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夜職に出戻りしないために知っておくべき3つのこと
せっかく昼職への転職が決まったのに、またわずか数か月~数年で夜職に出戻りしてくる人がいます。
このような人に共通するのが、昼職への転職前に“あること”を知らずに転職してしまった…という場合です。
昼職への転職をムダにしないために、この記事で紹介する3つのことについてよく理解した上で転職活動を始めるようにしましょう。
夜職に出戻った人の特徴

夜職から昼職に転職したにもかかわらず、また夜職に出戻る人もいます。せっかく転職したのに、どうして?と思う人も多いでしょう。
実は、夜職に出戻る人には、以下のような特徴があるのです。
夜の世界からとにかく逃げたかった
どうしても昼の仕事がしたかったわけではなく、夜職でイヤな目にあって、そこから逃げることが第一の目的で転職した場合、夜職に出戻る人がいます。
夜職でなければなんでもいい!と思って転職活動している人が多いため、自分に合わない仕事や職場に転職してしまう可能性が高いからです。
一刻も早く逃げ出したい!と思ったら、逃げ出すのも選択肢の1つとして入れておくのは悪いことではありません。
しかし、そのために自分の適性や転職先の詳細もよく調べないままに転職してしまうのは、かなり出戻り率を高めることになるでしょう。
昼職に対して理想を抱きすぎていた
夜職には夜職のいいところがあるものの、昼職に転職を考える人の多くは、「夜職よりも昼職の方がいい!」と思って転職するものです。
しかし、転職する前から昼職に対してあまりにも高い理想を抱いていると、実際に転職してみるとガッカリする人も多く、夜職に出戻る人が多くなってしまいます。
確かに夜職に比べて昼職は「交通費も出してもらえる」「賞与が出る」「休んでも給料が出る(有給)」「年をとって外見的に変化があっても、ずっと雇ってもらえる(終身雇用の場合)」などのメリットが多いのは事実です。
しかし、実際には支給される交通費には上限があったり、賞与が出ない会社もあったり、有給を取得したくても勤務開始から半年間は取れなかったり(付与されていないため)、終身雇用制度は崩壊しつつあったりします。
昼職に転職さえすればすべてうまくいくかのような妄想に近い理想を抱くのは、やめておいたほうがよいでしょう。
彼氏や夫に言われて仕方なかった
夜職に出戻る人に非常に多く見られるのが、自分の意志で昼職に転職したわけではない…というパターンです。夜職で出会った人と恋仲になり、お付き合いをしているうちに、彼氏にこのように言われたことがありませんか?
「他の男性と過ごしてほしくないから、昼の仕事に転職してくれない?」このように言ってくる人は、あなたを独占したい気持ちが強いのでしょう。
しかし、転職と恋愛は本来切り離して考えた方が賢明です。恋愛は結婚しない限り、いつか終わりが来ます。
ところが、もし彼氏の収入だけであなたが十分に幸せな生活を送れない場合、あなたも仕事から離れるわけにはいかないでしょう。
また、人に言われて決めたことは、最後まで自分ごととは思いにくいものです。昼職で何かトラブルがあった時、「私は夜職辞めたくなかったのに、彼氏が辞めろって言ったから…」「だから夜職の方がいいって私は言ったのに…」など、自分の決断に言い訳をしてしまいがちです。
夜職に出戻りしないために知っておくべきこと3選

ここまで紹介してきたような特徴に当てはまると思った人は、昼職に転職する前に自分の持つ出戻り要因を理解し、出戻りリスクを減らすことが大切です。
その上で、以下に紹介する3つのことをよく把握することで、昼職から夜職に出戻る可能性を低くすることができます。
1.給料は夜職の時よりも下がることが多い
一口に夜職と言っても、月収は人それぞれ異なるでしょう。それでも、時給4,000円で1日5時間勤務し、月に25日出勤した場合、月収は50万円になります。
マイナビウーマンの調査によると、20代女性の平均月収で最も多かったのは、「15~20万円(全回答者の53.6%)」です。(参考:https://woman.mynavi.jp/article/150201-10/2/#anchor-6)
一方、同調査では、30万円以上稼いでいる人は、たったの1.3%でした。つまり、昼職に転職した場合、かなりの確率で夜職よりも月収が減るということになるでしょう。
昼職に転職した人が友人や先輩にいる場合、「昼職は給料安いよ」と聞いたことがある人もいるかもしれません。夜職に出戻らないためには、「転職したらどれくらい下がるのか」、具体的な金額を把握しておくことが重要です。
そんなに給料下がるなんて、やってられない!と思う人は、昼職でも年収のよい仕事に就けるよう、TOEICの高得点や、宅建など、年収につながる資格を取得するなどの努力が必要です。
2.休憩時間は45分~1時間程度
夜職では、勤務時間も比較的短く、なんとかここまでやってこられたという人も多いでしょう。
夜職で19時~0時までの勤務の場合、5時間勤務となりますが、ずっとお客様が来店しない、指名が入らないという状態が続くと、「待機」という時給の発生しない時間ができます。
ところが「待機カット」という言葉があるように、待機している間は時給をカットされてしまう店舗も多いのではないでしょうか。昼職のいいところは、休憩時間を含んでお給料がもらえるところです。
ただし、時間は労働基準法によって45分~1時間と決まっています。
これまで待機時間が長く、短時間勤務に慣れていた夜職の人は、いきなり8時間勤務で休憩がお昼に1時間のみとなると、身体的にも精神的にも疲れを感じる可能性があります。
中には「こんなに大変なんだったら、夜職の方がよかった」と感じて、夜職に出戻る人もいるでしょう。
そうならないためには、労働時間に応じて休憩は45~1時間程度しかないことを把握した上で、長時間勤務に早く慣れることができるよう、体調を整えておきましょう。
3.こんな仕事がしたいという明確な目標がないと続かない
昼職に転職する理由として、結婚・妊娠・出産・育児や、生活リズムの乱れによって心身に不調をきたしたなどが挙げられるでしょう。上記の理由はどれもが「退職理由」としては、“もっとも”な理由です。
ただ、「転職理由」と「退職理由」は異なるものだということをご存じでしょうか?転職理由は、新しい仕事に就きたい、新しい会社を選んだ理由。一方退職理由は、前の会社を辞めた理由です。
夜職へ出戻りしてしまう人に多いのが、この2つを混同している人です。本当に昼職への転職を成功させたいなら、昼職への「転職理由」をよく考えるようにしましょう。
こんな会社だから転職したい、こんな仕事だから転職したい…というように、夜職を辞めた理由だけではなく、転職先を志望する明確な理由があれば、出戻りにならずに済む可能性が高くなるでしょう。
まとめ:明確な意志を持つことが夜職に出戻らないための近道

どんな仕事をして生きていくのかを決めるのは、彼氏でもなく、夫でもなく、あなた自身です。
たとえ夜職を辞める理由が夫のため、子どものためだったとしても、夜職を辞めてからどんな仕事(昼職)を選ぶのかは、あなた次第なのです。
夜職に出戻らないためには、まず自分がどんな仕事がしたいのかを把握しましょう。そして、その希望の仕事が、今の夜職とどのような点で違うのか、収入や労働条件などについて慎重に比較・検討することをおすすめします。
昼職へ転職する明確な意思をもって、自分の適性や希望条件にあった昼職を見つけることができれば、夜職に出戻る可能性は限りなく低くなるでしょう。