夜職と昼職の違いは?夜職・昼職それぞれのメリット・デメリットを紹介!

夜職を続けている方の中には、生活リズム体調、家族の都合などで昼職への転職を考えている方も多いでしょう。

しかし、夜職と昼職の違いがどこにあるのかよくわからず、具体的な転職活動を始められずにいる…という悩みを抱えていませんか?

この記事では、夜職と昼職の違いについて紹介しながら、それぞれのメリット・デメリットについて紹介します。

夜職と昼職の違いはココ!3つの相違点

夜職と昼職の違いはココ!3つの相違点

夜職と昼職、どちらも「仕事」としては変わりなく、労働の対価として給与が支払われるものです。

しかし、このような共通点がある一方、夜職と昼職には以下のような明確な違いがあります。

勤務時間が違う

夜職の場合、勤務先の店舗や営業形態によって差がありますが、主な勤務時間は19時~翌日2時くらいという方が多いのではないでしょうか。

しかし、夜職の場合は出勤前の同伴や、退勤後のアフターもあるため、上記の勤務時間を超えて働くこともあるでしょう。とっくにお店自体の営業時間は過ぎているのに、お客様がなかなか帰らず、朝方まで付き合うことになった…という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

一方、昼職の場合は多くが9時~18時くらいが勤務時間となります。業種によっては昼職でも早朝出勤や残業が発生しますが、最近の働き方改革の推進によって、ノー残業デーを設ける会社も多く、結果的に夜職よりも昼職の方が、勤務時間が短かい場合もあるでしょう。

このように、勤務時間の時間帯も違いますし、勤務時間の長さも夜職と昼職で異なることが分かります。

雇用形態が違う

夜職と昼職の違いは、非正規雇用の割合でもあります。夜職の場合、女性はほとんどの場合がアルバイトなどの非正規雇用であり、正社員という枠がありません。夜職の正職員の場合、男性がボーイやマネージャーとして勤務するくらいしかなく、キャストとしての正職員の枠自体がほとんどないのです。

一方、昼職の場合は正職員(正社員)の枠が大きく、1つの企業の中で非正規雇用枠は少ないケースが大半を占めます。非正規雇用の場合、労働保険を含めた広義の社会保険に加入できないケースがあるなど、長い目で見た時にデメリットが目立ちます。

正職員の場合、社会保険には完全に加入しており、終身雇用が確約されなくなった現代でも、非正規雇用に比べれば将来に対する不安は少なくて済むでしょう。

福利厚生が違う

夜職と昼職では、福利厚生の充実度や、中身も異なります。

夜職の女性は、出勤のたびに着用するドレス代、ヘアメイク代など、勤務時にどうしてもかかる費用(必要経費)がかさむものです。

お店側が上記のような必要経費を負担してくれる場合も多いですが、実はお店側が給料からドレス代、ヘアメイク代などを天引きしていることもあります。

福利厚生とはそもそも雇用主が従業員に対して、金銭や、非金銭で支給する報酬を指します。それなのに、給料から天引きされていたとすれば、福利厚生は無いどころかマイナスです。

一方、昼職の場合、正職員なら退職金制度があったり、バケーションにかかる費用の一部を負担したり、保育料を一部負担するという大掛かりな福利厚生を掲げている企業もあります。

夜職として働くことのメリットとデメリット

夜職として働くことのメリットとデメリット

水商売やキャバ嬢のように、夜職として働いていると、メリットとデメリットの両方を感じている方が多いでしょう。

夜職には夜職の長所・短所があり、もし昼職に転職を考えている場合は、その量や質を改めて考えてみましょう。

夜職として働くことのメリット

夜職として働くことの最も大きいメリットは、効率的に高収入を得られることでしょう。キャバクラでは時給2,000円~5,000円になることも多く、短時間勤務でも一般的な昼職と同等、あるいはそれ以上の金額を稼ぐことができます。

また、朝早起きするのが苦手という方は、朝に時間を気にせずゆっくり寝ていられるというのもメリットでしょう。夜からの勤務に間に合えば、夕方まででも寝ていられます。

子どもがいる方の場合は、昼間の行事に参加しやすいことや、子どもをかかりつけの病院が開いている時間に連れていけることもメリットになります。

夜職として働くことのデメリット

一方、夜職として働く方の中にはデメリットも数多く実感している方も多いでしょう。

まずは生活リズムの乱れや、連日の飲酒による体調不良が起こりやすいというデメリットです。体調不良になっても、付き合いがあるからお酒を断るわけにもいかず、肝臓を休める暇もないでしょう。

