夜職から昼職への転職!昼職に転職する際に有利な資格とは? 

夜職から昼職への転職を考えている人の中には、転職の成功率をアップさせるために、転職に役立つ資格を取得しようと考えている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、夜職から昼職に転職するにあたって、採用に有利になる可能性のある資格について紹介します。

転職に資格は必要?無資格だと転職しにくい?

転職に資格は必要?無資格だと転職しにくい?

夜職では、特に資格を求められることはありません。その代わり、容姿やコミュニケーションスキル、真面目に出勤してくれる人柄かどうかが重視されます。

昼職へ転職する場合、容姿よりもむしろスキルや実務経験が重視される傾向があります。特に新卒ではなく、中途採用(キャリア採用)の場合は、即戦力となるかどうかが採用の決め手になりやすいのです。

そのため、昼職に転職する際には自分が即戦力となる「証拠」として、資格が大いに役立ちます。もちろん、業種や職種によっては資格よりも人柄ややる気を重視する企業もあります。

それでも、資格があればそのスキルがあることを証明することができ、採用側から即戦力のある人材として認められやすいと言えるでしょう。特に特定の資格が必要とされる業種・職種ほど、その資格があれば採用に有利に働くものです。

特定の資格が必要な業種・職種なのに、無資格という場合は、反対に採用されにくいと言えます。資格をとってバリバリ昼職で働きたいという人は、特定の資格が求められる仕事を選ぶとよいでしょう。

今からでも取得できる!昼職への転職を有利にする資格5選

今からでも取得できる!昼職への転職を有利にする資格5選

どんなに転職に役立つ資格でも、これから取得できないものは意味がありません。現在夜職として働いている人でも無理なく取得できて、さらに転職を有利にする資格を5つ厳選して紹介します。

診療報酬請求事務能力認定試験

異業種からの転職先としても人気があり、特に女性からの人気が高いのが医療事務の仕事です。医療事務の仕事は、資格を問わずに採用し、働きながら資格取得すればOKというところもあります。

しかし、実際にはまったくの無資格・無経験で採用されるケースはほとんどありません。つまり、医療事務の仕事に転職したいのであれば、医療事務関連の中で最も有用性の高い資格を取得するのが効率的だと言えます。

医療事務には、様々な民間資格がありますが、その中でもおすすめなのが診療報酬請求事務能力認定試験です。「診療報酬試験」と略されることが多いこの資格は、医療事務の中でもレセプトと呼ばれる保険診療の計算を正しく行えることを証明するものです。

医科と歯科に分かれていて、合格率が低いのですが、その分この資格を所有していると、未経験でも好条件の医療事務の仕事に転職できるよう、有利に働くでしょう。2019年の合格率は、医科が27.5%、歯科が27.2%でした。

狭き門ではありますが、診療報酬資格があると調剤薬局だけではなく、病院に勤務できる可能性もあるので、取得する意味は十分にあると言えるでしょう。

(参考:日本医療保険事務協会 http://www.shaho.co.jp/iryojimu/results/)

日商簿記3級

夜職から昼職への転職先として人気が高いのが、事務職です。特に夜職でコミュニケーションに疲れた、ガールズバーの立ち仕事に疲れたという女性は、デスクワークできる事務職に転職したいと思う傾向があります。事務職も、無資格で採用するところもあります。

しかし、高待遇の事務職求人を見てみると、だいたい必須条件に「3年以上の実務経験あり」「簿記3級以上」と記載されていることが多いものです。

簿記の資格が事務職に求められるのは、経理などお金を扱う仕事を任されることが多いためであり、会社のお金の計算を的確にできるという証明にもなるのです。

簿記には日商、全商、全経というように、複数の団体が母体となって、複数の検定があります。中でも昼職転職に有利になるのは、日商簿記です。

上記3種類の簿記検定の中で、最も難易度が高く、最も持っていて意味のある検定であり、未経験で事務職に転職するなら、日商簿記の3級があればかなり有利になります。

1年間に3回試験が行われるため、最大ねんに3度挑戦できます。受験料も2,850円と、資格試験の中では比較的安く、何度か挑戦して出題傾向を見ながら取得することもできる資格です。

マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)

マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(以下、MOS)は、Windowsでおなじみのマイクロソフト社が運営しているパソコンを扱うスキルがあることを証明するための資格です。

Ward、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの基本的操作が行えて、すべてのソフトに関する基礎的な知識があることを証明できるのがMOSだということです。

この資格を取得することによって、事務職の中でも営業事務としてExcelで請求書を作成したり、営業担当者と協働でPowerPointを使って営業用の資料を作成することができます。Accessを扱うことができれば、データベースを操作でき、社内の備品管理に役立つでしょう。

これらのことから、MOSを取得することで、より幅広い事務職として活躍できるでしょう。

夜職からの転職というと、パソコン操作の実務経験がないと思われがちです。MOSの資格を取得しておけば、前職が接客業・サービス業だということで転職しても、即戦力になりうると採用担当に判断してもらえる可能性が高くなるでしょう。

保育士

夜職から手に職をつけて、専門職になりたいという人にオススメなのが、保育士の資格です。この記事で紹介する5つの資格の中では、保育士資格は唯一の国家資格となります。

保育士になるためには、いくつかの条件があります。高校を卒業した後、保育の養成校である専門学校に2年間通学することで、保育士資格に必要な知識とスキルを身につけることができるのです。

専門学校は、通信制のところもあれば、働く人向けに夜間に通学するところあります。一般的には昼間の授業を受講するスタイルが多いため、夜職に勤務していても、夜職の勤務時間を短縮して昼間は学校に通うことで、無理なく保育士資格を取得できるでしょう。

ただし、保育士の専門学校には年に複数回の実習があります。実習は朝早くから夕方まで1回の実習につき2週間程度の時間がかかります。そのため、夜職をしながら保育士資格を取得する場合は、実習の期間中は夜職のシフトを入れず、実習に集中する必要があります。

時間帯的には、両立できそうなものですが、実習期間中は体力の消耗が激しく、実習の時間が終わってから実習日誌を作成します。実習でヘトヘトになって、日誌を作り終えるのは日付が変わる頃ですから、実質夜職に出勤できる時間がないということです。

保育士資格は、学校に通わずに独学や通信教育で学び、国家試験を受験するという方法でも取得できます。ただし、国家試験を受験する場合は合格率が例年10〜20%程度と難易度がかなり高く、夜職を続けながらでは、2年以上の時間をかけて、最悪の場合試験には受からないこともあります。

通学して資格を取ってしまえば、一生涯消えることはありません。今後AI(人工知能)の発展によって、多くの仕事が消えていくと言われている中で、保育士の仕事はAIに取って替わられない仕事です。長く勤められる昼職を探している人にもおすすめできる資格と言えます。

販売士

夜職の女性の中には、夜職で培ったコミュニケーションスキルを活かし、好きな服やコスメの販売員に転職したいと考えている人も多いのではないでしょうか。

販売職は、基本的に資格が求められることは少なく、実務経験で「月間の売り上げ○%アプ」などの実績を買われて転職に成功することが多いものです。

しかし、実務経験がなく異業種転職する場合は、実績の代わりに「販売士」の資格があることで有利になる可能性が高くなります。

販売士には3級から1級があり、マーケティングから実際のストアオペレーションまで、販売にかかわる幅広い知識があることを証明する資格です。3級でも取得していれば、異業種転職に対する意欲が変われ、夜職からの転職に有利に働くでしょう。

まとめ:なりたい昼職の中で評価されやすい資格を取得しよう

昼職転職へ向けて、これから資格の勉強を始めるという人は、どの資格を取得すれば希望の仕事への近道になるのかをよく考えて、受験する資格を選ぶようにしましょう。

医療事務、経理事務、営業職、販売職、専門職など、様々な業種・職種の中で、自分が昼職に求めるものが何なのか、深い自己分析をしておくことが大前提です。

その上で、取得するまでの期間が短く、コスパの良い資格を選ぶことで、短期間でも理想の昼職へ転職するのに有利になる資格を取得できるでしょう。