プライベートで街中を歩いていると、ふと男性に声をかけられたことはありませんか?
「お姉さん、可愛いですね!」「夜のお仕事に興味ありません?」など、声の掛け方は様々ですが、多くの場合が夜職のスカウトです。
本当に人手不足で、その後安心して働けるスカウトもありますが、中には危険なスカウトも混じっており、すぐに着いて行くのは危険です。
そこで今回は、夜職のスカウトとは何か、そしてそこに潜む危険性について解説します。
Contents
夜職のスカウトとは?ナンパとどうやって見分ける?

そもそも夜職のスカウトとは何で、どうしてあんなに必死にスカウトしているのでしょうか?
また、「男性が女性に街中で声をかける」という行為自体は、ナンパと変わりないように見えます。
そこでここでは、夜職スカウトの仕組みや、ナンパとの見分け方について紹介します。
夜職のスカウトの仕組み
夜職のスカウトマンとは、キャバクラはラウンジなどが求めるキャストの人材を街中で見出し、スカウトする仕事です。
スカウトされた女性は、あくまでも自分の意思で、紹介されたお店で働くかどうかを決めることができます。
ただ、注意したいのが、「スカウト」という仕事がキャバクラやラウンジ、クラブなどに限らないということです。
性風俗店や、セクシーパブのようなお店でも、人材を必要としている事情は同じであり、スカウトされる側としては、実際にお店に行くまでどのお店に紹介されるのかわからないというデメリットもあります。
スカウトマンには、大きな報酬が入るため、必死でスカウトしてきます。
報酬の体系は下記の2つに分けて考えることができます
- 「買取制」
- 「永久バック制」
以下でそれぞれの報酬体系について解説します。
スカウトマンが紹介した女性が夜職に就いた場合、お店側がその女性をスカウトマンから買い取るという考え方です。
言葉上は人身売買のように聞こえますが、芸能界やアスリート界でも普通に行われているスカウト制度です。
夜職のスカウトの場合は、買取制で1人紹介すると多くて20万円程度がスカウトマンに入ります。
上記は女性の容姿や過去の実績によって、かなりの幅が出るもので、容姿がすごく秀でているわけでもなく、夜職も未経験の場合は1人3万円くらいになることもあります
買取制の場合、スカウトマンは一気に大きな金額を得ることができるため、「一発逆転」を狙うタイプの男性に人気です。
紹介した女性が夜職で稼いだ報酬の10〜20%程度の金額が、「永久的に」スカウトマンにバックされるという制度です。
仮にスカウトマンがスカウトした女性が、ものすごく稼ぎが良く、キャバクラで月に200万円稼いだとしましょう。
この場合、スカウトマンには20%の40万円が入ってくることになります。
そのため、永久バック制のスカウトマンは、より「上玉」を求めて、東京の一等地でスカウトすることが多い傾向にあります。
「買取制」にしても「永久バック制」にしても、スカウトマンには女性1人をスカウトして紹介しただけで、多額の報酬を得ることができます。
だからこそ、女性側がどんなに嫌がっても、どんなにたくさんの女性に断られても、あれほどまでに執拗にスカウト行為を続けるのです。
夜職スカウトとナンパの違いは、どう見分ける?
特に東京の新宿(歌舞伎町)・六本木・渋谷・池袋あたりは、スカウトが非常に多いエリアになっており、歩いていても誰かがスカウトされているシーンを見かけることは珍しくありません。
ただ、上記のエリアは同時に、ナンパが多いエリアでもあります。
スカウトマンの見た目や服装も、一般的なナンパ男性との見分けが難しいという声もあります。
女性の中には、スカウトはいやだけど、ナンパで好みのタイプの男性だったら「ちょっとお茶するだけならOK」という人もいます。
実は、スカウトとナンパを「外見で」見分けるのはほぼ不可能です。
ちょっと着崩した服装のスカウトマンもいれば、スーツでナンパしてくる一般男性もいるため、これまで何度もスカウトされたことがある女性でなければ、見た目だけでは判断できません。
そのため、ナンパかスカウトかを見分けるためには、「男性が話す内容」に集中する必要があります。
スカウトマンは、短時間で効率よく女性をスカウトしなければならないため、余計な話題を長くすることはあまりありません。
入り口は「今お時間あります?」「僕、お姉さんみたいな美人さん見たことないです!」「かわいいってよく言われるでしょ?」など、ナンパとそう大差ないのですが、その先が重要です。
スカウトマンの場合、上記のような入り口の会話から、短時間で下記のような仕事に関する話題へと変わっていきます。
- 「お姉さんお仕事なにしてます?」
- 「今のお仕事って、十分稼げてます?」
- 「今コロナでお仕事大変じゃないですか?」
このような話題になったら、その男性はナンパではなく、夜職のスカウトマンだと思って良いでしょう。
反対に、いつまでたっても仕事の話にならず、下記のようなばかりだとナンパと思って良いでしょう。
- 「LINEだけでも交換しよ?」
- 「あそこに見えるカフェでちょっとだけお茶しない?」
- 「何時なら大丈夫?」
ただし、「LINE交換しよう」という言葉には、少し注意が必要です。
先ほど紹介した「永久バック制」のスカウトマンの場合、少し時間をかけてでも、「この女性は紹介したらかなりのバックが毎月入りそうだ」と思ったら、街中で声をかけてすぐにスカウト契約まで持ち込むことはしません。
LINEを交換して、ある程度女性が心を許してから、本題を出してくるパターンもあります。
このような場合は、もしあなたがスカウトされたくないと思ったらLINEをブロックすれば大丈夫です。
スカウトされたい、キャバクラやラウンジで働きたいと考えている場合は、条件をよく聞いて、次に会うときは1人ではなく、できれば男性の知人を連れていくと良いでしょう。
気がついたらAVに出演!?夜職スカウトの危険性

