面接の合格・不合格フラグとは?夜職から昼職への転職時に知っておきたいこと

夜職から昼職への転職にチャレンジしている人にとって、合否の結果はすぐにでも知りたいものですよね。

筆記試験は明確に解答できたかどうかが自分でも判断しやすいものですが、面接試験は手ごたえを実感しにくいものです。

そこで今回は、面接の合格・不合格フラグとして、面接会場で実感しやすい面接官の反応などについて紹介します。

夜職の面接試験と昼職の面接試験の違い

夜職の面接試験と昼職の面接試験の違い

面接試験といえば、就活の時や、夜職を始める時にも体験したことがある人も多いのではないでしょうか。

しかし、夜職の面接と、転職の面接とでは、決定的に違うポイントがあります。

転職面接と就活面接の違い

就活をしたことがある人は、面接試験のために山ほど準備した経験があるのではないでしょうか。就活の面接試験は、新卒応募者の人間性はもちろん、これからの成長性を重視して評価します。

つまり、「この学生を採用したら、どれくらい伸びてくれるんだろう」という観点で見ているのです。新卒の場合は、ほとんどすべての応募者が実績ゼロからのスタートになります。

面接官も、もちろん本格的なビジネスマナーも身に着いていないのは百も承知で、あくまでも応募者の将来性に賭けるような感覚です。そのため、将来性があるかどうかが確認できる質問をしてきます。

物事の考え方、ストレス耐性、学生時代に力を入れてきたことなどがよく聞かれるのは、このためです。

昼職面接と夜職面接の違い

昼職面接で合格フラグを勝ち取るためには、既に経験した夜職面接と、これから経験する昼職面接の違いについて知っておく必要があります。

そこでここでは、夜職面接と昼職面接の違いについて、形式や質問事項、面接官が重視しているポイントについて紹介します。

夜職面接とは

夜職面接は、「体験入店」の前に行われますよね。現在夜職として活躍している女性なら、ほとんどすべての人が体験していることでしょう。

体験入店の前に行われる夜職の面接は、実際はほとんど「面談」に近いものです。

店舗側が重視しているのは、容姿(見た目のよさ)、コミュニケーションスキル、仕事への熱意があるかどうかなどが挙げられます。夜職で志望動機を聞かれることも多いですが、志望動機はよほどのことがなければ減点対象にはなりません。

店舗の売り上げアップに貢献してくれるキャストを発掘するために、面接では容姿はもちろん、採用後にお客様とコミュニケーションが十分にとれるかどうか、そして責任感を持って仕事をしてくれるかどうかを見ています。

昼職面接とは

昼職の場合、面接試験は書類審査や筆記試験・適性検査を終えた後に受けるものです。つまり、面接試験にチャレンジできるところまで進んだ時点で、採用への道のりはかなり近づいたことになります。

夜職面接では、面接官(店長やスタッフ)対入店希望者が1対1で行う個人面接がほとんどです。昼職面接では、応募者が多い会社ほど、初回は集団面接になります。

「初回は」と限定したのは、きちんとしたホワイト企業ほど、面接回数が多いからです。

面接回数が1回きりだったり、その場で採用したりするような昼職は、「とにかく人が辞めすぎて猫の手も借りたいから、すぐに採用したい!」というブラック企業の可能性が高くなります。昼職面接で質問されやすいのは、「志望動機」「自己PR」「前職の仕事内容をどのように活かせるか」などです。

志望動機や自己PRは受験者によって異なりますが、夜職の女性が回答に困りやすいのは、「前職の仕事内容をどのように活かせるか」ではないでしょうか。

この質問が来たら、夜職での実際の仕事内容「コミュニケーション」を昼職でどのように活かしていくかに焦点をあてて回答していくことをおすすめします。

営業職の場合は、新規営業でもお客様の性格や特性に合わせてコミュニケーションがとれるというようにアピールできるでしょう。

昼職面接の合格フラグ3選

昼職面接の合格フラグ3選

昼職面接では、面接会場での面接官の反応や、採用担当者からの反応などを見れば、「これは合格だな」と確信できるような“合格フラグ”があります。

ただし、この以下にご紹介する合格フラグは、あくまでも「合格の可能性を判断するためのものさし」として認識しましょう。

合格フラグ1.面接時間が長い

人気のある企業ほど、面接官はたくさんの転職面接をこなす必要があります。

1日で10人、20人と面接しなければならないため、「不採用だな」と認識された時点で面接が予定時間よりも早く終了する傾向があるのです。

たとえば書類審査や筆記試験に合格して、面接試験の案内メールが来たとしましょう。

案内メールには「面接時間:1人15分」とあるのに、面接が終わって時計を見てみたら、面接時間が30分も経っていた場合、合格フラグが立っている可能性が高いでしょう。

面接官は、興味を持った受験者には、その人をもっとよく知るために突っ込んで話を聞きたがります。その結果、面接時間が長引くことになると考えられます。

合格フラグ2.面接官の姿勢が前傾姿勢で、メモをたくさん取っている

面接官がどのような姿勢であなたの話を聞いているかも、合格フラグに関わってきます。基本的に、人間は興味のある物事や人に対しては、前のめりの前傾姿勢になる傾向があるものです。

