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夜職から昼職への転職!事務職の仕事内容とは?
夜職から昼職への転職を考えている人の中には、PCやスマホを使って「転職 未経験OK」といった検索ワードで求人を探したことがある人も多いのではないでしょうか。
夜職以外の勤務経験がない人が昼職に転職する場合、基本的には未経験でもOKで、専門的知識・スキルが比較的問われにくい仕事を探す人が多いでしょう。
求人を検索してみると「事務職」が数多く表示されるように、事務職は夜職からの転職先として選ばれやすい職種です。
そこで今回の記事では、事務職の仕事内容について、たくさんある事務職の種類を挙げながら分かりやすく説明します。
事務職が未経験でもOKな理由

昼職には直接部門と間接部門がある
昼職の仕事は、大きくわけて2種類あります。
1つは、自分のした仕事が直接会社の業績や売上に結びつくタイプの仕事です。これは「直接部門」と呼ばれ、営業職などが該当します。
例えば英会話教材を販売している会社の営業職の人が、大きな契約をとりつけ、1日で1,000セット販売したら、1,000セット分の利益が会社に入りますよね。
仕事の結果がダイレクトに会社の利益につながっているため「直接」部門と呼ばれています。
もう1つは、自分のした仕事が直接会社の業績や売上に結びつくわけではないけれど、直接部門の仕事が成立するようにサポートしている仕事です。
これは「間接部門」と呼ばれ、この記事のテーマにもなっている事務職などが該当します。
例えば上記の営業職の人が1,000セットの英会話教材を販売しようとしたら、請求書、納品書の作成、取引先との連絡などが必要になりますよね。
書類作成や電話応対は直接会社の業績を上げるものではありませんが、この仕事がなければ大きな契約もただの口約束になってしまいます。
間接部門は未経験でも採用されやすい
営業職でも「未経験OK」の求人はあります。まず、この日本全体の労働人口が減っているため、ほとんどの業界はどこも人手不足で悩んでいるからです。
しかし、本来は直接部門の仕事は、働く人のほんの少しの言動が会社に直接影響を与えるという特徴を持っています。営業職の人がよい成績を残して会社の利益に貢献してくれることもあれば、その逆もあるということです。
つまり、営業未経験の人を雇用して、とんでもないミスをした結果、これまでのお得意様との取引がなくなり、会社の業績が一気に悪化することもあります。
このような大きなリスクをとるよりも、事務職のように間接部門なら、未経験者を採用してもある程度教育期間を設ければ、大きなリスクは発生しにくいのです。
企業側から見ても、事務職なら未経験で採用してもいい!と思いやすいといえます。
事務職にはいろいろな種類がある

「事務職」というと、デスクでPCと向き合って、来客があったらお茶を出して、電話を取り次いで…という仕事内容を想像する人も多いのではないでしょうか。
確かに上記のような仕事内容も大きくくくれば事務職の仕事のうちです。
しかし、実は事務所にはかなりの種類があり、その種類によって、まったく異なる仕事内容をこなしています。
一般的な事務職のイメージにぴったり合うのは、「一般事務」でしょう。
しかし、これ以外にも「営業事務」「法務事務」「学校事務」「貿易事務」など、実にさまざまな種類の事務所があります。
夜職から上記のような昼職(事務職)に転職したいと考えている場合は、まずはそれぞれの仕事内容と、求められるスキルや資格についてしっかり把握しておく必要があるでしょう。
「そんなに事務職に種類があるなんて知らなかった…」「難しそうだから、やめた方がいいかな…」と不安になる必要はありません。
それぞれの事務職がどのような仕事をしていて、その仕事をこなすためにどんなスキルが必要なのかを知っておくことが大切です。
事務職の種類別!仕事内容と特徴を紹介