夜職のスカウトは、女性側が「キャバクラで働きたい」と思っている場合、自分から求人票を見て応募するよりも良い条件で働けるというメリットがあります。
しかし、それはスカウトが本当にキャバクラのスカウトだった場合です。
世の中には、キャバクラではなく、もっと深い夜の世界に無理に連れていくような、悪質なスカウトマンもいます。
あなたが危険な目に遭うその前に、実際にあった事例を紹介しながら、夜職のスカウトの危険性について解説します。
事例1:キャバクラのスカウトだと思ったら、性風俗・セクシー系動画の撮影だった
一番危険なのが、キャバクラのスカウトを装って、実はもっと深い夜職のスカウトだったというケースです。
具体的には、ピンサロやソープなどの性風俗なのに、「キャバクラって稼げるの、知ってる?」などと声をかけて、あえて今まで夜職を経験したことがなさそうな女性を選んでスカウトするパターンが挙げられます。
女性側としては、夜職未経験ですから、「キャバクラくらいなら、お小遣い稼ぎにやってみてもいいかも」と、軽く考えてしまいます。
スカウトマンについて行ってしまい、事務所に通され、スカウトマンの態度が豹変したり、中から強面の男性が出てきて、性風俗やセクシー系のビデオに出演するという契約をするまで外に出られないという強硬手段に出られ、泣く泣くサインした…というケースです。
このようなパターンは、すでに数年前から頻繁に起こっており、警察庁も警告を出しているほどです。
警察がここまで動くといことは、つまり、実際に被害に遭っている女性がたくさんいるということであり、他人事ではありません。
警察にも専用の相談窓口が設けられているため、すでに被害に遭っている場合は、すぐに相談しましょう。
これからの被害を防ぐためには、「事務所についてきて」とスカウトマンに言われたら、1人で行かないことです。
できれば男性の知人を連れて行くようにして、それでも「1人で来て」と言われたら、もうその時点で違法なスカウトだと思い、連絡を取らないようにするのが一番です。
事例2:キャバクラの知識がなく、自分のバックだけが目的だった

キャバクラのスカウトマンなのに、キャバクラの知識が全くない場合も怪しいと思いましょう。
例えば、街中でスカウトされたとき、「この辺で一番古いキャバクラってどこ?」など、キャバクラに関する基本的な質問をしてみて、相手のスカウトマンが言葉に詰まったら、怪しいものです。
本当に優秀な夜職スカウトマンは、夜職のことに精通しています。
夜職の給料の相場を熟知していて、働く女性のことを考えて、少しでも働きやすく給料の高いお店を紹介してくれるでしょう。
ところが、誰もが知るようなキャバクラの老舗も知らないようなスカウトマンの場合、自分のことだけを一番に考えています。
「誰でもいいから、とにかくバックが高いお店に紹介してしまおう」という考えの場合、女性にとっては働きにくかったり、人間関係が最悪でキャストがすぐに辞めるような悪質なお店に紹介されてしまう可能性があります。
あなたが本当にキャバクラで働きたいと思っているなら、スカウトマンの腕を確かめるためにも、スカウトマンにキャバクラの知識があるかどうか、確認しましょう。
まとめ:危険なスカウトは本当にある!スカウトマンの本質を見分けて賢く働こう

夜職に興味がある方の場合、スカウトの方が報酬が高いことから、簡単について行ってしまう人もいます。
しかし、ここで紹介してきたように、中には性風俗やセクシー系動画のスカウトマンも紛れていて、違法なスカウトマンも少なくありません。
声をかけられてすぐについて行くのは絶対にやめて、スカウトマンが信頼できるとわかっても、具体的な話を聞きに行くときには、1人では行かず、男性の知人を連れて行きましょう。
誰かを連れて行くことを拒んだ場合は、その時点で連絡を取り合うのをやめましょう。
連絡を取りやすく、仕事の相談ができ、夜職の報酬の相場をよく知るスカウトマンを見つけて、賢く高い報酬で働くことをおすすめします。