Contents
夜職から昼職に転職するメリットとは?
夜職をある程度続けていると、このままこの世界で働き続けて、将来どうなるのかと不安になる人も多いのではないでしょうか。
夜職から昼職に転職して、このような不安に対処しようとするのは、とても現実的でメリットがたくさんあります。
そこで今回は、夜職を辞めたいと思うタイミングと、夜職から昼職に転職するメリットについて紹介します。
ここが辛くなったら辞め時?転職を考えるタイミング

夜職の女性が、昼職に転職しようと考えるタイミングには、いくつかの共通点があります。
結婚や妊娠などのライフイベントはもちろん、自分自身の体に変化があった時にも転職を考える人が多いようです。
結婚・妊娠・出産・育児などのライフイベントの発生
職業人としてではなく、一人の女性として考えた時、夜職に就きながらも結婚したり、妊娠したり、はたまた育児をするなどのライフイベントが起こることは避けられません。
結婚しない自由、子どもを持たない自由はありますが、望んで結婚した場合や、出産した場合、自分自身の仕事の仕方を変える必要があるという人も多いでしょう。特に夜職の女性の場合、昼職の男性と結婚した場合、生活リズムが食い違ったり、子育てがしにくかったりというデメリットが起こりがちです。
実際にこのようなライフイベントの発生を理由に昼職に転職していくキャストは多いと言えます。
夜型の生活リズムが辛くなってきた
夜職の生活が長くなると、夜中まで働き、深夜から早朝にかけて眠りにつくという夜型の生活に慣れてくるでしょう。元々夜型の方が、体調がいいという人もいれば、夜型だと体調を崩しやすくするという人もいます。
夜型の生活が体に合う人ならいいのですが、夜職である都合上これまで無理をして夜型の生活を送ってきた人は、注意が必要です。自分の体に合わない生活を続けていると、身体的にも精神的にもストレスがたまりやすくなります。
長期的に強いストレスを抱えると、胃や腸などの消化器官に悪い影響が出ることが多く、頭痛などの身体症状が出やすくなります。
夜型の生活リズムが「辛い」と感じるようであれば、無理をして続けても、体調不良で転職も困難になるなど、望ましくない状況に追い込まれる可能性もあるでしょう。
夜職でキャリアアップに限界を感じてきた
夜職に限らず、多くの人が転職を考える理由が「キャリアの将来性」です。
夜職に入って間もない期間は、ノルマの達成、月間の売り上げ目標達成など、目指すものが何かしらあるでしょう。
しかし、夜職を続けていくうちに、「この先に何があるのか?」「夜職としてのキャリアアップって?」と疑問に感じることが増えてくるのではないでしょうか。
上昇志向が強く、次のステージに行きたい、もっと成長したいという気持ちの強い人ほど、このまま夜職を続けてどうなるのか分からなければ、「退職」の2文字が頭をよぎるでしょう。その時が、退職すべきタイミングかもしれません。
「考えすぎかも」と思って退職のタイミングを逃すと、他の仕事で達成できたかもしれないキャリアアップの機会を逃すことになる可能性が高いのです。
「こんな風になりたい」と思える先輩がいない
今勤務している夜職の店舗に、「〇年後にはこの人みたいになりたい!」と思えるような人はいるでしょうか?ナンバー1から自分でお店を構えることになった人もいれば、お客様と結婚して退職したというキャストもいるでしょう。
もしも上記のような人に憧れを抱き、こんな風になりたいと思うなら、退職せずにあこがれる先輩の歩んだ道を同じように進めばよいかもしれません。
しかし、「こんな風になりたい」と思える先輩が周りにいない場合は問題です。この先何年か夜職を継続したところで、出口が見えないということは、あなたを不安にさせるでしょう。
もしも尊敬できる先輩がいない場合は、あなた自身が夜職から卒業するタイミングなのかもしれません。
人生が豊かになる?夜職から昼職に転職するメリット3選

夜職から昼職への転職には、短時間・高時給ではなくなるというデメリットがある一方、長期的に見れば夜職に比べてより豊かな人生を送れるメリットがあります。
ここでは、夜職から昼職に転職することで生じる3つの大きなメリットについて紹介します。
雇用形態次第で安定した収入を得られる
夜職の雇用形態は、「パートタイム労働者」か、あるいは雇用されておらず「個人事業主」という形をとっているかのどちらかでしょう。
パートタイム労働者の場合でも個人事業主の場合でも、時給いくらという形で報酬が与えられる点は共通しています。
パートタイム労働者の場合は、会社(店舗)としても簡単に解雇できるため、労働としてみると、とても不安定な状況です。一方、個人事業主の場合、店舗に雇用されているのではなく、自分が事業主となって業務委託という形で時給制の仕事を請け負っている形になります。
個人事業主の場合も、「来月から契約しない」と店舗側から言われたらそれまでですから、パートタイム労働者同様、不安定な状態です。
ところが、昼職には「正社員」という雇用形態があり、こちらは基本的に終身雇用の考えにのっとっているため、非常に安定的な収入を得ることができます。もちろん、夜職から転職して最初から正社員になれる可能性は高くはありません。
しかし、契約社員として入社して、正社員登用制度を利用して、本当に正社員になったという人も少なくないのです。
福利厚生も充実していて、賞与(ボーナス)も満額支給される正社員として働けることは、昼職に転職する大きなメリットだと言えるでしょう。
社会保険を会社が半分負担してくれる
夜職として働いている間、パートタイム労働者でも個人事業主でも、社会保険を自分で支払っているという人が大半でしょう。具体的には、国民年金や国民健康保険などです。
昼職には「社会保険完備」という労働条件をつける会社がほとんどです。この場合、社会保険の「健康保険」「厚生年金」などの半分を会社が負担してくれるということになります。
これまで満額自分で支払っていた分、高時給でも税金を引いた後の金額が思っていたよりも少ないと感じていた人も多いでしょう。
しかし、昼職に転職することによって、これらの負担の半分を会社が受け持ってくれるため、夜職に比べて額面よりも手元に残る金額が増えるというメリットがあります。
退職金制度があれば年をとってからの生活も安心
退職金制度は、会社側にとって、絶対に支給しなければならないわけではありません。
会社の就業規則に退職金に関する取り決めがある場合のみ、長年の貢献に感謝するものとして労働者に支払われる賃金です。
とはいえ、退職金制度をまったく設けていないという会社は少なく、日本の企業のほとんどが退職金制度を導入しています。
一方夜職には退職金制度はなく、お餞別として寸志が包まれることはあっても、退職時にまとまったお金が入ることはありません。
昼職の場合は、会社に貢献した年数(勤続年数)×任意の倍率という計算式で、退職金の支給額が設定されています。昼職に転職したら、就業規則の退職金事項をよく読んでおきましょう。
長く勤めれば務めるほど、最後にまとまったお金が退職金という形で支給されるでしょう。
まとめ:昼職に転職することで安定と安心が手に入る

夜職のような高時給・短時間労働という働き方は、長い期間にわたって続けられるものではありません。長い期間続けたとしても、退職金制度がないため、貴重な時間を捧げてきた対価は支払われないのです。
最近ではトヨタ自動車も終身雇用に疑問符を浮かべていますが、日本社会では正社員でいることのメリットは非常に大きいでしょう。安定した雇用、給与、そして出口にある退職金という第2の人生への支度金があれば、女性としてどのような生き方を選んでも、安心して生活していけるでしょう。