上記で紹介したように、事務職にはいくつもの種類があり、それぞれの種類によって仕事内容も異なるため、求められるスキルも異なります。
そこでここでは、事務職の種類別に仕事内容とそれぞれの事務職の特徴について紹介します。
一般事務
一般事務の特徴
「一般事務」という事務職は、「事務職の何でも屋さん」ととらえておくとよいでしょう。
実際に転職サイトや求人雑誌にも「一般事務」という職種での募集が数多く見られますが、同じ一般事務という名目でも、会社によって担当している仕事の範囲がまったく異なるという特徴があります。
そのため、求められるスキルも会社によって異なるのです。とはいえ、どの事務仕事を任せても大丈夫という人は、採用される確率が上がります。
そのためには、PCスキル(Word、Excelの一般的な操作)はもちろん、経理に関する知識もあるとよいでしょう。
また、電話応対、来客応対のためにも、ビジネスマナーとコミュニケーションスキルがあると採用されやすくなります。
一般事務の仕事内容
前述したように、一般事務に任せられる仕事内容は、会社によって異なります。
なぜなら、会社の規模が大きく、多くの事務職員がいる場合、それぞれ細かく仕事を分けて「この人は書類作成」「この人は経理・会計」というように、業務を分担できますが、会社の規模が大きくない場合、1人の事務職員がすべてをこなすこともあるからです。
そのため、請求書や納品書といった書類作成、取引先との電話連絡、物品の買い出し・補充や、会社で所有している機器のメンテナンスの連絡など、かなり幅広い仕事内容になる場合もあるでしょう。
営業事務
営業事務の特徴
営業事務とは、営業職の人が仕事をしやすいように、書類作成等の面でサポートする事務職です。
営業職は業種によって異なりますが、基本的に自社のサービスや製品を顧客(企業も含む)に売るのが仕事になります。
一方、営業事務は、営業職の人が契約をとる、販売する前後で必要になる仕事を引き受けます。
そのため、営業職の人が求めるものを察知するスキルや、営業職の人と円滑なコミュニケーションをとれるだけのスキルが必要です。
営業事務は営業職と事務職の中間のような特徴があり、営業事務の仕事の出来によって契約・販売がなくなることもあるため、リスクの大きさから他の事務職に比べて給与が高い傾向にあるという特徴もあります。
営業事務の仕事内容
営業職の人が自社サービスや製品を少しでも売れる環境をつくるために、プレゼンの資料を作ります。
プレゼンに限らず、ホワイトペーパーと呼ばれる製品やサービスの特徴をまとめた用紙を作成することもあるでしょう。
また、営業職が契約・販売にとりつけた場合、すぐに見積書や請求書を出し、取引先に納期を確認するのも営業事務の仕事です。書類作成だけではなく、取引先や営業職の人との連絡も密にとる必要があります。
その他、会社によっては営業職の人のスケジュールを確認し、取引先に連絡して商談の日程を決めるなど、秘書のような仕事をふられることもあります。
経理事務
経理事務の特徴
経理事務とは、大まかにいうと会社に出入りするお金を管理する仕事です。
経理事務には簿記に関する基本的な知識やスキルが求められることが多く、会社によっては「3年以上の実務経験必須」などの条件をつけている場合もあります。
夜職から昼職に初めて転職するという人の場合、実務経験が必須という求人には応募できないかもしれません。
しかし、中には「未経験者歓迎」としている経理事務の求人もあります。
ただし、このような求人の場合、「キャリア育成のため…」などの理由をつけて、年齢制限をかけていることが多いため、注意が必要です。
経理事務の仕事内容
経理事務の仕事内容は、主に会社の従業員に支払われる給与の計算や振り込み、経費の精算、売掛金の回収と買掛金の支払いなどです。
お金に関係することは経理事務…と覚えておくとよいでしょう。
経理事務の中でも最も大変なのが「決算」です。基本的に、企業の1年間を1つの会計期間として、1年間の企業の財政状態や経営成績を報告するための書類を作成します。
法務事務
法務事務の特徴
法務事務とは、事務職部門ではなく、法務部門という別の部門で勤務する事務職です。
そのため、他の事務職とは異なり、法律に関する専門的な知識が求められるという特徴があります。
専門的知識が求められる分、事務職の中でも給与が高いという特徴もありますが、事務職全体から見た時の求人数はかなり少ないのが現実です。
法務事務の仕事内容
法務事務は、会社の登記、不動産、商取引など、会社の法的な案件に関する事務仕事を行います。
上記案件で、万が一トラブルが発生した場合には、顧問弁護士と連絡を取り合いながら必要な書類を作成します。
労働基準法を考慮しながら、就業規則や社内マニュアルを作成したり、その他の公的な文書を作成しながら、会社に法的なトラブルが起こらないように、あるいはトラブル時に適切な対応ができるようにするのが法務事務の仕事です。
学校事務・教務事務
学校事務・教務事務の特徴
学校事務・教務事務は、公立の場合は公務員試験を受験しなければいけませんが、私立の学校や専門学校の場合は、その学校に採用されれば働くことができるという特徴があります。
教員が働きやすいよう、あるいは学校に生徒・学生が集まるように工夫するのが仕事です。
比較的デスクワークが多いものの、会場ガイダンスに出かけてPRをすることもあり、外勤とのバランスがよいのが特徴です。
学校事務・教務事務の仕事内容
学校事務・教務事務は、学校により多くの人が集まるよう、パンフレットを業者と一緒に制作したり、入学のきっかけとなるオープンキャンパスの企画・運営を行います。
学生募集の他にも、奨学金制度の運用・学生への通知、実際に入学した学生の情報管理、保護者への郵便物作成、学生の出欠状況の確認なども仕事内容に含まれます。
学校事務の中で経理や会計を行うこともあるため、業務の範囲は幅広いのが特徴といえるでしょう。
まとめ:年齢と経験によって応募する事務職の種類を考えよう
事務職にはいろいろな種類がありますが、夜職からの転職が初めてという方は、業務内容の幅があまり広くない一般事務がおすすめです。
ただし、一般事務の中には「事務職」と名の付くすべての仕事がふられる場合もあるため、転職前に業務内容について面接時に質問しておくことをおすすめします。
また、年齢が20代なら、経理事務でも未経験で採用されることもあります。
20代以降でも、「前にちょっと簿記をやったことがある」「専門学校で資格はとってある」という経験があれば、より事務職への転職はしやすくなるでしょう。