
転職活動には、交通費や応募書類用品代、ビジネススーツなど、思ってもみない出費がかさむものです。無職で無給なのに、出費だけがかさんでいく生活に耐えられる人は少ないでしょう。だからこそ、無職の期間は長引かせないほうがよいのです。
無職の期間を長引かせないための具体的な方法3選

無職の期間を長引かせると、転職できる可能性が低くなり、無給の期間が長くなってしまうというデメリットについて紹介してきました。
ここまで読んで、「無職の期間はできるだけ短くしたい!」と思った人のために、すぐに実践できる無職の期間を長引かせないための具体的な方法を3つ紹介します。
夜職の仕事をしながら転職活動を並行する
無職の期間を長引かせないどころか、無職の期間を発生させないための方法があります。それが、夜職の仕事をしながら、昼職の転職活動を行うことです。
夜職の場合、夕方から夜にかけて出勤する人が多いでしょう。その前の昼間の時間帯の何時間かで、転職サイトを使って求人を探したり、面接を受けたりする時間に使うということです。
夜職の仕事をしながらの転職活動なので、収入が途切れることはありません。思ったように転職活動が進まなかった場合も、夜職を続けているうちに採用が決まるでしょう。
「仕事と並行する転職活動はノーリスク」という言葉がありますが、収入は途切れないし、採用されたら夜職を辞めればいいだけの話なので、無職の期間をゼロにしたい人にはお勧めの方法です。
不採用が続いたら、応募先と自分のスキルにギャップがないか再考する
すでに夜職を辞めてしまった後で、無職の期間を少しでも短くするために、懸命に転職活動を続けているという人も多いでしょう。
ただ、日本全体が不景気だったり、希望する業界が伸び悩んだりしている時期の場合は、なかなか採用されないこともあります。
さらに言えば、不採用が続く原因が、経済など外的環境の問題ではないこともあるのも事実です。不採用が続くからには、自分自身が転職先に望むものと、自分自身が今現在持っているスキルなどがマッチしていない可能性があるということです。
たとえば、数年間夜職として接客業・サービス業に従事してきた人が、転職先として銀行や証券会社などの金融業を目指している場合を考えてみましょう。
企業側からすれば、中途採用は「新卒よりもスキルがあって即戦力になる」人を採用するための枠です。
その中途採用の枠に未経験の人が応募してきた場合、企業が求める人材ではないため、不採用にするケースが多くなります。
不採用が続いてるなと感じたら、すぐに自分がこれまで応募してきた企業(業種・職種含む)が、本当に自分のスキルが活かせて、中途採用してもらっても即戦力になるかどうかを考えてみましょう。
少しでも無職の期間を短くするためには、今持っているスキルがすぐに活用できるかを中心に、応募先を見直してみることをおすすめします。
転職エージェントを利用する
夜職から昼職に初めて転職するという人は、転職活動を何から始めてよいか分からず、どのような書類の書き方が正解なのかも分からないという人が多いでしょう。
分からないことをイチから勉強して、行動を起こすというのは、かなりハードルが高いものです。無職の期間が長引く人の中には、転職活動のスタートが切れない人や、そもそも転職活動の正解が分からず身動きが取れない人も多いでしょう。
そのような人におすすめなのが、転職エージェントの活用です。転職エージェントは、登録した求職者と面談を行い、「これまでどんな仕事をしてきたか」「今現在、どんなスキルがあるのか」「これからどんな仕事をしていきたいか」などについて聞き取ってくれます。
求職者の希望を聞いたら、その希望にマッチする求人を探し、紹介してくれるのが転職エージェントです。
エージェントにもよりますが、中には面接練習をしてくれたり、応募書類の添削をしてくれたりするところも多く、転職初心者でも安心して転職活動を進めることができるでしょう。
ほとんどの転職エージェントは、採用する企業側から報酬を受け取っているため、求職者は無料でたくさんのサービスを受けることができます。無料なので、無職の期間でお金があまりかけらないという人でも利用でき、採用の可能性が高まるでしょう。
まとめ:無職期間の長期化はお財布にも厳しい!夜職しながら転職活動も頑張ろう
無職期間が長期化すると、金銭的にも精神的にもダメージが大きくなります。このまま転職が決まらなかったらどうしよう…と不安になる前に、まだ夜職を続けている人は、夜職と転職活動を同時に行いましょう。
すでに夜職を辞めてしまったという人は、応募先を自分が“今現在持っているスキルで即戦力になれるかどうか”という視点で選び直すことをおすすめします。
転職活動自体のやり方がよく分からない、自分に合った求人を見つけられないという人は転職エージェントを活用することで、無職の期間を短くすることができるでしょう。