子供がいても、事情があって夜職をしている女性は、最近特に多い傾向があります。

離婚率の上昇や、景気の悪化により、夜職で少しでも家計をいい状態にしよう、教育費の足しにしたいと考える女性が増えているからです。

しかし、夜職の間に子供を預ける場所がなく、困っているという人も多いでしょう。

そこで今回は、夜職を続けながら子供を保育園に預ける方法、また預ける際に気をつけたい注意点や必要な物について紹介します。

子供の預け先は本当に保育園だけ?他の選択肢も考えてみよう

子供の預け先は本当に保育園だけ?他の選択肢も考えてみよう

子供にとっては、少しでも慣れ親しんだ場所・人と過ごす方がストレスは感じにくいものです。

保育園は確かに間違いなく保育士という国家資格をもつプロが子供を見てくれますが、他にも頼れる人がいる場合は、そちらを優先して考えてみるのも良いでしょう。

ここでは、夜職女性が保育園以外にも子供を預けられる先について紹介します。

安心感が違う!親・きょうだい・親戚・友人の家

もしも親・きょうだい・親戚が近くにいる場合は、保育園よりもまずこちらに頼ることをおすすめします。

ただ、親が病気だったり、きょうだい・親戚とは疎遠にしていて、子供を預けられないという事情がある人も多いでしょう。

そのような場合は、友人に頼るという選択肢も考えてみましょう。

友人に子供を預ける場合は、親とは違ってきちんと報酬を支払うことも忘れてはいけません。

実際に幼い頃からの友人に子供を預けて働いていた夜職女性もいましたが、ボランティアだと思っていたため、オムツしか持たせなかったそうです。

するとものの1週間で「うちは無料の託児所じゃない」と、子供を預かることも白紙にされ、長年の友人関係も壊れてしまったと言います。

子供を預かることは、どんな人にとっても大変なことです。

いくら親戚や友人でも、事前に報酬を決めてやりとりするようにしましょう。

託児所つきのお店も増えている

託児所つきのお店も増えている

首都圏の繁華街には「託児所完備」とうたっているキャバクラなどもかなり増えています。

夜職のお店の近くに託児所があれば、仕事直前まで子供と一緒にいることができ、お迎えまでの時間も短くて済みます。

託児所も、夜職に理解があるため、預ける際にも気苦労があまりありません。

子供が急に熱を出した時などは、すぐにお迎えに行くことができ、母親としてはかなり助かります。

ただ、このような託児所はもちろん認可外です。

また人気が高くて定員オーバーの場合もあるため、求人に「託児所完備」とある場合は、入店前に「まだ託児所に空きがあるか」ときちんと確認することをおすすめします。

認可保育園は他の夜勤職家庭からも大人気で現実的ではないかも

厚労省の認可を得ている認可保育園にも、夜間の預かりを行なっているところがあります。

認可保育園にこだわりを持つ家庭は多く、かなりの競争率により、待機児童も多く、入園までのハードルはかなり高いと言えます。

さらに、夜間の保育を必要としているのは夜職の人だけではありません。

看護師や介護士など、夜勤が発生する仕事をしている家庭でも、夜間保育を必要としている人がいます。

「就業により保育に欠ける家庭」という保育園を必要とする条件を持つ人は夜間も多く、認可保育園への入園は極めて困難と言えるでしょう。

認可外の24時間保育園が現実的

認可保育園の競争率が高いことを理由に、最初から認可外の保育園に入園させる夜職女性は多くなっています。

認可外の中でも、都市部を中心に見られる24時間保育を行なっている保育園は、明け方まで勤務する夜職女性にも大人気です。

24時間保育の場合、お迎えが遅れたとしても園が閉まることがないため、多少の遅れには目をつぶってくれることも多く、夜職女性にとってはありがたい存在です。

ただし、規定よりも少ない保育士で多くの子どもを預かっているようなところも見られるため、入園を決める前に必ず下見をしておくことをおすすめします。

夜職女性が子供を保育園に預ける際の注意点と必要な物

夜職女性が子供を保育園に預ける際の注意点と必要な物

保育園への入園は、ただでさえ手続きが大変です。

夜職女性の場合は、どんな保育園・託児所に子どもを預けるかについても考えなければならない一方、勤務先のお店選びについても注意する必要があります。

ここでは、夜職女性が保育園に子供を預ける際に気をつけたい注意点と、必要な物について紹介します。

夜職のお店選びは当日欠勤のペナルティが低めであることを優先する

ずっと夜職を続けてきた女性の場合、今いるお店が子育てに有利かどうかを判断して、必要があればお店を移ることも考えましょう。

子育てに有利なお店は、以下のようなポイントで選ぶことができます。

子育てに有利なお店のポイント
  • シフトの調整に関する自由度が高い
  • 当日欠勤のペナルティが低い
  • アットホームで違いの欠勤をかばい合う雰囲気がある