きちんと生活リズムを整えたいと思っても、勤務時間帯が夜間・深夜に限定されていることから、結局昼夜逆転の悪循環を断ち切ることは困難です。

また、前述したように非正規雇用であることが多いこともデメリットになるでしょう。非正規雇用だからという理由で福利厚生をおろそかにしてよいわけではありませんが、夜職の場合は福利厚生が不十分な分を高い時給でカバーしているため、長期的に働けば働くほど辞めた時に退職金も何も残らなかった…ということがあり得ます。

個人事業主としてフリーランスで夜職をしている方の場合、毎年の確定申告も大変です。このような点もデメリットにカウントすれば、夜職のデメリットは少なくないと考えられます。

昼職として働くことのメリットとデメリット

昼職として働くことのメリットとデメリット

昼職とひとくちで言っても、さまざまな業種や職種があります。

一部の“昼職”と呼ばれる仕事の中には、残業70時間越え、早朝出勤がある会社もあれば、警備会社や福祉サービスのように夜勤のある仕事もあります。そういった昼職もありますが、ここでは一般企業を例にして、昼職のメリットとデメリットについて紹介しましょう。

昼職として働くことのメリット

夜職と昼職の違いでもありますが、多くの昼職では9時~17時の8時間勤務がベースとなっています。朝起きて、仕事をして、アフター5を楽しみながらも夜の睡眠時間も十分に確保できるため、生活リズムもおのずと整ってくるでしょう。

また、正職員の枠が大きく、賞与、退職金、社会保険完備、住宅補助、扶養手当、通勤手当、誕生日休暇、生理休暇などの福利厚生も充実している会社が多いこともメリットです。

最初は非正規雇用で転職しても、正社員登用制度のある企業であれば、給与や待遇を向上させるチャンスはあります。有給休暇、産休・育休、介護休暇などもあり、自分や家族のために休みを取ることもできます。

もしも次に転職する時にも、履歴書に職歴を書きやすく、子どもがいる方の場合、家族の調書を作成する時も、勤務先を堂々と書き込むこともメリットとして挙げられるでしょう。

昼職として働くことのデメリット

最初から昼職として働いている方の場合、デメリットは会社の問題であり、昼職として働くことそのもののデメリットはあまりありません。

ただし、現在夜職をしている方が、昼職に転職するという前提で、昼職として勤務することのデメリットはいくつかあります。

たとえば、生活時間帯が夜職の時と大きく変わることで、朝の出勤時間に間に合うように起きるのが辛い方もいるでしょう。

出勤時の服装は自由である夜職に比べて、昼職の場合はオフィスカジュアルか、あるいはスーツ出勤という会社もあります。私服で通勤していた夜職の方は、通勤用の服を新たに買いなおす必要が出てきます。

最も大きなデメリットとなりうるのは、勤務時間の長さです。

夜職の場合、アルバイトやパートで出勤時間はお店側の都合もあるものの、比較的自由に決められたという方が多いでしょう。4時間だけ、6時間だけというように、短時間でも稼げるからこそ、短時間勤務に慣れている方も少なくありません。

しかし、昼職でしかも正社員の場合、勤務時間は必ず8時間あります。それに加えて残業が発生すれば、もっと長い時間勤務することになるでしょう。たとえばデスクワークに転職するとして、慣れるまでは初めての作業と長時間業務に疲れてしまう可能性はあります。

まとめ:夜職と昼職の違いは勤務時間や福利厚生にある!長期的に働くなら昼職もおすすめ

これまで紹介してきたように、夜職と昼職の違いは勤務時間帯、勤務時間の長さ、正職員として勤務できる可能性を含めた福利厚生の充実度です。

女性が夜職を続ける場合、どうしても業務や体力的に年齢の面で限界を感じることもあるでしょう。年齢だけではなく、長期的に生涯にわたって続けることができるのかどうか、不安に思ったことがある方は多いのではないでしょうか。

昼職の場合は、勤務時間は8時間以上ですが、それに代えられない将来性があるため、長期にわたって安心して働くことができます。年齢を重ねても、退職金制度のある会社に転職すれば、老後の心配もありません。

福利厚生も充実しているため、ライフイベント(妊娠・出産・子育て・介護など)の変化にも対応しやすいのも特長的です。

昼職のメリットが大きいと感じ、昼職への転職を検討している方は、自分だけで転職活動を実践するのが難しい…と感じたら、転職エージェントを利用することをおすすめします。

自分に合った昼職の転職先を探してくれるため、昼職といってもどこに転職すればいいかわからないという問題も解決できるでしょう。