応募者が、企業が求めている人材だと思った場合には、面接官の姿勢にも表れます。

また、1回目の面接試験が行われている時、あなたが話している内容について、メモをとったり、PCに打ち込んだりしていることが多い場合も、合格フラグが立っている可能性が高いでしょう。

面接が2回以上行われる場合、初回の面接で応募者がどのような内容を回答したのかを記録しておく必要があります。

なぜ記録しておくのかというと、初回面接時に回答した内容と、2回目以降に回答した内容の間に矛盾がないかどうかを見るためです。

他にも、採用する可能性が高いから、他の管理職などと面接記録を共有したいという理由も挙げられます。

中には面接内容を記録する専用の係をつけている企業もありますが、面接官が記録を取る係を兼務している場合には、忙しくメモをとっていればいるほど合格の可能性は高いでしょう。

合格フラグ3.面接時に否定的な意見を言われない

好景気で転職市場も人を選び放題の時期には、「圧迫面接」といって、わざと高圧的な態度で面接したり、応募者の回答に対して「あなたはうちに向いてないね」などと否定的な意見を言ったりする面接が行われることもあります。

面接官が圧迫面接をする理由は、応募者のストレス耐性を見る、臨機応変な切り返しができるかチェックするなどの目的があると言われています。

実際、ただ人格が歪んだ面接官がいるのも事実です。

面接で合格フラグが立つ時には、このような圧迫面接の時でさえ、あまり否定的な意見を言われません。

あなたが回答した内容について、「それはどうして?」「すごいね、そんなこともできるの」など、肯定的な意見を多く言われた場合には、合格フラグが立っていると考えてよいでしょう。

昼職面接の不合格フラグ3選

昼職面接の不合格フラグ3選

せっかく面接試験までたどり着いても、残念ながら不合格ということもあります。

不合格の人が面接を受けた時に、実は以下のような不合格フラグが立っているのです。

不合格フラグ1.面接官と目が合わない

面接中、あなた自身は面接官の目を見るように努力しているのに、面接官とほとんど目が合わなかった時は、不合格フラグが立っているかもしれません。

このタイプの不合格フラグは、あなたの前に面接した人の中で、既に採用する人を一定人数決めてしまったというケースが多いのです。

たとえば採用予定2名の枠に対して、20名の応募があったと仮定しましょう。

あなたの面接順が18番目だった場合、前に受験した17名の中で2名、「この人は是非採用したい!」と面接官が思った人が既にいた場合、2名の後の面接は「カタチだけ」行われることになるのです。

カタチだけ行っている面接で、バツが悪くて応募者の目を見られないという理由と、既に決まっているから見る必要もないという理由で、面接官と目が合いにくくなるという事情があります。

貴重な時間を費やしているのですから、「もう採用者は決まったので、お帰りいただいた結構です」と言ってもらう方が親切かもしれません。

ただ、企業側としては全員面接した結果、2名選んだということにしたいのです。

不合格フラグ2.質問に答えたのに返事がなく、すぐ次の質問に行く

面接官に質問に対し、自分なりに一生懸命答えたにも関わらず、淡々と面接が進んでいく場合も、不合格フラグが立っている可能性が高いでしょう。

面接官には面接以外の業務もたくさんあり、採用の見込みがないと判断した応募者に対して誠実な態度をとれない人も多いのです。

いち早く人事部に戻って、仕事を片づけてしまいたいと考えている面接官は、あなたがせっかく回答しても、深堀するための質問をしてきません。

回答後、「そうですか、では次…」など、あからさまに興味がなさそうに回答をスルーされた時には、既に不合格フラグは立っていると言っていいでしょう。

不合格フラグ3.予定した面接時間よりもかなり早く終わった

面接時間が20分間を予定していたのに、5分10分で終わってしまったという場合も、残念ながら不合格フラグが立っているでしょう。

すでに紹介した2つの不合格フラグが立っている場合も、面接終了時刻は早くなりがちです。

あなたに興味が持てなかったか、既に採用者を特定したかのどちらかの理由で、不合格フラグが立つ時には、予定していた終了時刻よりも大幅に早く面接が終わるでしょう。

まとめ:不合格フラグが立っていても合格することもある

昼職と夜職では面接の内容や質問項目、面接官が重視している点が異なります。

昼職面接を受ける時には、よく聞かれる質問項目を想定し、だいたいでいいので、こんなことを答えようという内容を固めておきましょう。

それでも、あなた以外の人に既に採用を決めていたり、思ったような回答を得られなかったりした場合に、不合格フラグが立つこともあります。

ただ、面接官自身が対女性のコミュニケーションが万全ではなく、目が合いにくいこともあるのです。

ここで紹介したフラグはあくまでも目安として、昼職面接では面接官と会話のキャッチボールをする感覚で、コミュニケーションを重視することをおすすめします。