子育てをしていると、出勤日の夕方から子供が熱を出してしまい、急に看病が必要になったり、保育園でケガをしたりと、夜職の勤務時間中に急に退勤しなくてはいけなかったり、場合によっては急に欠勤しなくてはならない場合が多々あります。

子供の月齢が低ければ低いほど、体調が安定しにくく、保育園からの呼び出しが起こりやすいでしょう。

また、子供がある程度大きくなって5歳程度になると、子供同士で保育園で仲良くなって、親同士の付き合いも発生します。

だからこそ、シフトの調整の自由度が高いと助かります。

ママ友との予定があらかじめある場合などは、シフトの調整によって子供同士の関係を崩さずにママ友ともお付き合いが可能です。

また、夜職のお店では、キャストのシフトを確定させて常連客の来店確率を上げるために、当日欠勤したキャストに対してペナルティ(罰金)を求めるのが一般的です。

ペナルティの一例

ペナルティはお店によってかなり違いがありますが、1回の欠勤で2万円も取られてしまうこともあります。

ここまでペナルティが高いと、子育てにかかるお金も貯まらず、むしろ1日の保育料を大きく上回るため、夜職を続ける意欲がなくなってしまうでしょう。

だからこそ、ペナルティが3千円から5千円くらいのお店を選ぶようにしましょう。

上記を踏まえ入店前の面接で、ペナルティについて質問し、具体的な金額の言質をとっておくことをおすすめします。

もしくは、元からペナルティがないような、アットホームなスナックなどで働くという選択肢もあります。

子育て経験のあるママがいるお店なら、事情を話せば「今日はもういいから上がって!」と言ってくれるところもあるのです。

子供がまだ小さいうちは、このくらいアットホームなお店の方がストレスが溜まりにくいでしょう。

延長料金に注意!月極めの保育園の方がおすすめ

保育園選びで気をつけたいのは、延長料金です。

夜職をしていると、急にアフターが発生したり、太客が延長して断れなかったりと、思い通りの時間にお迎えに行けないことがあります。

保育園側は延長となった分の保育料を請求してきますが、通常の保育料よりも延長料金の方がはるかに高い傾向があるのです。

そこでおすすめなのが、月額が固定されている月極めの保育園です。

もちろん、どの時間でもずっと延長料金なしで預かってもらえるわけではありません。

例えばもともとの契約の中で18時〜2時までという時間を区切って月額契約します。

この場合、もともと0時にお迎えに行くのが日常になっていて、仮に急なアフターが入ってお迎えが深夜1時になったとしても、月額契約の2時には間に合っているので、延長料金はかからないということです。

延長料金が重なると、子育て世帯にとっては痛手になります。

保育園の延長料金が気になって仕事に集中できない場合は、月極めの保育園を選んだ方が良いでしょう。

必要な物は就労証明書!お店で発行可能か確認しよう

そもそも保育園は、「家庭での保育に欠ける場合」に使用できるものです。

託児所は上記のような条件はありませんが、保育園にこだわりがあって使用したいと考えている場合には、「働いているから自分で子供を見られない時間がある」ことを保育園(厚生労働省)に対して証明する必要があります。

そのために必要なのが「就労証明書」(別名:在職証明書)です。

昼職の場合、何の問題もなく事務担当者に言えば発行してもらえるのですが、夜職の世界では発行してくれないお店もあります。

実は就労証明書の発行は、会社の「義務」ではありません。

あくまでも会社が「任意」で発行するという性質があるため、夜職の中でも関連企業に反社会組織などが絡んでいる場合、発行したくない・発行できない事情を持っているケースがあるのです。

しかし、もちろん夜職の中でも就労証明書をきちんと発行してくれるクリーンなお店もたくさんあります。

子供を保育園に預けながら夜職を続けたいと考えている場合、お店選びの段階で「就労証明書を発行してくれる」ことを条件にしましょう。

まとめ:夜職をしながら子供を保育園に預けるなら、料金・預かり時間が条件を重視!就労証明書を発行してくれるお店を探そう

まとめ:夜職をしながら子供を保育園に預けるなら、料金・預かり時間が条件を重視!就労証明書を発行してくれるお店を探そう

保育園以外に子供を預けたくない・預けられない場合には、夜間保育を受け付けているところか、24時間保育を行なっている認可外保育所が現実的です。

夜職特有の「残業」である、アフターにも対応できるよう、月極め料金の保育園を選ぶのも良いでしょう。

ただ、このような保育園に子供を預けるためには、就労証明書(在職証明書)をお店側に発行してもらう必要があります。

今働いているお店が発行してくれないようであれば、お店を移った方がいいでしょう。

面接の段階で、当日欠勤のペナルティ・就労証明書の発行の可否をきちんと確認してからお店を移れば、子供を預けながら夜職を続けることができます。